今月23日から始まる東北の展示即売会で、かねて研究を続けていた3Ⅾ製作の尺八を実験販売します。
① 価格は1万2千円です。
② 数量限定なので無くなり次第終了します。次回は未定です。
③ 竹の尺八と同様、展示会はクーリングオフの除外対象なので、展示会場から持ち出された尺八の、後日返品は出来ません。展示会中に会場まで持ってこられた場合、返品に応じます。これは展示会では、実物展示でありクーリングオフの対象外。それと機会損失を防ぐ、この理由です。
今回は、あくまで一応の完成を見たので、実験的に販売するだけであり、今回の尺八が最終形態でも無ければ、価格も決定価格ではなく、あくまで「今回は1万2千円」というだけです。
爆発しつつある尺八の需要も、供給が不十分では冷え込む事が確実です。「高額な尺八の提供者」には、今の尺八需要の余波が全く及んでいない現実を見れば、現在の尺八需要の実態は明らかです。
ただ、私の所の5万円以下の尺八は、手作りの為に生産量に限界があり、とても需要総量には遠く及びません。「プラ管が有るだろう」という御意見も今の実態を正しく見ていません。今の尺八人気は「邦楽を離れた所」で起きている現象であり、需要の中心も1尺8寸管から離れつつあります。金型を使用するプラスチック尺八は、コストメリットのきかない1尺8寸管以外の製作には大きなハードルが有り、拡散する需要への対応は困難です。
3Ⅾは初期投資が安価で、設計変更も容易、少量多品目の生産が可能、これらの利点が有りますので、どうしたって、竹製尺八の補完商品には3Ⅾ尺八以外には有効な手段がないのが現状です。
3Ⅾ尺八が、竹製尺八にとってプラスになるとすれば、「愛好者を増やして、尺八そのものの需要を増やすので、周りまわって竹製の高額商品への需要も増える」でしょう。でも、その逆、「今でも青息吐息の竹製尺八の提供者を益々苦境に追い込む」も当然有り、私にも分かりません。ただ一つ確実なのは、このままの状態が続けば、「せっかく高まってきた尺八人気も間もなく下降に入る」と言う事で、そうなれば日本では私の所以外は、ほんの数社しか生き残れないでしょう。
これが私の企業にとってもプラスなのかマイナスなのかは分かりません。でも「発展の目に賭ける」。
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