商標登録②
- 2018/03/31
- 16:46
善村鹿山という製管師がいます。竹仙工房で6年修行しただけあって、製管の実力は一流。また尺八の吹奏力でも日本屈指という人です。この人の銘「鹿山」は同時代の人でもう一人、尺八製作の銘に使用していた人います。豊浦鹿山です。この人はかなりレベルの低い尺八を作っている方なので、善村さんが気の毒で注意した事が有ります。答えは「善村さんより私の方が鹿山の山号をとったのが早い」でした。つまり変える気はないという事...
商標登録
- 2018/03/28
- 14:53
今、上海の一音無心が名だたる尺八製管師達の銘を中国で商標登録申請をしたというので一部の人が騒いでいます。① 自分の銘の尺八を中国で売れなくなる。② 登録した尺八商標を高額で引き取らされるのではないか③ 他人の銘を断りもなしに勝手に登録するのは道義的に問題が有る④ 偽ブランドを流通されるのではないか凡そ、こんなところが問題になっています。今年になって早々、小林一城さんと邦楽ジャーナルの田中社長の二人から...
4月の展示会(高松、高知、彦根、奈良)
- 2018/03/26
- 22:36
4月も展示会を4日間やります。はっきり言って「やらずもがな」か、とも思いますが、ここに展示会を入れないと年間スケジュールに納まりが悪いと判断しました。お客を待たせている現状ですから本当は展示会を控えるべきなのでしょうが、展示会は2月前に決まり、そして明日からの注文状況は分からないのが尺八商売です。判断ミスはいつものことです。4月19日(木) 高松サンポール高松 7階の第二リハーサル室 午前10時から午...
価値の分散
- 2018/03/22
- 23:09
もう25年ほど前になりますけどね、雑誌の取材で「日本一の製管師は誰だ?」と質問されて、永廣真山だと答えました。これは当時の尺八事情を知っていれば誰でも、そう答えますよ。去年も中国で同じ質問が出ました。同行した邦楽ジャーナルの田中社長は暫時考えて(オイ、考えるまでもネエだろう)、「私は小林一城だと思う」と答えました。失礼な人だね、貴方だってそう思うでしょう。誰か忘れていませんかね、隣にいる誰かを・・...
失われた音
- 2018/03/18
- 22:40
ドイツで展示会をやったおりだったと思います。古屋輝夫さんにウチの尺八全般に対する感想を求めました。その時の言をまとめると、こういう具合になります。性能の優劣に関しては好みや相性の問題も有り一概には言えない。使えるかどうか、そういう点で言えば使える。海童道曲を演奏する場合に出てくれないと困る音が有り、この並べられている尺八は求めている音は全部出ている。言うて置きますが、馴れ合いとチャイまっせ。私の所...
春の声
- 2018/03/13
- 21:53
納税手続きが終わりホッとしています。このひと月というものは大変だったんだから。2月の初めは上海行き。私の弟子達が行くはずだったんですが、その行くはずだった弟子のひとりの父が急逝し、急遽、私がピンチヒッターとして行きました。そして納税書類。なんせ膨大ですからね。そして21日からは中京地区の展示会ですわ。待たせているお客様にはご迷惑をおかけしております。どうぞ今しばらくのご猶予を・・・。上海展示会、納税...
師弟関係
- 2018/03/09
- 12:08
将棋の師弟対決が話題になっています。あまり指導というものが意味を持たなそうな将棋界でも、業界慣例として師弟関係を結ぶ必要が有るそうです。師匠は弟子に技術指導をするのではなく、シキタリや礼儀を教えるそうです。はじめて知り、ハタと膝を打つことがございました。なるほど邦楽もそうですわ。「プロの尺八家になりたい」と前は頻繁に相談を受けました。今は、さほどではないのは、インターネットの普及で邦楽界も事情が外...
歌口の別
- 2018/03/01
- 23:32
早く「歌口はどっちでも良い」とならないかなあ。尺八の歌口には大別して都山流タイプと琴古流タイプとが有ります。大雑把に言って琴古を除く総ての流派が都山もしくは、その派生形を使っているわけです。琴古は都山の4割ですし、その他の流派、たとえば上田とか竹保とかも都山タイプですから、現状は圧倒的に都山タイプです。歌口に何も入れない時代も長かったのですが、そのうちに入れるようになりました。もともと多かったのは...