潮州大会に向けて
- 2019/12/31
- 13:01
12月27日ですが、李秋楽さんと会いました。彼とは昨年8月にロンドンで会いまして、それ以来です。尺八の世界大会の会場入り口で偶然に会い、お互いに何処の誰か知らないまま、ちょっと立ち話をして、名刺を交換しました。
その名刺には「硯峰尺八博物館館長」とありましたが、ちょっと不思議でした。まだ若い(20代後半か30そこそこ)から、ではありませんよ。若い覇気の有る人は何処でもいるもんです。私の友人にも32歳で、徒手空拳から短期大学を創ってしまった者だっています。まして中国の様な国力の勃興期にある所では、若くても行動力と覇気に富んだ人って多いと思います。現に私の中国エージェントの曹社長がそうですわ。ですから年齢とか、そういう事ではないのです。だって「尺八博物館」の館長でしょう?でも、その割には、尺八の事を知らないし、日本語も全く話せないし・・・。
それが4日目に大会が終わった日、そこで次回大会の開催主催を名乗り出たのが李秋楽さんと御父さんの李聞海さんですから、それはもうビックリしましたよ。李聞海、李秋楽?誰も知りませんでした。中国では初めて。しかも北京や上海ではなく、広東省の東の果て潮州です。
左が李秋楽さん、右が通訳で李さんの協力者である殴粤さん。

尺八世界大会の開催にあたっては、私は最も大切なのが「資金的裏付け」だと思います。私は世界大会の会計の凡その所を知っていますが、一つ間違うと主催者が破産とまでは行かなくとも、重大な家計危機に陥りかねない。特に、ここ5回はそうでした。
李聞海さんは実業家ですから、そのあたりは成算が有るのでしょうが、日本の人達が言う様に「彼は大富豪だから大丈夫だ」とかの「上っ面の情報」が根拠では解決出来ない問題です。
李親子の事は日本、外国人の友人達に訊いても良く分かりませんでした。でも、今年になって、主として台湾から次々と具体的な情報が入ってきました。台湾の人達は福建や隣接する潮州を故郷とする人が多く、故郷訪問が出来るようになってからは、すごく多い人脈を持っています。
それにつけても中国の大きさを痛感します。広東省といっても西の広州から東の潮州まで、高鉄という新幹線でも3時間半かかるのです。ですから、広州と近い香港の人に、李親子について訊いても分からない。それが台湾だと良く分かる。
李さんとのツーショット。

私は次の様なアドヴァイスをしました。
① 世界大会成功の為には最も頼りになるのが国際尺八研習館(KSK)。そことの関係強化。古屋輝夫さんをはじめKSKのメンバー達は、李聞海さんが嫌う「矮小なセクト主義」を持たない。
② 宣伝広報の重要性。日本の尺八家達は高齢の為、日本以外の外国では当たり前の「インターネットによる情報収集」をやっていない。ですから信じられないでしょうが、日本の尺八吹きの大半、おそらくは7割の人は、そもそも尺八界に4年に1度の世界大会が有る事すら知りません。中国には、知らない人って1人でもいないかも知れません。だから、その為に邦楽ジャーナルの協力が必要。邦楽ジャーナルそのものの発信力は、たかの知れたものでも、社長の田中さんは外部の世界にも大きな発信力を持っている。
また、私は毎年ダイレクトメールを7千通出していますので、2年で、ほぼ名簿で補足できる尺八家全員に情報を届けられます。そこへの宣伝チラシを無償で同封する事を申し出ました。
③ 後に続けるにはイベント単体での黒字化が重要。その為には、中国の尺八ファンの動員だけでは不可能。どうしても日本や台湾からも来てもらわなければならない。その為の工夫の必要。
まだ彼らは尺八界の事をほとんど知らない.。話していて、そう感じました。「日本から3~4百人来てもらいたい」などとは絵空事。実体を知らない事甚だしい。百人単位の来場者が期待出来るとすれば、中国以外では、むしろ台湾でしょう。
日本の尺八吹きは、今ほどには高齢化していなかった20年前のボルダー大会でも2百人でした。それも横山勝也先生が大奮闘してすら、です。後の外国での世界大会では、軒並み3~40人です。だから言いましたよ。「李秋楽さん、貴方の見たロンドン大会。あれって約100人の有料来場者と約100人の招待者だったんですよ。それも大半を占めた非ヨーロッパ圏の招待者達って、ノンギャラのかわりに渡航費、滞在費が主催者負担でした。日本から有料で行った人って、私の見た所では30人以下でした。」
でも若い人って、それこそアッと言う間に知識を吸収します。大学の文科系ゼミだと、2年で「基礎的な知識量(だけですが)」では、おうおうにして教授を上回ってしまう事は広く知られている通りです。ですから、2022年の10月までには、彼等も尺八に関して、一音無心の曹さんの様な怪物的な知識量を持つに違い有りません。
トモカク私も2020年の2月の下旬に潮州を訪問して、具体的な事を話して来ます。同行は林梅毒庵と誰か?
その名刺には「硯峰尺八博物館館長」とありましたが、ちょっと不思議でした。まだ若い(20代後半か30そこそこ)から、ではありませんよ。若い覇気の有る人は何処でもいるもんです。私の友人にも32歳で、徒手空拳から短期大学を創ってしまった者だっています。まして中国の様な国力の勃興期にある所では、若くても行動力と覇気に富んだ人って多いと思います。現に私の中国エージェントの曹社長がそうですわ。ですから年齢とか、そういう事ではないのです。だって「尺八博物館」の館長でしょう?でも、その割には、尺八の事を知らないし、日本語も全く話せないし・・・。
それが4日目に大会が終わった日、そこで次回大会の開催主催を名乗り出たのが李秋楽さんと御父さんの李聞海さんですから、それはもうビックリしましたよ。李聞海、李秋楽?誰も知りませんでした。中国では初めて。しかも北京や上海ではなく、広東省の東の果て潮州です。
左が李秋楽さん、右が通訳で李さんの協力者である殴粤さん。

尺八世界大会の開催にあたっては、私は最も大切なのが「資金的裏付け」だと思います。私は世界大会の会計の凡その所を知っていますが、一つ間違うと主催者が破産とまでは行かなくとも、重大な家計危機に陥りかねない。特に、ここ5回はそうでした。
李聞海さんは実業家ですから、そのあたりは成算が有るのでしょうが、日本の人達が言う様に「彼は大富豪だから大丈夫だ」とかの「上っ面の情報」が根拠では解決出来ない問題です。
李親子の事は日本、外国人の友人達に訊いても良く分かりませんでした。でも、今年になって、主として台湾から次々と具体的な情報が入ってきました。台湾の人達は福建や隣接する潮州を故郷とする人が多く、故郷訪問が出来るようになってからは、すごく多い人脈を持っています。
それにつけても中国の大きさを痛感します。広東省といっても西の広州から東の潮州まで、高鉄という新幹線でも3時間半かかるのです。ですから、広州と近い香港の人に、李親子について訊いても分からない。それが台湾だと良く分かる。
李さんとのツーショット。

私は次の様なアドヴァイスをしました。
① 世界大会成功の為には最も頼りになるのが国際尺八研習館(KSK)。そことの関係強化。古屋輝夫さんをはじめKSKのメンバー達は、李聞海さんが嫌う「矮小なセクト主義」を持たない。
② 宣伝広報の重要性。日本の尺八家達は高齢の為、日本以外の外国では当たり前の「インターネットによる情報収集」をやっていない。ですから信じられないでしょうが、日本の尺八吹きの大半、おそらくは7割の人は、そもそも尺八界に4年に1度の世界大会が有る事すら知りません。中国には、知らない人って1人でもいないかも知れません。だから、その為に邦楽ジャーナルの協力が必要。邦楽ジャーナルそのものの発信力は、たかの知れたものでも、社長の田中さんは外部の世界にも大きな発信力を持っている。
また、私は毎年ダイレクトメールを7千通出していますので、2年で、ほぼ名簿で補足できる尺八家全員に情報を届けられます。そこへの宣伝チラシを無償で同封する事を申し出ました。
③ 後に続けるにはイベント単体での黒字化が重要。その為には、中国の尺八ファンの動員だけでは不可能。どうしても日本や台湾からも来てもらわなければならない。その為の工夫の必要。
まだ彼らは尺八界の事をほとんど知らない.。話していて、そう感じました。「日本から3~4百人来てもらいたい」などとは絵空事。実体を知らない事甚だしい。百人単位の来場者が期待出来るとすれば、中国以外では、むしろ台湾でしょう。
日本の尺八吹きは、今ほどには高齢化していなかった20年前のボルダー大会でも2百人でした。それも横山勝也先生が大奮闘してすら、です。後の外国での世界大会では、軒並み3~40人です。だから言いましたよ。「李秋楽さん、貴方の見たロンドン大会。あれって約100人の有料来場者と約100人の招待者だったんですよ。それも大半を占めた非ヨーロッパ圏の招待者達って、ノンギャラのかわりに渡航費、滞在費が主催者負担でした。日本から有料で行った人って、私の見た所では30人以下でした。」
でも若い人って、それこそアッと言う間に知識を吸収します。大学の文科系ゼミだと、2年で「基礎的な知識量(だけですが)」では、おうおうにして教授を上回ってしまう事は広く知られている通りです。ですから、2022年の10月までには、彼等も尺八に関して、一音無心の曹さんの様な怪物的な知識量を持つに違い有りません。
トモカク私も2020年の2月の下旬に潮州を訪問して、具体的な事を話して来ます。同行は林梅毒庵と誰か?
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