雑多の素晴らしさ
- 2015/11/20
- 23:54
昔、東京でヤキトリと言えば豚の臓物を串に刺して焼いたものを意味していました。今は鳥を焼いたものも有りますが、ゴッチャです。臓物焼きは明治時代から下層肉体労働者の食べ物として存在していましたが、普通の人には気持ち悪がられていました。戦後の食糧難の時代に人々の間に広まりましたが、その美味が浸透していた私の若い頃で、まだ女性で口にする人は稀でしたね。これらは戦後間もなくの日本にふさわしく、ヤキトリや朝鮮...
ベトナムから帰ってきました
- 2015/11/20
- 13:16
昨日の夜ベトナムから戻りました。今回は中部のダナンを中心に回りましたが、流石に経済発展の著しい地域だけに、何処でも建築ラッシュです。驚くのは物乞いを見ないことです。経済が上昇していて、なお未発達なので未だスラムが形成される前の段階なのでしょう。いずれにしても「ドイモイ政策」で、ベトナムは統一後のドン底の段階を過ぎたようです。共産主義の経済政策が非現実的な夢物語であることは1960年代の後半には周知の事...
蘭童曲
- 2015/11/14
- 16:45
福田蘭童の曲、甘く哀愁感ただよう曲達です。これは長く忘れられていた曲でした。昭和51年春の横山勝也リサイタルで出された時、概ね評価は二つに分かれました。私は、美しくて尺八の特徴を良く理解していると思い、それから結婚式などで頼まれると「月草の夢」、「桔梗幻想曲」、「月光弄笛」などを吹きました。2,3分で終わり、初めて尺八を聴く人にも好評でした。それまで結婚式などで尺八を依頼されると吹く曲に困っていました...
銀の美
- 2015/11/14
- 00:10
尺八の中継ぎに使う銀線を買っていた所が廃業して、また新規の銀屋を探しました。これで5軒目。今までの店は比較的続いたんですがね。善村鹿山さんも小林一城さんも取引していた良心的な店でした。どうして潰れるんですかね?そう言えば、もう身の周りに銀細工ってあまり見ませんわ。銀はしばらくすると落ち着いて、少し曇った色になります。これが良いんですがね。ステンレスなんかいつまでもピカピカ、アルミだと曇りすぎ。落ち...
ベトナム
- 2015/11/12
- 21:09
今週は関西展示会から月曜の夜に帰って来て、日曜の朝からベトナム行きです。何しに?決まって聞かれます。仕事に決まってるでしょうが。尺八でしょう?それでベトナムですか?竹探しだと思ってる人は多いですね。正直言って中国向けの尺八に東南アジア物を使おうと思った事は有ります。それで3年前にもベトナム、次いでラオスに行きました。1本百円なら1割しか使えなくても千円で竹材が手に入る、そういう発想ですが空振りでした...
スモールビジネスの楽しさ
- 2015/11/11
- 23:17
もっと清濁併せ呑む大きさが無ければ大きな仕事は出来ない、そうアドバイスしてくださった人がいます。若い時ですよ。この歳になって分かる。尺八だもの、ショセンはビッグビジネスにはなりません。ジャア、嫌な仕事はしたくない。ルール違反をする客の仕事は、いくら「命の下プライドの上の」金の為でも受けるもんか。私の友人達の中には大きな会社に入って、かなり上の位置にまで行ったヤツ、中には、自分の名前を漢字で書ける人...
国産航空機
- 2015/11/11
- 09:16
いよいよ国産航空機の本格的に生産が始まりますな。YS11以来ですから40年ぶりです。もともと技術は有ったと言われています。戦前でも、太平洋戦争時の日本の戦闘機の優秀性は知られていますし、必要が有れば、当時の技術で大型爆撃機や急降下爆撃機も作れたでしょう。ただ技術の総合力の限界は有りましたので、太平洋を無着陸で越えてアメリカを空爆し、同盟国ドイツまで飛ぶ世界最大の爆撃機「富嶽」は夢で終わったと思います。...
天気予報
- 2015/11/10
- 18:26
天気予報って見てますか?私は今は見ていますが子供の頃は見なかった。当たらんからですわ。昔は「雨が近いぞ」とか「明日は晴れ」などと言う年寄が大勢いて、神経痛とか夕焼け、燕が飛びまわる高さ、カエルの鳴き声、そういうものを根拠にして天気を占っていたもんです。天気予報より余程に信憑性が有りましたぜ。少なくとも私ら子供は信じていました。当時は天気予報が外れると怒って抗議したオトナがいたそうですな。今は「確率...
お静かに
- 2015/11/09
- 19:59
20年経ちましたかな、青木鈴慕先生と私、林鈴麟さん、箏の上條妙子先生、あと思い出せないけど一人二人いらしたと思います。上條先生が言い出したと思いますが、要するに、演奏中に声をあげて会場内を走り回る小さな子供がいました。その時に宮田耕八朗さん(何度か言いましたが御本人が先生と呼ばれることを好まないのです)が採った態度。演奏の合間にニッコリされて人差し指を口に当てて首を左右に振られた。対して青木先生。演...
送り付け
- 2015/11/04
- 23:19
世の中には利口な人がいるもんですな。誰も読まないではなく読めない、しかも一冊6万円。故に誰も買わない。そういう本を出版して国会図書館に百数十部だか送り、定価の半額と決まっている代金を受け取る。凄い。誰も考えつかなかった。理論的には誰でも出来て、しかも取りっパグレが無い。カ、カンゼン犯罪だ。いや、どこを押しても犯罪ではない。よく考えついたものです。オーダーのない品を一方的に送り付けて買ってもらう。信...