金儲けの才能
- 2015/05/17
- 17:30
私に金儲けの才が有るとは思えません。まあ尺八商売で35年、女房子供とイチオウ人並みの暮らしが出来たのですから、生活に必要な金を稼ぐくらいの才覚は有るのでしょう。でも一代で莫大な財産をなした人みたいな行動はとれません。私が金の必要を痛切に感じたのは高校生の時です。プロレスが好きで好きで、東京近郊の試合はほとんど行っていました。親から貰うコズカイでは一番安い席でも月に2~3回しか見られません。近県の場合、...
麻雀
- 2015/05/16
- 22:14
私が大学生の頃は麻雀が流行っていて、どこでも雀荘が有りましたが、特に大学の周りは多くの雀荘がひしめいていました。私が一番凝った時は2年の時、1970年で、この年は尺八と麻雀で一年が過ぎました。麻雀は技術7に運3とか言われますが、たしかに一局だと名人でも素人に負けることが有りますが、半チャン、イーチャンと勝負が長くなると強い弱いはハッキリ出ます。様々なイカサマの手が有り、その二つ三つ覚えていれば、学生麻...
集中力
- 2015/05/15
- 23:46
私は霊魂の存在を全く信じていません。それと矛盾するようですが、六年前に右手が不自由になり尺八を演奏出来なくなるまでは、毎朝仕事を始める前に「手向け」を吹くことが日課でした。吹きながら、亡くなった人達を一人ずつ思い浮かべて、心の中で御礼を言います。するとお世話になった方々、親しくしていた人達が見守って励ましてくれるようで、いつも一日の仕事を始める覚悟のようなものが湧いてきました。座禅とか瞑想とかは「...
オイラの世代
- 2015/05/14
- 22:02
若い時はジジイになりたくない、なったらオシマイ。そう思っていました。若い人の全員がそうであるように、自分だけは老人にならないと思っていました・・・。それが何処で道を間違えたか、気が付いたらジジイじゃねえか、こりゃサギだぜ。でも、いざ年をくってみると、若い時に思っていたより悪くないと分かりました。相変わらず食い物はウマいし、飲み屋に行くと、性欲でギラついたニキビ顔の土鍋ニイチャンより私のような渋い紳...
風と語る
- 2015/05/14
- 08:30
横山大観と同時代の画家に小川芋銭がいます。私は芋銭の作品で一番好きなのが「樹下石仏談」です。風が吹き通り、木の下の幾く体もの石像が語り出す、それがアリアリと分かりますが、それでいて画全体を支配しているのは深い静寂で、静寂の音が聞こえます。聴こえない人には聞こえません。言っておきますが私は超能力とか霊魂ですとかUFОに乗った宇宙人とか全く信じていないのですわ。そういうオカルトでなく、人間の感覚の面白さ...
幽玄
- 2015/05/12
- 21:44
よく尺八は「幽玄の響き」とか評されますが、どういう意味ですかね?。あまり尺八の側からは言ったことが無いと思うのです。マア日本のモノだから幽玄と言っておけば間違いない、そんなところでしょうかね。幽玄の意味は、奥が深くて外側からは暗くて見通せない、そんな事らしいのです。オレ尺八の内側の人間だけど未だ良く分からない尺八音楽が有る・・・。いるんですよね、譜面を読むと何を言いたいのか分かる人が。 エッ、「本...
四畳半
- 2015/05/11
- 22:04
私が大学生だった頃、学生相手に自宅の一1部屋か2部屋を貸して下宿させていた家がたくさん有りました。洗面所とトイレは家の人達と共用、風呂は外の銭湯です。昭和40年代までは、そういう学生下宿が主で、アパート住いなどは余程に金持ちの息子でなくては出来ませんでした。私の入学した昭和44年で一畳千円が相場で、だいたい四畳半住まいですから月額4千5百円の下宿料を払って東京暮らしをする学生が多かったのです。四畳半は真...
尺八家の収入の変遷
- 2015/05/10
- 23:05
昔の尺八家は貧乏だったと聞きます。戦前で途方もなく稼いだ人と言えば中尾都山ですが、それ以外ではあまり稼いだ人を知りません。強いて言うなら川瀬順輔ですかね.。戦前で一番良かった昭和10年代でも内実は厳しかったと言います。お金が入ってきても、プロ尺八家は体面を保つ為や交際費に出費も多く、尺八界の第一人者達でも実は金銭的に困窮していたという話は、その御子孫達がショッチュウ話していました。「後を継ぐな」とい...
脱サラ
- 2015/05/09
- 23:30
尺八のプロと言っても、そこに至る道は様々です。私は学生邦楽から言わば延長という感じでプロになりましたが、当時は学生邦楽出身が新たにプロになる人の圧倒的多数でしたから、自然私の周りは、そういう人が多いです。若いうちは金が無ければ無いで何とかなります。大学を出て、親の家に住んでメシも家で食べ、それでどうしても金がいる時は親から借りる。そのうち何とか格好がついてきて、じゃあ家を出よう、あれ食えてるんだ、...
ショー
- 2015/05/08
- 23:29
プロレスが真剣勝負ではなくショーであることは周知の事実です。もう今のプロレスファンは知った上で楽しんでいるようです。プロレス嫌いの人は「あんな芝居を見るよりアマレスのほうが面白い」と言うことも有りますが、それは嘘ですよ。だったらアマレスを見に行ってるはずです。少なくとも、プロレスがショースポーツで筋書きが有るからこそ、客が金を払う興行として成り立っていることは否定できないと思います。こういう競技は...