南のルート
- 2019/06/09
- 16:52
7月1日まで国内で展示会をやっていて、7月4日からは台湾です。しばらく中国本土ばかりで仕事していましたが、台湾を忘れていたわけではありません。8月か9月初めに台湾がらみでビッグ(尺八としては)イベントをやるので、その打ち合わせと商品補充の為です。
台湾は行った人が皆「良い所だね」と言います。美味しい食べ物、穏やかな人々、素晴らしい気候。日本の夏が蛇より「昭和枯れすすき」より嫌いな私でも、不思議と台湾は平気です。その国の生活水準を計るのに「PPP評価」というものが有ります。GⅮPに物価とかを加味したものですが、それによる評価では、台湾は、すでに生活水準では日本を上回っています。そりゃそうでしょうや。1人あたりの所得では日本人の7割でも、食べ物は日本の価格の半分以下ですし、冬服がいらないだけでも有難い。おまけに交通費、生活雑貨が格安ですもん。朝から仕事前のドカタが、大量の豚の角煮と青菜イタメで山盛りのドンブリ飯を喰らう光景は問答無用で「豊かな台湾」を痛感させます。
あれは1978年でしたか、フィリピンか香港に行く時だったと思います。飛行機は高度1万メートルで飛行していました。私はべつに高所恐怖症ではないですが、出来れば高い所は敬遠したい。と言いますのも、子供の時に、平屋でしたが屋根から落ちたんですよ。3メートりくらいでしたが、イヤその痛かった事。今でもトラウマになっています。それが高度1万メートルですよ、もし落ちたら、単純計算でも屋根から落ちた3千倍以上の痛さです。想像できますか?べつに暗算に強いところを自慢してるんじゃないんだぜ。
まあいいや、ともかく窓から下を覗くと、見えたんですよ、台湾が。それも北から南まで全部。当然ですが地図とそっくり。はあ、こんなに小さいのか、そう思いましたね。しかも上から見ると山ばかりです。「こんな狭い所に人が住んでいるんだ」。それが実感でした。
その小さな台湾ですが、現在、人口で日本の5分の1。1人当たりのGⅮPでも3分の2ですから、世界レベルでは「経済大国」と評価されます。
面積は日本の九州と同じくらいですが、経済規模では九州の合計を大きく上回っています。ただ、これは九州の人口が1千3百万人と台湾の半分チョットだからでありますが、私、言うまでもなく尺八家にとって、「九州の南に、もう一つ九州みたいなモノが存在している」、そういう感覚なのです。
台湾の尺八人口は推定3百人。ですから九州の7分の1程度です。でも、日本の尺八界は、言わば「老人ばかりで需要が飽和の世界」。台湾は中国ほどではなくても、「まだ若い市場」です。事実、展示会をやると、毎回ほぼ20~25本売れます。
それでも、ここ3年ご無沙汰だったのは、中国本土の市場を確立したかったからです。その上で、あらためて、また台湾と考えるのは、台湾が地理的に素晴らしく良い位置に在るからです。
香港は、まだキャパが小さいので、2日間展示会をやると2日目は客が来なくなります。これは、国土の小さい台湾も同様で、展示会初日に、ほとんど売れてしまいます。しかも、尺八愛好家の平均年齢が低く、ほぼ全員が現役世代ですから、中国も含めて、この地域では土日以外では客が来ません。そして2日やるのは効率が悪い。
そうなりゃ答えは一つでしょうよ。上海経由の台北便、台北経由の福建便、台北経由の香港便、それらを有効に組み合わせて1日ずつの展示会ルートを組むのです。幸い、途中経由の便はチケットも安いし、言ってみたら良い事ばかりです。
「でも体は疲れるだろう?」って、そうですよ。だから、若い者達とか梅毒庵に任せるんですよ。私はルートを造るだけ。「労働者は辛い仕事をして資本家に楽をさせる」、これこそ麗しい資本主義の本分というものでしょうが・・・。
台湾は行った人が皆「良い所だね」と言います。美味しい食べ物、穏やかな人々、素晴らしい気候。日本の夏が蛇より「昭和枯れすすき」より嫌いな私でも、不思議と台湾は平気です。その国の生活水準を計るのに「PPP評価」というものが有ります。GⅮPに物価とかを加味したものですが、それによる評価では、台湾は、すでに生活水準では日本を上回っています。そりゃそうでしょうや。1人あたりの所得では日本人の7割でも、食べ物は日本の価格の半分以下ですし、冬服がいらないだけでも有難い。おまけに交通費、生活雑貨が格安ですもん。朝から仕事前のドカタが、大量の豚の角煮と青菜イタメで山盛りのドンブリ飯を喰らう光景は問答無用で「豊かな台湾」を痛感させます。
あれは1978年でしたか、フィリピンか香港に行く時だったと思います。飛行機は高度1万メートルで飛行していました。私はべつに高所恐怖症ではないですが、出来れば高い所は敬遠したい。と言いますのも、子供の時に、平屋でしたが屋根から落ちたんですよ。3メートりくらいでしたが、イヤその痛かった事。今でもトラウマになっています。それが高度1万メートルですよ、もし落ちたら、単純計算でも屋根から落ちた3千倍以上の痛さです。想像できますか?べつに暗算に強いところを自慢してるんじゃないんだぜ。
まあいいや、ともかく窓から下を覗くと、見えたんですよ、台湾が。それも北から南まで全部。当然ですが地図とそっくり。はあ、こんなに小さいのか、そう思いましたね。しかも上から見ると山ばかりです。「こんな狭い所に人が住んでいるんだ」。それが実感でした。
その小さな台湾ですが、現在、人口で日本の5分の1。1人当たりのGⅮPでも3分の2ですから、世界レベルでは「経済大国」と評価されます。
面積は日本の九州と同じくらいですが、経済規模では九州の合計を大きく上回っています。ただ、これは九州の人口が1千3百万人と台湾の半分チョットだからでありますが、私、言うまでもなく尺八家にとって、「九州の南に、もう一つ九州みたいなモノが存在している」、そういう感覚なのです。
台湾の尺八人口は推定3百人。ですから九州の7分の1程度です。でも、日本の尺八界は、言わば「老人ばかりで需要が飽和の世界」。台湾は中国ほどではなくても、「まだ若い市場」です。事実、展示会をやると、毎回ほぼ20~25本売れます。
それでも、ここ3年ご無沙汰だったのは、中国本土の市場を確立したかったからです。その上で、あらためて、また台湾と考えるのは、台湾が地理的に素晴らしく良い位置に在るからです。
香港は、まだキャパが小さいので、2日間展示会をやると2日目は客が来なくなります。これは、国土の小さい台湾も同様で、展示会初日に、ほとんど売れてしまいます。しかも、尺八愛好家の平均年齢が低く、ほぼ全員が現役世代ですから、中国も含めて、この地域では土日以外では客が来ません。そして2日やるのは効率が悪い。
そうなりゃ答えは一つでしょうよ。上海経由の台北便、台北経由の福建便、台北経由の香港便、それらを有効に組み合わせて1日ずつの展示会ルートを組むのです。幸い、途中経由の便はチケットも安いし、言ってみたら良い事ばかりです。
「でも体は疲れるだろう?」って、そうですよ。だから、若い者達とか梅毒庵に任せるんですよ。私はルートを造るだけ。「労働者は辛い仕事をして資本家に楽をさせる」、これこそ麗しい資本主義の本分というものでしょうが・・・。
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