結婚
- 2020/02/17
- 18:12
結婚て不思議ですよね。そう思いませんか?。「結婚は、どんな臆病な男にも出来る人生最大の冒険」、こう言ったのはルネッサンス期のペトラルカでしたっけ。加えて私は思います。「結婚は、どんな吝嗇な男にも出来る人生最大の消費」。
20代の頃の私や死んだカメラ屋の後藤は、「絶対結婚したくない」と言ってました。だってそうでしょう、金にも女にも不自由しない、楽しくて楽しくてたまらない毎日が有って、何でスキ好んで結婚するんですか?。そう思ってましたが、共に30を幾つか越えると結婚しました。
何で結婚したのか?。私も後藤も「世間体なんかチットモ気にしません」。でも30過ぎて結婚したくなったんですよ。他に云い様が有りませんわ。
ナルホド結婚したら、金も使いたい放題、遊びも、やりたい放題の独身時代と違って、全てにおいて自由気儘と言うわけにはいきませんわなア。特に後藤と違って真面目で全てに抑制的な私は、健康と倫理の上からも「酒も女も2ゴウまで」を守っています。これが私の健康と家庭円満の秘訣ですわ。
私の若い頃の女性は結婚願望が強かった。女は大学も3年4年目になると、まず最初の「焦り」の時期を迎えます。ところが、同年齢の男にとっては、20代前半はやりたい事が山ほど有って、一番結婚したくない時期です。だから、在学中に付き合っていても、最後には「すれ違い」が多かったですね。
当時の女性は就職しても、いろいろ差別とか制約が多く、生涯独身では暮らし辛い社会状況が有りましたし、30過ぎると「売れ残り」と半ば公然と言われる時代でしたよ。ですから、当時の女性は「3高」なんて身の程知らずな事は言わず、結婚相手に求める、まず第一は「やさしさ、誠実」でした。こりゃオレがモテたわけだよ。加えて顔も申し分ネエもんな。
女性が結婚相手に「誠実さ」を求めるのは、人類が未開だった時代からの「生物学的本能」なんですって。そりゃそうだわ、女性は妊娠、子育て中は長期間にわたって活動が出来ませんもの。オナカが膨れると同時に男が行方をくらましでもしたら、それこそ「目も当てられない」ことになりますわナア。
ともかく、この結婚という事の為に、いったい、どのくらい多くの才能が中断に追い込まれたんですかね?。私の見聞の範囲だけでも、「こりゃ大した箏弾きになるぞ」とか思った女の子が、結婚と同時に箏を中断し、そのまま止めてしまうケースが如何に多かったか・・・。
箏、三絃の女性の場合、結婚しても継続するには、尺八か同じ糸方の男が相手でないと、ちょっと難しかったと思います。
尺八の男も昭和の終わりころ言われていましたよ。「竹心会の男は、本業が公務員や学校の先生をヒッカケル事で、副業として尺八を吹いている。邦山会は箏のプロを捕まえるのが本業」。「ヒデえ事を言う」と思いますか?。さにあらず。これは文字にするとニュアンスが伝わらないので誤解されかねませんが、多大な好意と激励、専業化を成しえた同世代人への羨望。そして少しの同情が含まれていたのです。
尺八吹きは金銭的に恵まれません。特に若い時って、「カスミでも食ってたんじゃないか?」と思うくらいに仕事が有りません。でも反対に、腕の良い若い女性箏弾きは、当時は仕事が多かったんです。各種のパーティーとか園遊会、茶会なんかのおりに、振袖を着た箏弾きの需要は、かなり有ったのです。コ汚い男と違って絵になりますもんね。また公務員や教員が収入面で男女差が無いことは知られていますし、若い尺八吹きにとって、最高の結婚相手でした。。
今は、社会状況も変わって来まして、女性も「雇用機会均等法」による職場待遇の改善で、昔と比べて結婚願望が少なくなった様です。また結婚しても「共稼ぎ」が普通になってきました。だから、プロを目指す尺八吹きの一番の近道は結婚ですて。昔から言うでしょう、「二人口は喰える」って。
若い男が結婚生活を躊躇するのも分かりますし、それによる制約が多いのも事実です。でも、それより大きな何かが有るからこそ、気の遠くなる昔から男は結婚し、家庭を懸命に維持してきたんとチャイまっか?。若いプロを目指す皆さん、アンタらが結婚したって、私に何の良い事も有りません。でも、プロを続けたいんでしょう?。だったら結婚したら・・・。
20代の頃の私や死んだカメラ屋の後藤は、「絶対結婚したくない」と言ってました。だってそうでしょう、金にも女にも不自由しない、楽しくて楽しくてたまらない毎日が有って、何でスキ好んで結婚するんですか?。そう思ってましたが、共に30を幾つか越えると結婚しました。
何で結婚したのか?。私も後藤も「世間体なんかチットモ気にしません」。でも30過ぎて結婚したくなったんですよ。他に云い様が有りませんわ。
ナルホド結婚したら、金も使いたい放題、遊びも、やりたい放題の独身時代と違って、全てにおいて自由気儘と言うわけにはいきませんわなア。特に後藤と違って真面目で全てに抑制的な私は、健康と倫理の上からも「酒も女も2ゴウまで」を守っています。これが私の健康と家庭円満の秘訣ですわ。
私の若い頃の女性は結婚願望が強かった。女は大学も3年4年目になると、まず最初の「焦り」の時期を迎えます。ところが、同年齢の男にとっては、20代前半はやりたい事が山ほど有って、一番結婚したくない時期です。だから、在学中に付き合っていても、最後には「すれ違い」が多かったですね。
当時の女性は就職しても、いろいろ差別とか制約が多く、生涯独身では暮らし辛い社会状況が有りましたし、30過ぎると「売れ残り」と半ば公然と言われる時代でしたよ。ですから、当時の女性は「3高」なんて身の程知らずな事は言わず、結婚相手に求める、まず第一は「やさしさ、誠実」でした。こりゃオレがモテたわけだよ。加えて顔も申し分ネエもんな。
女性が結婚相手に「誠実さ」を求めるのは、人類が未開だった時代からの「生物学的本能」なんですって。そりゃそうだわ、女性は妊娠、子育て中は長期間にわたって活動が出来ませんもの。オナカが膨れると同時に男が行方をくらましでもしたら、それこそ「目も当てられない」ことになりますわナア。
ともかく、この結婚という事の為に、いったい、どのくらい多くの才能が中断に追い込まれたんですかね?。私の見聞の範囲だけでも、「こりゃ大した箏弾きになるぞ」とか思った女の子が、結婚と同時に箏を中断し、そのまま止めてしまうケースが如何に多かったか・・・。
箏、三絃の女性の場合、結婚しても継続するには、尺八か同じ糸方の男が相手でないと、ちょっと難しかったと思います。
尺八の男も昭和の終わりころ言われていましたよ。「竹心会の男は、本業が公務員や学校の先生をヒッカケル事で、副業として尺八を吹いている。邦山会は箏のプロを捕まえるのが本業」。「ヒデえ事を言う」と思いますか?。さにあらず。これは文字にするとニュアンスが伝わらないので誤解されかねませんが、多大な好意と激励、専業化を成しえた同世代人への羨望。そして少しの同情が含まれていたのです。
尺八吹きは金銭的に恵まれません。特に若い時って、「カスミでも食ってたんじゃないか?」と思うくらいに仕事が有りません。でも反対に、腕の良い若い女性箏弾きは、当時は仕事が多かったんです。各種のパーティーとか園遊会、茶会なんかのおりに、振袖を着た箏弾きの需要は、かなり有ったのです。コ汚い男と違って絵になりますもんね。また公務員や教員が収入面で男女差が無いことは知られていますし、若い尺八吹きにとって、最高の結婚相手でした。。
今は、社会状況も変わって来まして、女性も「雇用機会均等法」による職場待遇の改善で、昔と比べて結婚願望が少なくなった様です。また結婚しても「共稼ぎ」が普通になってきました。だから、プロを目指す尺八吹きの一番の近道は結婚ですて。昔から言うでしょう、「二人口は喰える」って。
若い男が結婚生活を躊躇するのも分かりますし、それによる制約が多いのも事実です。でも、それより大きな何かが有るからこそ、気の遠くなる昔から男は結婚し、家庭を懸命に維持してきたんとチャイまっか?。若いプロを目指す皆さん、アンタらが結婚したって、私に何の良い事も有りません。でも、プロを続けたいんでしょう?。だったら結婚したら・・・。
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