週休3日
- 2020/05/16
- 17:35
コロナでね、9月入学とか週休3日制とかまで言われていますな。9月入学は日本が国際化する上で、何時かは踏み切らなければならない事でしょうが、週休3日とはね・・・。
私が大学を卒業した1973年は、まだ多くの会社が日曜休日、土曜半ドンでした。その後、土曜日が隔週休み、そして80年頃になると私の住んでいた小田原周辺の、ある規模以上の企業では週休2日が一般化しました。でも、一斉行使の銀行や官庁、学校なんかは、なお、その後10年くらいは土曜半ドン、隔週休みが続いていました。そして学校が完全週休2日になったのは2002年ですよ。私は当時、学齢の子を3人抱えていたから良く憶えています。
私が約半世紀住んでいる小田原地区には、前にはヤオハンというスーパーマーケットが有りました。イケイケの拡大戦略で、あえなく破綻。今ではジャスコに吸収されて、名前すら残っていません。でも、80年代90年代は凄い勢いだったんですよ。このヤオハンが「週休3日」を打ち出したのは、まだ2日制すら完全普及はしていなかった1980年代です。「週休7日」とも言えるし「休みゼロ」とも言える私は別として、やはり地元の人達は羨ましがっていたのではないですかね?実は、あまり良く憶えていないんですよ。
理屈は、「全売り上げの60%は土日の2日に集中している。だから土日皆勤で平日2時間増勤務。それで3日休みの方が経営効率が良い」というわけで、まあ筋は通っていますな。で、理屈通りに行けば良かったのですが…。小売り業ですから、正社員の比率が高ければ、そして「子供がいるから土日は休みたい」という主婦層が従業員の主体で無ければ、上手くいったかも知れませんね。
もし日本で週休3日が一般的になったら?。毎週3連休か週の半ばに1日休むかで多少違うでしょうが、尺八みたいな金のかからない趣味産業にはプラスでしょうね。尺八にも業態変化が起きると思います。
今現在の日本では現役勤労者が尺八を始める事は困難です。尺八界に60歳以下が15%しかいない事、ただその一点で分かります。「ソフトがつまらなすぎる」という問題は一時置いといて、ここ40年の労働者管理を基本とした「慢性的な過重労働」の状態が有る限り、尺八に現役世代は増えません。幸い「シルバー産業」としての尺八が年々大きくなってきましたので、そこに市場を持っている私の様な所は息が出来ていますが、新しく始める現役世代が存在しないので、高額尺八や流、社中は存在基盤が崩壊しました。今も残存しているのは最終形態にすぎません。高い尺八を購入し、「バカらしい」と思いながらも免状を買うのは現役世代だけなんですわ。
週に3日の休みが出来れば、その増えた1日を「ゆっくり寝て過ごそう」と考える者ばかりでは有りません。「スキルアップの為に勉強に充てよう」と考える人間は、さらに少ないはずです。とりあえずは金が欲しい。何とかして、余分の1日をバイトに当てたい。そう考えるのが普通です。だって残る4日は10時間労働なんでしょう、ただでさえ無い残業代がゼロになるんでっせ。それでいて家でゴロゴロしていたら、確実に奥さんにフンドシを丸めて引っぱたかれますよ。
そこで少しは脚光を浴びるのが「趣味産業」です。とくに尺八の場合は、今後しばらくは増える一方の豊富なリタイア世代を潜在顧客層に想定できるのですから、期待値は高いですね。今盛んな「カルチャー講座」は、教える側もリタイア組ですから、それを纏めて産業にしようという考えには至りませんでしたが、現役世代が「金を稼ぎたい」という目的で取り組めば、利口な人が、それこそアッと言う間に実体をもったビジネスにしますよ。その延長に有る現役世代の尺八参入。現在は15%の現役世代を、たとえ毎年1パーセント増やせても2、3百人ですよ。凄いじゃないの・・・。今現在、流や社中に入ってくる新規入門者の総合計を上回ります。その上にシルバー世代の尺八愛好家を再生産出来るんですからね。
私が大学を卒業した1973年は、まだ多くの会社が日曜休日、土曜半ドンでした。その後、土曜日が隔週休み、そして80年頃になると私の住んでいた小田原周辺の、ある規模以上の企業では週休2日が一般化しました。でも、一斉行使の銀行や官庁、学校なんかは、なお、その後10年くらいは土曜半ドン、隔週休みが続いていました。そして学校が完全週休2日になったのは2002年ですよ。私は当時、学齢の子を3人抱えていたから良く憶えています。
私が約半世紀住んでいる小田原地区には、前にはヤオハンというスーパーマーケットが有りました。イケイケの拡大戦略で、あえなく破綻。今ではジャスコに吸収されて、名前すら残っていません。でも、80年代90年代は凄い勢いだったんですよ。このヤオハンが「週休3日」を打ち出したのは、まだ2日制すら完全普及はしていなかった1980年代です。「週休7日」とも言えるし「休みゼロ」とも言える私は別として、やはり地元の人達は羨ましがっていたのではないですかね?実は、あまり良く憶えていないんですよ。
理屈は、「全売り上げの60%は土日の2日に集中している。だから土日皆勤で平日2時間増勤務。それで3日休みの方が経営効率が良い」というわけで、まあ筋は通っていますな。で、理屈通りに行けば良かったのですが…。小売り業ですから、正社員の比率が高ければ、そして「子供がいるから土日は休みたい」という主婦層が従業員の主体で無ければ、上手くいったかも知れませんね。
もし日本で週休3日が一般的になったら?。毎週3連休か週の半ばに1日休むかで多少違うでしょうが、尺八みたいな金のかからない趣味産業にはプラスでしょうね。尺八にも業態変化が起きると思います。
今現在の日本では現役勤労者が尺八を始める事は困難です。尺八界に60歳以下が15%しかいない事、ただその一点で分かります。「ソフトがつまらなすぎる」という問題は一時置いといて、ここ40年の労働者管理を基本とした「慢性的な過重労働」の状態が有る限り、尺八に現役世代は増えません。幸い「シルバー産業」としての尺八が年々大きくなってきましたので、そこに市場を持っている私の様な所は息が出来ていますが、新しく始める現役世代が存在しないので、高額尺八や流、社中は存在基盤が崩壊しました。今も残存しているのは最終形態にすぎません。高い尺八を購入し、「バカらしい」と思いながらも免状を買うのは現役世代だけなんですわ。
週に3日の休みが出来れば、その増えた1日を「ゆっくり寝て過ごそう」と考える者ばかりでは有りません。「スキルアップの為に勉強に充てよう」と考える人間は、さらに少ないはずです。とりあえずは金が欲しい。何とかして、余分の1日をバイトに当てたい。そう考えるのが普通です。だって残る4日は10時間労働なんでしょう、ただでさえ無い残業代がゼロになるんでっせ。それでいて家でゴロゴロしていたら、確実に奥さんにフンドシを丸めて引っぱたかれますよ。
そこで少しは脚光を浴びるのが「趣味産業」です。とくに尺八の場合は、今後しばらくは増える一方の豊富なリタイア世代を潜在顧客層に想定できるのですから、期待値は高いですね。今盛んな「カルチャー講座」は、教える側もリタイア組ですから、それを纏めて産業にしようという考えには至りませんでしたが、現役世代が「金を稼ぎたい」という目的で取り組めば、利口な人が、それこそアッと言う間に実体をもったビジネスにしますよ。その延長に有る現役世代の尺八参入。現在は15%の現役世代を、たとえ毎年1パーセント増やせても2、3百人ですよ。凄いじゃないの・・・。今現在、流や社中に入ってくる新規入門者の総合計を上回ります。その上にシルバー世代の尺八愛好家を再生産出来るんですからね。
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