危機管理
- 2020/02/04
- 16:13
中国で、とんでもない騒ぎになってますなあ。新型肺炎ですよ。私にとっても、「対岸の火事」とも思えない状況になってきました。今年はすでに2回の中国展示会が決まっています。3月は19日からゲストに辻本好美さんを帯同して。そして9月のゲストは柴香山さんです。
9月は、幾ら何でも大丈夫でしょうよ。問題は3月。私は心配していませんが、辻本さんが中止、あるいは延期の判断をなされば、当方に異存は有りません。私の会社の同行スタッフは、私の判断通りで良いのですが、ゲストはそうはいきません。彼女たちの尺八家としての判断が別に有ります。
だいたいからして、私の子供時代には危機管理が甘かった。当時、インフルエンザは流行性感冒、略して「流感」と言われていましたが、かなり酷くならないと「学級閉鎖」にはならなかったものです。それどころか、「流感くらいで学校を休むんじゃない」とか「ビシッと根性を入れろ。たるんでいるから流感になるんだ」とマジで言うオトナがいたもんです。今思えば立派な傷害罪ですぜ。私の個人経験でも、38度の熱を圧して遅刻して登校したところ、「さすがは大橋だ」と褒めた教師がいました。また高校時代、酷い熱が出たので水泳部の練習に不参加を申し入れたところ、「プールに飛び込めば治る」と言われて、呆れて即刻退部した事も有りました。
海外渡航のケースですと、1974年8月。韓国に渡航する前日に、朴正熙大統領が狙撃されて夫人が死亡した、いわゆる「文世光事件」が起きて、日本政府から「渡航自粛勧告」が出ました。随分と危ぶみ止める人達もいましたが、でも、私と吉田ネズミ男、カメラ屋の後藤の3人は、気にせず韓国に出かけました。
危ぶんだ人達の気持ちも分かりますよ。「大統領夫人が殺されて反日感情が高まっている韓国に行く。気の立っている韓国人と喧嘩になる。吉田と後藤の二人は、別にどうなっても構わないが、大橋が殴られる。当然のこと大橋を尊敬する法政大学三曲会が黙っていない。すると殴った韓国人の方でも一族を集めて対抗する。そして抗争になり、果ては良くて日韓断交、悪くすれば第三次世界大戦にまで発展しかねない」。きっと、こういうものだったでしょう。
結果?普段通り。何も変わった事は有りませんでした。1972年の「日台断交」の時も、2か月後に羽田発台北行きの日航ジャンボ機が乗客ゼロで飛び、日本人の「国際感覚の欠如」が世界中で嗤われましたが、「韓国人や台湾人が、政治理由で一般の日本人相手にバカな事をするわけがない」という至極真っ当な判断も有れば、「別に今行かなくとも良いだろう」という、見方を変えれば、これも至極真っ当な判断も、また有ります。
私、が3月の中国行きを心配しない理由は
①蘇州と武漢は6百キロ離れていて、湖北省が現在閉鎖されている。つまり日本にいる様なもの。
②3月19日からだと1月半有り、その間に有効な手が次々にうたれる。だって、そうしないと中国経済がもたないもの。
③始めの時と違って、様子が分かってきた。大体において、毎年流行するインフルエンザと大差が無い。大正7、8年の「スペイン風邪」は、全世界で猛威を振るい、当時20億程度だった世界人口のうち死者6千万人ですよね。でも当時の日本人でしょう、きっと根性で吹き飛ばして学校に行きましたよ。ましてやビジネス、金儲けですから、学校なんぞとは言っちゃあ悪いが重みが違いすぎますぜ。
でも、尺八家は自分が一番の財産です。ですから、こういった私の判断と異なる見解が有って当然です。尊重すべきは演奏家の判断です。罹患の可能性はゼロではないし、いつもより危険なのは事実なんですから。
9月は、幾ら何でも大丈夫でしょうよ。問題は3月。私は心配していませんが、辻本さんが中止、あるいは延期の判断をなされば、当方に異存は有りません。私の会社の同行スタッフは、私の判断通りで良いのですが、ゲストはそうはいきません。彼女たちの尺八家としての判断が別に有ります。
だいたいからして、私の子供時代には危機管理が甘かった。当時、インフルエンザは流行性感冒、略して「流感」と言われていましたが、かなり酷くならないと「学級閉鎖」にはならなかったものです。それどころか、「流感くらいで学校を休むんじゃない」とか「ビシッと根性を入れろ。たるんでいるから流感になるんだ」とマジで言うオトナがいたもんです。今思えば立派な傷害罪ですぜ。私の個人経験でも、38度の熱を圧して遅刻して登校したところ、「さすがは大橋だ」と褒めた教師がいました。また高校時代、酷い熱が出たので水泳部の練習に不参加を申し入れたところ、「プールに飛び込めば治る」と言われて、呆れて即刻退部した事も有りました。
海外渡航のケースですと、1974年8月。韓国に渡航する前日に、朴正熙大統領が狙撃されて夫人が死亡した、いわゆる「文世光事件」が起きて、日本政府から「渡航自粛勧告」が出ました。随分と危ぶみ止める人達もいましたが、でも、私と吉田ネズミ男、カメラ屋の後藤の3人は、気にせず韓国に出かけました。
危ぶんだ人達の気持ちも分かりますよ。「大統領夫人が殺されて反日感情が高まっている韓国に行く。気の立っている韓国人と喧嘩になる。吉田と後藤の二人は、別にどうなっても構わないが、大橋が殴られる。当然のこと大橋を尊敬する法政大学三曲会が黙っていない。すると殴った韓国人の方でも一族を集めて対抗する。そして抗争になり、果ては良くて日韓断交、悪くすれば第三次世界大戦にまで発展しかねない」。きっと、こういうものだったでしょう。
結果?普段通り。何も変わった事は有りませんでした。1972年の「日台断交」の時も、2か月後に羽田発台北行きの日航ジャンボ機が乗客ゼロで飛び、日本人の「国際感覚の欠如」が世界中で嗤われましたが、「韓国人や台湾人が、政治理由で一般の日本人相手にバカな事をするわけがない」という至極真っ当な判断も有れば、「別に今行かなくとも良いだろう」という、見方を変えれば、これも至極真っ当な判断も、また有ります。
私、が3月の中国行きを心配しない理由は
①蘇州と武漢は6百キロ離れていて、湖北省が現在閉鎖されている。つまり日本にいる様なもの。
②3月19日からだと1月半有り、その間に有効な手が次々にうたれる。だって、そうしないと中国経済がもたないもの。
③始めの時と違って、様子が分かってきた。大体において、毎年流行するインフルエンザと大差が無い。大正7、8年の「スペイン風邪」は、全世界で猛威を振るい、当時20億程度だった世界人口のうち死者6千万人ですよね。でも当時の日本人でしょう、きっと根性で吹き飛ばして学校に行きましたよ。ましてやビジネス、金儲けですから、学校なんぞとは言っちゃあ悪いが重みが違いすぎますぜ。
でも、尺八家は自分が一番の財産です。ですから、こういった私の判断と異なる見解が有って当然です。尊重すべきは演奏家の判断です。罹患の可能性はゼロではないし、いつもより危険なのは事実なんですから。
スポンサーサイト