静かな進展
- 2021/11/30
- 10:20
「コロナ前と比べると尺八界はどう変わったか?」ですって、貴方の想像の通りですよ。2年に渡って、演奏会はもとより御稽古教室、カルチャー講座も全て駄目ですから、そりゃ酷いものですわ。「でも何かプラス面も無いか?」、と言われれば大いに有ります。旧尺八界と新しい尺八界との交代が急激に進んだ事です。ビジネスだってそうでしょうが、オンライン化が急速に進みましたよね。尺八だって、演奏や教習で生活していた人が皆駄...
絶対音感
- 2021/11/24
- 10:44
私達の若い頃、日本人の音感はヒドイものでした。だって戦争を挟んだ前後20年間は、ロクな音楽環境に無かったですからね。特に男に音痴が多かったのは、「男は歌なんか唄うものじゃない」という、まあ一種の「軟弱排除」の歪んだ風潮も影響していたのでしょう。私が大学に入った昭和44年は敗戦から24年経っていましたが、それでも幼年期の音楽環境は良くなっかったので、自分の事を棚に上げて言うのもナンですが、やはり音感は悪か...
含羞
- 2021/11/16
- 12:26
ここの処、あまり韓国に行っていないので分かりませんが、頻繁に行っていた40年以前ですと、韓国の映画館に入ると本番上映の前に、必ず客は全員起立しました。そこへ国歌が映像と共に流れ、全員沈黙して見たものです。国歌の演奏と共に、その内容通り、北の雪岳山から東海、南の済州島まで、木槿の花(韓国の国花)が咲き乱れる美しい韓国の国土が次々と映し出されます。洗脳と言えば洗脳でしょうが、こういう事で愛国心とか郷土愛...
第二芸術
- 2021/11/03
- 11:32
大学の各学部には「看板教授」というのがいましてな。今は主にテレビに出てる人のことを言いますが、昔だと「学問の世界」でそれなりに名を成した学者さん達で、一般受けするかどうかは別として、マアそれなりの集客力は有ったものです。その証拠に、私が入学した当時の法政大学文学部の看板教授は小田切秀雄さんでしたが、閑古鳥が鳴く他の教室と違って、ここは常に満員でした。小田切さんはマルクス主義の信奉者ですから、当時の...