延期になった蘇州展示会、全員(6人)のスケジュールが合い、しかも安全が予想される最も早い日。そう言う事で7月16日から20日に決まりました。
「日本の対応は手ぬるい」という意見も有りますが、中国みたいな強権国家ではないので、そんな極端な「封じ込め策」は採れませんよ。「イベントの自粛」とか言いますがね、今この瞬間にも満員電車で仕事に向かう人が何百万人もいるんですよ。その矛盾を昨日はテレビ番組で大竹まことが指摘しましたら、返事の代わりに阿川佐和子の不自然なコメントに変わりました。誰だって編集段階で調節が入ったと分かりますわな。仕方ないよ、テレビだもん・・・。
10年11年前、この種の意見を御客様からサンザン聴きました。東日本大震災の後の「原発廃止議論」です。私の御客の中には、「原発廃止」を強く主張するあまり、会社をやめて「原発廃止運動家」になった方もいます。その方達の「原発は一つ間違うと原爆に変わる。いくら安全と言ったって危険は皆が知っている。その証拠に人口密集地には造らないじゃないか」。この主張には、もの凄い説得力が有り、私みたいな者は、すぐ熱烈な廃止賛同派になります。
でも、別の機会に「原発賛成派」の意見を聞くと、これもまた、物凄い説得力で、たちまち昔通りの「ノンポリ」に戻ります。
賛成派の意見。「バブルが崩壊した1990年代初めからの20年間。それまで1年に2万人だった自殺者が毎年3万になった。これが経済の低迷が原因であることには誰も異論は無い。その結果、つまり通算20年(当時)で20万人の人の命が奪われた事になる。もし原発を廃止して、万一にも電力が不足したらどうするんだ。もう日本の工場は20年前(当時)から、コンピューター管理になっている。この種のシステムは停電や電圧の不安定には極めて弱い。安全ダイイチは分るが、経済も大事なんだ」。
皆様はどう思いますか?天秤の針は大きく揺れませんか?
2011年の大地震の直後に台湾尺八展示会をやりましたが、台湾のテレビでは原発事故を連日大きく採り上げていました。「放射能が怖いから」と日本から逃げ出す外国人、日本行きを中止した外国人も多かった。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」で、あれだけ大騒ぎした2009年の新型インフルエンザも皆もう話題にもしません。言っておきますが、これって実は終息せずに日本に定着し、今も流行しているんですよ。
「正しく怖がれ」、ここがテレビで言える限界ですね。「インフルエンザ並み」と生番組で口走った御医者さん達は、次からは顔を見ないですね。
コロナが怖くないっては言いませんよ。でも、こういう一方方向への舵切りの方が、私には、もっと怖いですけど。
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