新開発・烽火noroshi開
- 2021/07/30
- 10:03

歌口の深さ6ミリ、手穴直径13ミリ、菅尻に開孔部(アサガオ)あり。設計、製作は林鈴麟(雅寛)ですが、歌口改造は大橋亮太が担当しました。こんな楽に大きな音の出る尺八、今まで見た事無いはず・・・。「音域拡大③」の前に、その事に付随しての新製品を発表します。2019年秋から続く新開発製品第5弾、「スーパー尺八」、名ずけて烽火・開(のろし・かい)です。初めて「スーパー尺八」なるものが出現したのは40数年前。ジョン...
音域拡大の②
- 2021/07/24
- 17:23

まず上の写真を御覧ください。手穴が大きく、歌口が深く、そして管尻が大きいですね。見えないだけで内径の傾斜も違うのですよ。そうです、「スーパータイプ」とか「ターボ」とか言われる尺八を、3Ⅾプリンターでまず製作しました。ただ上と下では歌口の深さが違います。原型は下なのです。そして吹きながら少しずつ深くしていきます。深くなり過ぎたら限界値を記録してボツ。3Ⅾって良いですね。同じモノが作れるので諸事にわたって...
音域拡大
- 2021/07/17
- 12:01
私は30代の初めの何年か、あるハンガリー人ピア二ストのファンクラブというか後援会というか、まあそういうものに入っていました。クラシック音楽が好きになったのは20代の終わりですかね。聴いて楽しむというタイプで、知識とかには興味が無かったので、レコードの解説とかも、あまり読みませんでした。当時、大学生の始めた黎紅堂などの「貸しレコード屋」というビジネスが大当たりしていて、私も大いに利用させてもらいました。...
火種
- 2021/07/13
- 11:23
昨夜、北海道の展示会より戻りました。上々の来客数、成績で安堵しました。これで来年の北海道一周展示会の決心がつきました。北海道は尺八人口の激減地域です。でも出来る。今の私の新規顧客名簿を見たら同業者は卒倒しますよ。その新たに名簿に加わった人数の多さはもとより、そのほとんどが流や社中の名簿に無い名前ですからね。この新しい時代が「尺八界の当たり前の状態」になるのは、早ければ5年、私はそう判断しています。...
なおかつ五輪
- 2021/07/03
- 11:40
今月はいよいよオリンピック開幕ですね。1年半前には、尺八屋である私は、これに大きな希望を持っていました。オリンピックを起点に尺八に大きなブームが来る。その根拠ですが、2010年くらいから国は伝統文化の後押しに、これまでになく力を入れ出しました。オリンピックは、その国の威信を世界に示す一大キャンペーンの場でもあるのです。日本の工業力や各種プロダクツの品質の高さは、世界周知のものですが、、穏やかさ、「お...