ロボット
- 2016/11/30
- 23:11
昔は日本も人の境というか距離感が今とダイブ違っていましたな。たとえば芭蕉、たとえば山頭火、受け入れてくれる人が各地にいて、そこを訪ね歩けば生活できたようです。漂泊が生活手段でもあったのですかね。韓国では30年前には、何処の誰か正確には家の人でも知らない人が居候してたりしてました。1975年の敗戦前の南ベトナムでもそうだったようですね。少し暮らしぶりの良くなった親類、そこが説明するのに1分近くかかる...
ホットイテ
- 2016/11/29
- 23:13
ほんの20年前までは「邦楽が発展しないのは明治以来の学校音楽教育が西洋音楽を偏重したからだ」と言う意見がまかり通っていました。邦楽界でだけは名の知られた学者さん達が、そう真剣に言うので、「本気なのか立場なのか?」と思わず顔を見ちゃうことがシバシバでした。それだとジャズやロックも日本で人気が出ないはずですよね。学校給食で出るのモノがどうであれ、寿司、刺身、鍋料理、戦前よりヨッポド普及していますがな。...
ロの乙
- 2016/11/28
- 23:23
私の学生時代には尺八でロの乙音が大きく出せないと、何というかハバがきかなかったですね。ですから暇にまかせて筒音を鳴らす練習をしていました。この頃に学生に人気が有った名人達はロの乙が大音量で出ていましたし、青木鈴慕、横山勝也といった先生は、はっきりとクチに出して「ロの乙の鳴らせない尺八吹きはダメだ」と言っていました。横山先生でも、ロの乙はフォルテで吹くと「8秒しか続かない」そうです。それほど得難い音...
失敗とは?
- 2016/11/27
- 23:12
昭和42年から3年間くらいですかね、グループサウンズというもんがハヤリました。50代半ば以上の人なら誰でも知っています。前の年、昭和41年にビートルズが来日公演をやりましたが、その熱狂をひきずる形で、「気分だけビートルズ」のバンドが雨後の筍の様に続々と出てきましたなあ。現実ばなれした甘ったるい歌が多く、男にはバカにされていましたが、女の子にはキャーキャー言われていました。バカにしてた男だって結構自...
アマチュア新時代
- 2016/11/26
- 22:41
今は地方では日に日に尺八のプロ演奏家の仕事の場が無くなっていってる。私の住んでいる小田原を中心とする西湘地区では、5年前に香川一朝が他界してからというもの、もうギャラの発生する尺八の仕事は有りません。謝礼はギャラのレベルではなく、多くは「行って帰って」、つまり持参した御祝いと同額です。地元箏曲家による特別な演奏会にはプロが来ていますが、薄謝。仕事という待遇ではありません。どうしてか?一番の理由は、...
喰う覚悟
- 2016/11/25
- 21:47
我が家の30年来のお隣、Hさんは元は東京で芸能プロダクションの社長をしていました。温厚な紳士で、その奥さんは偶然ですが子供時代は私と同じ街で過ごしました。とは言っても、狭い町で年齢が近いので何度も顔を合わせているはずですが、相互に記憶が有りません。その御主人は、引退後も昔の人脈で町のお祭りには毎年、若い女性の演歌歌手達を出演させています。前はコロンビアトップの経営する事務所の歌手が多かったですね。...
宝探し
- 2016/11/24
- 22:09
4年前ですが、ある人から言われました。「この尺八の買い手を見つけてくれないかな」。値段は600万円(ゼロを一つ間違えないでね)、売ってくれたら半額、エーと、エーと、300万円だ、私にくれるんですと。私はかねがね言っています、「世界一高い尺八を売る男には明日からでもなれる」。自分で値決めするんですからね。尺八に巻いてある価格ベルトに値段を書き込む瞬間に気が変って、10万と書くところ11万にする。する...
尺八に誇り
- 2016/11/23
- 23:26
今年のノーベル文学賞はボブ・ディランでしたね。意外だと思う人も多いと思いますが、その噂はかなり前から有ったんですよ。少なくとも審査員の気まぐれで、ある日突然に、ではありません。ガロというグループが「学生街の喫茶店」という歌をヒットさせたのは1972年、「片隅で聴いていたボブ・ディラン」。もう卒業が近かったので何とも身につまされました。「あの頃は愛だと知らないで、サヨナラも言わずに」女の子と別れたで...
新しい地平
- 2016/11/23
- 09:01
林嵐山が来年4月から4か月、尺八の仕事で海外に出ます。インドネシアでの尺八製作指導と豪華客船での船中講座の尺八講師の話が同時期に来て、結果、世界一周の船旅の仕事を選びました。アイツ、顔は悪いくせに運は良いじゃねえか、次々に話が来る。まさか運と顔とは反比例の関係に有るんじゃねえだろうな。でも変だな、オイラだって運は良い方だぞ。私も今月になって中国との合弁の話が進んでいます。中国に尺八製作者を私の所か...
論争
- 2016/11/22
- 23:23
若い時って何であんなにラチモ無い論争を延々としていたんですかね?人生のある時期には絶対に必要だと思いますが、今はもうやりません。訊かれれば自分の見解は述べますよ、だけど「見解の相違」を感じたら、もう中止します。その点、こういう自営業は良いですね。論争してもしなくても結果が出ます。若い時、私の、ですよ、その頃の論争と言ったら共産主義に賛成か反対か、それが多かったですね。大学生の半分以上は賛成だったで...