地図
- 2019/08/14
- 16:46
韓国と日本の関係が何度目かの「ギスギス状態」になっています。惜しかったな、8月は仕事がイッパイで、そうでなかったら久しぶりの韓国旅行を楽しめたのに。こういう状態の時って、飛行機もホテルを格安でしょう。たしかにヒトによっては、いつもよりチョット不快な思いはするかも知れませんが、それ以上の事なんて、有るはずがないと私は思っていますから、こういう時は旅行チャンスです。
それにしても韓国の経済発展ぶりは目を見張らせます。朝鮮戦争が終わった1953年の時点では、全土荒廃で経済的には世界最貧国でした。当時の唯一の産業である農業だって、田畑が荒れてしまっていたんですから。「日本だって終戦後は・・」なんて言う人もいますが、荒廃のレベルが違うのです。それが今やGⅮPでは超大国日本の三分一でしょう。一人当たりの所得でも、もう日本と差は有りません。
台湾は日本敗戦の時点で、アジア屈指の発展した地域でしたし、その後のアメリカによる援助額が、15年間で日本の朝鮮戦争特需とほぼ同額の23億ドルだと言いますから、人口比で言うと、日本で言う「朝鮮特需」が20年続いた事になります。それに比べて韓国は全土荒廃の中から立ち上がったんですぜ。こういう素晴らしい底力を持った隣人とは仲良くしたいものだと思いますがねえ・・・。
アメリカにとっても、極東に日本、韓国という、それぞれが軍事力でロシア、中国とタイマンをはれる国が同盟国として存在しているからこそ、彼等の一番のオトモダチ、ヨーロッパが安心できる現状を維持できるので、日韓の今の状態は嬉しくないはずです。
アメリカ、ヨーロッパで軍事に使用された「西が上になった地図」を見ると、ロシア、中国は「想定敵国に包囲されて」いる事が一目瞭然です。「国家の存亡を賭物にしての全面戦争」なんて現時点では有り得ない事態を想定するならともかく、ロシアも中国も日本、韓国に一方面の軍事力で勝てるとは思っていないからこそ、今はまだ日本も韓国も惰眠を貪っていられるわけですわ。
日本で使用されている地図では日本、韓国が世界の中心ですが、欧米の地図では日本は東の果て、文字通りの極東です。ですから、前は東部のアメリカ人の認識では、「日本?海を越えて東に行くとヨーロッパが有って、その先にインドとかチャイナが有って、その東」というイメージでした。その前に、「日本が何処に有るか多くのアメリカ人は知らない。香港やシンガポールと地理的に混同してる人は多いよ」とネプチューンに言われてから、まだ25年経っていません。
「アメリカ人の知性の無さ」と嗤うのは自由ですが、そもそも日本てビルマ以東のアジア人を除いた場合、まだ、その程度の認識なのかも知れません。日本が真ん中に在る地図を見てる日本人には南米東岸とアフリカ西岸が「地理的に繋がった土地」だとピンとこないのと一緒ですよ。ウェゲナーも「大陸移動説」も日本からは決して生まれませんでしょうね。
韓国は、私が年に何回も行っていた40年前だと、まだ義務教育は小学校まででした、でも普通に会話した場合、「知的レベル」では「日本と変わるところが無い」という印象が有りました。ですから、かなりの高度教養社会だと思います。大多数の韓国人は、昔から「日本人大好き。でも敵愾心も旺盛」という屈折した心理を持っていました。これは終戦から1980年頃までの日本人のアメリカに対する感情を重ね合わせると分かり易いかも知れません。「自分を負かした強いヤツは頭にくるけど憧れる」は、植民地支配をされた国に行くと、人類共通の意識だと良く分かりますよ。
それで私は?というと。島国で育ったせいか外国人は誰にでも興味が有ります。で、どこの国の人でも同じ感情で接しられます。どうしてか?つらつら考えるには子供の頃のプロレスのせいですよ。だって、子供ですもの、力道山や馬場に毎度ノサれるアメリカ人を見てたら、エライ、スゴイなんて思いませんや。ですから、高校生になると半端英語、オットット、堪能な英語で平気で会話できました。そうしてみたら、凶悪なアメリカ人レスラーの大半が、実にフレンドリーだったので意外でしたわ。
そして、30代になったら尺八ですね。当時は、今と違い、尺八を吹く外国人のほぼ全員がアメリカ人で、そのほとんどが日本語が話せました。その頃に知り合った訪日アメリカ人尺八家では、日本語が分からなかったのはベリー・ワイズくらいしか記憶に有りません。
そして、ここが肝心な所です。私って、尺八のプロですから「教える立場、尊敬される立場」なんですよ。尺八、日本文化とかの極く狭い範囲ですけどね。(それ以外の範囲で、たとえば顔とかで尊敬してくれても別に良いんだぞ)。
ですから「欧米人を上に見る環境」が始めっから無かったんですわ。で、そのヒックリ返しで特定民族を「下だと思う」意識も育たなかったんでしょう。
尺八とか固有文化って、これだと思うんですよ。それを大切だと思い、また思ってくれる外国人がいたら、それで幸せな気持ちになれるんじゃないですかね。しょせんは世界の中の一部ですよ。でも、何処の国だって、自分の国を地図の真ん中には出来るんです。で、何処にしたって、この世界には地球儀で見たら「中心」なんて無いんです。
ですからね、「相手にとっての中心」も認めたら、もっと幸せだと思うのです。すくなくとも私は、それを尺八で求めます。
それにしても韓国の経済発展ぶりは目を見張らせます。朝鮮戦争が終わった1953年の時点では、全土荒廃で経済的には世界最貧国でした。当時の唯一の産業である農業だって、田畑が荒れてしまっていたんですから。「日本だって終戦後は・・」なんて言う人もいますが、荒廃のレベルが違うのです。それが今やGⅮPでは超大国日本の三分一でしょう。一人当たりの所得でも、もう日本と差は有りません。
台湾は日本敗戦の時点で、アジア屈指の発展した地域でしたし、その後のアメリカによる援助額が、15年間で日本の朝鮮戦争特需とほぼ同額の23億ドルだと言いますから、人口比で言うと、日本で言う「朝鮮特需」が20年続いた事になります。それに比べて韓国は全土荒廃の中から立ち上がったんですぜ。こういう素晴らしい底力を持った隣人とは仲良くしたいものだと思いますがねえ・・・。
アメリカにとっても、極東に日本、韓国という、それぞれが軍事力でロシア、中国とタイマンをはれる国が同盟国として存在しているからこそ、彼等の一番のオトモダチ、ヨーロッパが安心できる現状を維持できるので、日韓の今の状態は嬉しくないはずです。
アメリカ、ヨーロッパで軍事に使用された「西が上になった地図」を見ると、ロシア、中国は「想定敵国に包囲されて」いる事が一目瞭然です。「国家の存亡を賭物にしての全面戦争」なんて現時点では有り得ない事態を想定するならともかく、ロシアも中国も日本、韓国に一方面の軍事力で勝てるとは思っていないからこそ、今はまだ日本も韓国も惰眠を貪っていられるわけですわ。
日本で使用されている地図では日本、韓国が世界の中心ですが、欧米の地図では日本は東の果て、文字通りの極東です。ですから、前は東部のアメリカ人の認識では、「日本?海を越えて東に行くとヨーロッパが有って、その先にインドとかチャイナが有って、その東」というイメージでした。その前に、「日本が何処に有るか多くのアメリカ人は知らない。香港やシンガポールと地理的に混同してる人は多いよ」とネプチューンに言われてから、まだ25年経っていません。
「アメリカ人の知性の無さ」と嗤うのは自由ですが、そもそも日本てビルマ以東のアジア人を除いた場合、まだ、その程度の認識なのかも知れません。日本が真ん中に在る地図を見てる日本人には南米東岸とアフリカ西岸が「地理的に繋がった土地」だとピンとこないのと一緒ですよ。ウェゲナーも「大陸移動説」も日本からは決して生まれませんでしょうね。
韓国は、私が年に何回も行っていた40年前だと、まだ義務教育は小学校まででした、でも普通に会話した場合、「知的レベル」では「日本と変わるところが無い」という印象が有りました。ですから、かなりの高度教養社会だと思います。大多数の韓国人は、昔から「日本人大好き。でも敵愾心も旺盛」という屈折した心理を持っていました。これは終戦から1980年頃までの日本人のアメリカに対する感情を重ね合わせると分かり易いかも知れません。「自分を負かした強いヤツは頭にくるけど憧れる」は、植民地支配をされた国に行くと、人類共通の意識だと良く分かりますよ。
それで私は?というと。島国で育ったせいか外国人は誰にでも興味が有ります。で、どこの国の人でも同じ感情で接しられます。どうしてか?つらつら考えるには子供の頃のプロレスのせいですよ。だって、子供ですもの、力道山や馬場に毎度ノサれるアメリカ人を見てたら、エライ、スゴイなんて思いませんや。ですから、高校生になると半端英語、オットット、堪能な英語で平気で会話できました。そうしてみたら、凶悪なアメリカ人レスラーの大半が、実にフレンドリーだったので意外でしたわ。
そして、30代になったら尺八ですね。当時は、今と違い、尺八を吹く外国人のほぼ全員がアメリカ人で、そのほとんどが日本語が話せました。その頃に知り合った訪日アメリカ人尺八家では、日本語が分からなかったのはベリー・ワイズくらいしか記憶に有りません。
そして、ここが肝心な所です。私って、尺八のプロですから「教える立場、尊敬される立場」なんですよ。尺八、日本文化とかの極く狭い範囲ですけどね。(それ以外の範囲で、たとえば顔とかで尊敬してくれても別に良いんだぞ)。
ですから「欧米人を上に見る環境」が始めっから無かったんですわ。で、そのヒックリ返しで特定民族を「下だと思う」意識も育たなかったんでしょう。
尺八とか固有文化って、これだと思うんですよ。それを大切だと思い、また思ってくれる外国人がいたら、それで幸せな気持ちになれるんじゃないですかね。しょせんは世界の中の一部ですよ。でも、何処の国だって、自分の国を地図の真ん中には出来るんです。で、何処にしたって、この世界には地球儀で見たら「中心」なんて無いんです。
ですからね、「相手にとっての中心」も認めたら、もっと幸せだと思うのです。すくなくとも私は、それを尺八で求めます。
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