今後の尺八プロ
- 2015/02/18
- 10:25
尺八吹奏でプロとは、どんな人を言うのでしょうか? 尺八の演奏または教授で自分一人だけでも生活できる収入の有る人。そういう言い方より、便宜的にですが決めつけましょう。年収300万円以上。えっ、ハードルが高すぎるって、それじゃあ250万円に下げましょう。月に21万、厚生年金と同じ。それで、この収入を挙げている人ってどのくらいいますか? 日本全体で50人いないと思います。かなり活躍している様に見える尺八家でも、他...
神崎憲さん
- 2015/02/17
- 20:54
神崎憲さんが亡くなりました。去年8月に脳梗塞で倒れ闘病半年、今月13日に亡くなりました。私が台湾で尺八の展示会を初めて開いたのは2001年です。その時は英語と中国語筆談で商売しましたが、幸い人も集まり尺八も期待通り売れました。しかし、日本人の感覚に近いと言われている台湾人でも、やはり細かい商習慣の違いが有り、気持ちの行き違いを防ぐには、どうしても中国語に堪能なエージェントの存在が必要となり神崎さんに依頼...
竹仙工房の功績
- 2015/02/16
- 22:07
もう20年以上前に無くなりましたが、かつて竹仙工房という尺八製作工房が有りました。戦前から製管師として名の高かった玉井竹仙の主宰した企業で、尺八工房として生産量は空前絶後です。その全盛期・昭和50年頃は年間生産量三千本という凄さです。その工房から巣立って独立した製管師は30名近く。今日活躍しているプロ製管師の主だったところを列挙すると、まず製管業界の東の正横綱・永廣真山を筆頭に引地容山、尾崎澤山、桑原仙...
日本尺八の未来
- 2015/02/15
- 21:54
尺八界はどうなるんでしょう? この質問をいたる所でうけます。分かり切ったことから申しますと、ほとんどの流や会派は存続不能なまでに衰えます。 「フザケルナ」とおっしゃる方は、今はほとんどいないと思いますが、いても別にかまいません。私とは関係の無いことです。そしたら新しく尺八を始める人は何処へ行くのでしょう?カルチャー講座ですね。「60すぎて何もやらないのもどうか」、という人達を現在は吸収して盛況です...
朝鮮
- 2015/02/14
- 22:01
今は昔と違い、日本人も様々な国の人と会う機会が有ります。そうは言っても朝鮮人に会ったことのある人は少ないでしょう。在日朝鮮人となら会うのは別に珍しくないですけどね。私の若い頃、行きつけの飲み屋での飲み友達も在日朝鮮人のお婆ちゃんでした。生まれは慶尚道だと言っていましたから韓国ですが、朝鮮籍を取得していました。もっとも在日コリアンのほとんどは韓国の支配地域に故郷のある人達です。その頃は65万人と言われ...
外国人製管師
- 2015/02/13
- 21:58
誰が初めての外国人製管師か?それはハッキリしています。アメリカ人のトム・ディーバーです。尺八は星田一山に習い、竹仙工房に入り製作を修行しました。独立したのは1976年頃だったと思います。かなり性格に難が有った人で、頑固で激怒するタイプでしたが、私はあまり親しくなかったので、不愉快な思いをしたことは有りません。一度、彼の家、そりゃ辺鄙なところ、長野県松川のインターチェンジで降りて、さらに車で40分ほど行っ...
旅芸人
- 2015/02/12
- 20:31
私の子供の頃には、すでに聞いたことが無かったですが、その昔は悪さをする子供に親が「サーカスに売る」と言って脅したそうです。チョットチョット、いくら戦前だってソリャ犯罪だ、児童福祉法は戦後に出来た法律だと言っても昔だって似たようなモンはきっと有りましたぜ。それよりサーカス団の人だって変なとこに名前を持ち出されて迷惑だったでしょうな。私のお客にも一家で旅芸人をやっている人達がいますが、こういう形態の職...
東南アジア
- 2015/02/11
- 22:53
私は旅行で行くなら東南アジアが一番好きです。多様な文化、美味しい食べ物、人々のユルサ。台湾以外は住みたくはないですけどね、一週間程度の滞在なら最高ですわ。まだカンボジアとミャンマーは行ったことがありませんが、今ミャンマー行の仕事の話しが有るので、近いうち行けるかと思っています。この前ラオスに行ったのは、ついフラッと、人の、それもベトナム人の口車に乗ってです。不覚でした。尺八関連では、歌口キャップ、...
プラスチック仕上げの尺八
- 2015/02/10
- 22:43
もう三十数年前からプラスチック下地の尺八が存在しています。プラスチック製尺八ではありません。竹の内部にプラスチックを流し込んだ尺八です。そうです、竹の皮を被ったプラスチック管です。1社や2社ではありません。 「何か問題が有るの?」 有るわけないです。今の尺八だって、出来た当初は「ありゃあ竹の皮を被った泥管だ」って言われていたのです。竹の中に精密に設計されたプラスチックを流し込むのですから、性能バッ...
多孔尺八
- 2015/02/09
- 23:03
私は尺八に、と言うより楽器に「本道」など無いと思っています。バリエーションは有れば有るだけ良いと思っていますから、便利な形態、面白いもの、突飛な発想、実験品、みんな大歓迎です。それで淘汰にまかせれば良いと思います。ソフトの必然が無ければ広まりませんし、逆に極く少数でも惚れ込んだ人がいれば、そう簡単に滅びるものではありません。そして、それとは別に個人の好みが有ります。私の好みは五孔尺八で、現在の圧倒...