人間のクズ
- 2017/06/26
- 22:22
私の大学時代はよく言われたものです。「士農工商、その下は?」。「ハイ、大学生です」。何しろ親の金で学校に入ってるくせに年中遊んでばかりいる。そのくせ生意気。しかも人の役には立っていません。それどころかアカにカブレた学生にいたっては社会に対して破壊活動までしていた。これを「人間のクズ」と言わずして、他に言いようも有りません。「学生の本分は勉強だろう」ですって。アナタねえ、まあ良いや、私学の文科系で、...
江戸前
- 2017/06/24
- 22:42
「青木鈴慕の尺八って江戸前の芸だよね」、こう言ったのは吉田和秀さん。山口大学のОBで広島在住です。林鈴麟さんの先輩ですよ。私も思わず頷いてしまいました。そうですよね、江戸っ子の芸です。鈴慕先生のお父さん、つまり初代青木鈴慕は東京人ではありません。詳しく訊いたわけではないですが、何でも長野、山梨、群馬の辺りの出身です。家紋が(小笠原)三階菱ですから、元々のルーツは長野の青木家だと思います。でも相当若...
7月の展示会
- 2017/06/23
- 15:36
この次の展示会はいつ?このところ毎月悩んでいます。尺八が売れて売れて生産が間に合わず、開催のタイムリミットである2か月前になっても、はたして展示会当日に尺八を揃えられるかどうか、毎回判断が微妙です。外国からも「来て展示会をやってくれ」という誘いが引きを切らないのですが、ナカナカ難しい。今年はまだ1回も海外展示会はやっていません。「他は売れていないのに、どうしてオマエばかりが」と首を捻る人も今はいな...
カリスマの時代
- 2017/06/21
- 23:15
尺八界でもカリスマの時代が終ろうとしています。今現在、すでに尺八にカリスマはいません。でもまだ、その記憶や影響力が残像として残っています。もう間もなく消えるでしょう。それが良い事か悪い事かは分かりません。個人が凄まじい影響力を発揮して、周りに集団を作り、そのエネルギーで巨大なウエーブを起こす、もう無理かもしれません。私は少年時代にプロレスの勃興期を目の当りにしました。力道山という巨大なカリスマが出...
何でも食え
- 2017/06/19
- 23:07
1980年頃ですよ、民謡の発表会に行くと、人が多く大変賑わっていたものです。特に、ある程度の広域にまたがる地区連合会に行こうものならば、人であふれていました。その光景を目の当たりにして、民謡の衰退を読み取った人は、あまり多くないと思います。その頃、私は「民謡は間もなく急激な衰退期に入り、2度と浮上しないと」と機会有る毎に発言し、また雑誌等にも書きました。その頃に、「大橋さんの言う通り」と言って下さ...
価値の混乱は宝
- 2017/06/18
- 17:50
8年ぶりに入院しましたが、幸いに大した事も無く、昨日退院しました。退院して一息ついていると早速何本も電話が入り、自分が現役だという事を痛感します。昨日今日で尺八の注文が5本、修理依頼が3本、面会が1件ですから、マズマズというところですかな。私に来る電話は尺八全般に関する相談も多いのですが、これが一番時間をとられます。相手が諸般の事情を知らない場合は、基本的な事から説明しなければなりません。尺八の場...
吉祥
- 2017/06/13
- 22:25
もう35年以上前になりますが、当時、三塚幸彦(泉州)さんが住んでいた狛江のアパートに行くと、彼から買ったばかりの判子を見せられました。実印、銀行印、普通印の3組揃いです。ビックリするじゃありませんか、12万円だと言うのです。当時はまだ三塚さんは名を成す前で,、チョット前まで日給6千円でカーテンや壁紙貼りのバイトをしていて金は無い頃でしたから、「どうしてまた」と訊きましたよ。「開運印鑑」と称する物で...
尺八常識の転換
- 2017/06/11
- 16:42
「実証抜きでは、どんな事も盲信せず、どんな事も否定するな」が科学の基本姿勢です。だからという分けではないですが、私は尺八製作に関しても「伝統的知識」なるものは、まず疑い、その中にも信じられるものが一部ではあっても存在していた事を学びました。長い時間をかけ、多くの人達の経験知の集積である「伝統」なるものが、全部デタラメなどという事は有り得ないのです。迷信もまた伝統的知識ですが、それに捕らわれていた人...
名セリフ
- 2017/06/09
- 22:14
5月の末にひいた風邪が、まだ残っています。朝、ゴミ出しをしていて雨にあいました。ゴミ出しは結婚以来、私の役目ですが、8年前に体が不自由になっていらい、雨の日だと「滑って危ない」からと家内がやるのですが、その時は僅かの霧雨だったので、「良いよ、僕が出してくる」と私が行ったのです。「大丈夫ですか?」と家内。「春雨じゃ、濡れていこう」と私。結果、風邪をひいてしまいましたわ。「春雨じゃ・・・」のセリフは、...
悩む幸せ
- 2017/06/08
- 22:33
若い時ですよ、どうして好きな女の子がいても「好き」と気軽に言えなかったのでしょう。「ふられると傷つくから」。ナルホド。「ふられた事が周囲に知れ渡ると格好悪いから」。ナルホド。まだ何か?「ふられたら相手と以後気まずくなる」。そこまで考えるか?「自分の心が分からない。恋愛と性欲の区別が不分明だから純粋では無い様で」。オイオイ、たかが恋愛、性欲にこういう哲学とか形而上学を持ち出すのは若い頃だからですかな...