長寿 その3
- 2014/11/20
- 18:58
禅僧の寿命を調べた医学者がいます。予想通り大方は極端な短命でした。日本人の平均寿命が短かった戦前の話ですが、それでも同時代人にくらべて凄く短いのです。もともと禅僧が長命だなどと信じていた医者などいないわけで、あらためて確認したにすぎないのですが・・・禅宗の僧堂で給される食事は、肉、魚、卵などの本当の意味での「体にやさしい食べ物」を含んでいませんので、もし本当にそれだけしか口にしなければ早死にするの...
ドル相場
- 2014/11/19
- 17:52
私の若い頃、1米ドルは360円でした。これは戦後の改定の時に「円は360度だから」という嘘のような理由で決まったそうです。その頃、アメリカ旅行をした人達は「1ドル360円と言っても本当は100円くらいの使い勝手しかない」とアメリカの物価の高さを歎いたものです。その前にドルは貴重で、自由に円と交換したり出来ません。1964年から一般人でも海外旅行が出来る様になりましたが、持っていけるのは500ドルだけ。それでは到底...
ヤクザ映画
- 2014/11/18
- 18:21
ヤクザ映画はよろしいな。ただ家内が嫌がるので、人から「どんな映画をよくご覧になるんですか?」と聞かれた時は「文芸作品などを・・・」と答えています。今月10日に亡くなった高倉健は私の大学時代、鶴田浩二と並ぶヤクザ映画の大スターでした。当時は「小脇にジャーナル、見るは高倉」というのが大学生のトレンドと言われていたものです。朝日ジャーナルのかわりに「資本論」という場合もありますが、高倉健にかえて鶴田浩二と...
どかたギャル
- 2014/11/18
- 07:48
私の学生時代には尺八を吹く女性を探すのは困難でした。クラブに3~4年に1人くらい女の子が入ってきても、まず、もって半年です。飲み屋で酔っ払いにからかわれるんですよ。あるいは同級生かもしれませんがね。ようするに「尺八を吹く」という言葉の裏の意味を知ってしまうのです。そうしたら昔の女子大学生は、まあ平気ではいられませんわな。そのくらいの世間知らずでなきゃ初めから邦楽クラブに入って尺八を吹こうなんて思いま...
日本刀
- 2014/11/16
- 12:13
日本刀は日本の匠の技の精華だという様なことが言われます。現在の様に選ばれた人だけが「鉄の美術品」として作っている日本刀だけに限れば確かにそうなのでしょう。しかし良い物だけを選んで「日本人の優れたところ」とか言うのは少し不公平な気がします。私の子供の頃、技能オリンピックで日本は金メダルのオンパレード、独断場の感が有りましたが、やがて韓国に抜かれ、今や話題にも上らなくなりました。反対に悪い物だけ取り上...
オタクの力
- 2014/11/14
- 16:13
尺八の世界はオタクの絶対数が不足しています。プロ、専門家というのは言わば職能であって、そこから一歩はずれた事になると、その生活している世界の事であっても知識の無いものなのです。守備範囲が違うと言うか、それより尺八吹奏のプロは他流派のことはチンプンカンプンでしょう。そういうものと言えば分かりやすいかしら・・・。 みんな専門家は得意分野を持っていますから、そこを売っているんです。そこを埋めるものこそオ...
生まれ年
- 2014/11/13
- 22:39
「ねえ、大木さんて本当はいくつなんですか?」 昔、全日本プロレスで渉外部長をしていた米沢良蔵さんに聞いたことがありました。大木金太郎 韓国人プロレスラー。本名 金一。韓国から密航して日本に来て働いていたところ逮捕され、すんでに強制送還されるところを力道山が自民党の代議士・大野伴睦に依頼して日本に定住させ、プロレスラーにした人です。「と言いますと?」 「5歳くらいサバをよんでるんじゃないですか?...
辻潤
- 2014/11/13
- 11:15
昔流行ったダダイズム。今は流行らないダダと言えば有名なところで中原中也ですかね。それと坂口安吾もそうですか。二人とも私はさっぱりタイプじゃありません。今年亡くなった赤瀬川源平(尾辻克彦)も私は嫌い。どうも私はダダさんとはお友達になれそうも有りません。日本ダダの開祖と言ったら、高橋新吉はおいといて、まず辻潤の名が挙がると思います。大杉栄と一緒に殺害された伊藤野枝のご主人だった人で、殺した犯人は甘粕正...
アメリカ進出
- 2014/11/12
- 22:32
戦前の満洲国とか除けば、日本に次いで、外国で初めて尺八を「社会」という規模にまでしたのはアメリカでしょう。35年前には、すでに尺八専業者が複数存在していて、「TAKE NO MICHI」という機関誌まで有りました。その頃に来日したロニー・セルディンやべりー・ワイズに聞いたところ、アメリカに尺八吹きは百人以上いるとの事でした。今は五百人ではきかないでしょう。プラスチック尺八の「悠」がアメリカで一万本以上売れている...
袖すりあうも 其の四(武満徹さん)
- 2014/11/12
- 10:46
袖すりあうも. このシリーズは幾つかのお約束のもとに書いております。一度しかお会いしていない人、ともかくも会話した人、そして利害関係の無い人です。武満徹さんとは2回会っていますが、まあ良いことにします。1982年に在米のハンガリー人ピアニストであるアルビン・二レジハジが来日したおり、その誕生日パーティーに私もお呼ばれしました。出席者は豪華でしたよ。俳優の菅原文太、文学畑からは井上ひさし、安岡章太郎。音楽...