香港の尺八界
- 2016/12/21
- 11:39

香港の尺八は楊光、通称サニーさんから始まったようです。楊さんはライリー・リーさんに竹保流尺八を習いました。彼は社員5千人の会社社長ですので、自身では、あまり尺八活動をできず、現在では二人の御弟子さんが中心となって活動しています。一人はエレベスこと黄竹風さん。香港と中国本土の広州、深圳で弟子を集めています。もう一人はオーシャンこと陳偉光さん。もう尺八以外の仕事をしていません。この人の門下にはノバッㇰ...
香港展示会
- 2016/12/20
- 21:40

香港の街は食べ物にあふれています。ただ若い時みたいに旺盛な食欲はわかないですな。香港名物の2階バス。隣は林嵐山。香港島から九龍に渡るスターフェリー。香港島ヴィクトリアピークからの「百万ドルの夜景」。会場となった香港教育大学です。展示会の様子。...
音の問題
- 2016/12/14
- 07:50
邦星堂はもとは東京の町田でした。私が今の神奈川の西の端に本拠を移したのは、様々な理由が有りますが、一番の理由は不動産が安かったことです。自宅の他に、作業場兼倉庫として近くのアパートを借りていますが、なんと月の家賃が7500円ですぜ。風呂無し、トイレ共同、でも台所は付いています。ですから昭和47,8年ころに学生が住んでいたアパートと条件も家賃も一緒ですよ。だけど尺八の製造販売だから良いんですが、これ...
尺八の地政学
- 2016/12/10
- 20:35
地政学という言葉を最近頻繁に聞くようになりました。この地政学というものは立派な科学らしいのですが、私達の年代の者、あるいは私個人なのかも知れませんけど、この言葉にはイカガワシイという先入観がまず先にたってしまいます。1977年頃からしばらくの間、「右」の論客として、A大のKという教授が活躍しましたが、その人が「地政学」を事有る毎に持ち出して、噴飯ものの主張を繰り広げましたよ。言ってる事は、当時の少...
色
- 2016/12/09
- 23:12
盲人には耳の感覚が極度に発達した人がいる一方で、聴覚より方向感覚に優れた人もいて、宮城道雄は音に関する感覚は卓抜だったが空間把握は苦手で、それが列車から転落する原因になった、そう言った学者さんがいました。宮城道雄の遭難は、事故説と自殺説が有りますが、もし事故だとすれば、それが原因かもしれません。新邦楽の旗手達、宮城をはじめ久本玄智、宮下秀冽、山川園松など、いずれも盲人です。その抒情性にあふれた曲は...
複眼
- 2016/12/08
- 22:44
私の子供の頃はテレビで戦争ドラマをショッチュウやってました。ただし、「コンバット」などのアメリカ製ドラマで、「勧善懲悪物」、悪役はナチスドイツです。日本では実戦シーンの入ったドラマを作る力は無かったし、かといって子供、特に男の子は皆が戦争物の大ファンでしたからね、いきおいアメリカから買ってきて流すわけですが、まさか「残虐な日本兵が正義のアメリカ兵にコテンパンにやられる」ようなドラマを、いくら青洟を...
12月の展示会
- 2016/12/07
- 23:25
12月は香港で展示会をやります。ここで書いて何になる、バカめ。そう思う人もいるでしょう。その人は今が分かっていない。恥ずかしく思えよ。今や尺八の需要のウエイトは日本から外国に移ろうとしています。今日7日ですね、今月の注文15本のうち9本が海外(中国7、ボリビア2)、そして2本が尺八界の外の人からです。この私のブログは海外の読者も多いのですよ。日本語を読める人も尺八愛好者には多いですし、翻訳マシンも...
自然の音
- 2016/12/06
- 22:45
もう今は小鳥を飼う人はあまりいなくなりましたが、私の若い頃はかなりの家で小鳥籠が見られました。昭和30年頃の我家では数十羽のカナリヤが飼われていました。祖父がアメリカへの輸出用に飼育していたんです。戦前から昭和30年くらいまでカナリヤは外貨稼ぎの為の重要な輸出品だったのです。その美しい声が愛好されていたのですが、途中からカナリヤは後天的に赤くして鑑賞用に変わりました。そうしていつの間にか人気が無く...
真珠湾
- 2016/12/05
- 23:17
もうすぐ12月8日がまた来ます。もう75年も経ってしまったんですね。この日、真珠湾に停泊するアメリカ太平洋艦隊を日本の機動部隊が突如として襲いました。これは不意打ちには違いないのですが、宣戦布告の通達は行うはずだったと言います。外務官僚の怠慢により通達が攻撃の後になってしまったようですが、「パールハーバー」は、その後で長く、アメリカ人の間で日本人の卑劣さを表す言葉として残ってしまいました。日本では...
素材
- 2016/12/04
- 21:55
フグって不思議ですな。その例えようのない美味さも、説明してみろと言われると出来ない。「無味の美味」とかも言われますし、「味の無い中に有る無限の味」と言った人もいます。昔はよくフグ料理の店に行くと「天上玉餞魔界奇味」と書いた色紙が飾ってありました。誰の言葉か知りませんが、フグの味を評した言葉「天上の玉餞と言うを得べくんば、まことこれ魔界の奇味か」、「いずれにしてもフグの美味はこの世の物ではない」とい...