ネーミング
- 2020/06/27
- 11:10
私の子供の頃、「ゴジラ映画」が始まりました。それまで怪獣って見た事が無かったでしょう、イヤ~、面白かった。エッ、いくら当時だって、まさか本物とは思いませんよ。怪獣なんて、そんなにオイソレとは見つかるものではないですし、よしんば見つかったとしても出演交渉が厄介です。あれは中に人間が入っていたんですよ。
で、2回目ですかね、ライバル怪獣が出てきました。アンギラスと云うんですが、これがアナタ、4足歩行のダサいヤツで、動きはのろいは頭は弱い(多分一桁の足し算も出来ませんよ)はで、子供心に「こんなの棒キレでも有れば、ひょっとしたらオレでも勝てるんと違うか」と思いましたな。
それからもラドンとかモスラとか出て来て、おまけにテレビで「ウルトラ何とか」のシリーズが始まると、それこそ「雨後の筍」という感じで続々とデビューを果たしました。それはまあ良いとして、「どうしてゴジラ、モスラなんだろう?」と不思議に思った事って有りませんか。私の見た限りでは、怪獣御自身が「私はゴジラと申します」と自己紹介した事って1度も無かったように思います。中でモスラだけは、身内らしい小人の姉妹が「モスラやっ」と呼んでいましたが、もともとの名かは分かりません。だからヤッパリ人間が勝手に付けたんでしょうな。可愛くない、どちらかと言えば屈辱的な名前を。全員がアダナで呼ばれた法政大学三曲会みたいに・・・。
法政大学三曲会の連中の性根が根本の所で曲がってしまったのは、学生時代に酷いアダナで呼ばれた事も原因の一つとして有るように思います。「河童、ゴリラ、珍念、梅毒庵」なんて毎日言われてたら、それだけで「立派な人間になろう」という向上心が挫かれますぜ。いくら言われた本人にも応分の責任が有るにせよ、です。
怪獣も同じですよ、もしキングギドラとかゴモラとかでなく、キムタク、タイザンとまでは行かなくとも、例えば「花子ちゃん」とかだったら、ああまでスネたりせず、見ず知らずの人間に暴力をふるったり、破壊活動をしたりしないと思うのですが、どうでしょうか?
かくのごとくネーミングって難しい問題です。私の邦星堂和楽器店は、弟子がデビューする場合、「独立した者同士の連合、提携」の関係が前提ですから、全ての製管師が自分の銘や工房を持ちます。そして、これまでの7工房15銘柄、ほとんど全部の名前を私が付けましたし、本人希望の銘でも使用許可は私が出しました。だって、そうしないと、誰でも「雅字」を使いたがるので、時には、もう存在している製管師の名前と同じになってしまいます。また、尺八の世界は、まだ主に会話の中で動く世界なので、発音が同じであっても避けなければいけないと思います。「新山」とか「陽山」とかいけないと思います。前は「仙秋」と「泉州」が有りましたが、私は、こういう所に神経を使います。
私がアドヴァイスする場合、「山が付いた銘は使わない方が良い」と前は言ってきました。山が付いていると「都山の鳴りだ」と寝言を言う琴古の人が多かったからです。こういう何も分かっていなくて一家言を述べる人って、琴古に特徴的な事でした。
当然ですが、銘から山を外して、なお「都山がどうの」と感想を述べた人って、ただの1人もいません。でも、今の人は良く分かっていますから、もう気にする事も無いでしょう。
さらに言うと、ここ10年は外国が日本に匹敵する市場になってきましたので、さらに注意が必要になりました。日本の中だけで商売してるぶんには、まだ見当が付きますが、中国や欧米では表記に警戒が必要です。一例を挙げると、日本酒の名品「福寿」、ノーベル賞の受賞祝賀パーティーで提供されて話題になりましたよね。これは名を確立したから良いのです。でも大衆向けの酒として、アメリカのスーパーで売る場合、銘柄表記に注意しなければいけない。「福寿」のローマ字表記は「HUKUJU」ですが、これアメリカ人が読むと「ファックユー」と同音です。同様に、漢字表記の場合、中国文化圏では別の意味になり、習慣的な用法で中国人を不快な思いにさせないか、とかです。日本ではメデタイ亀とか、知恵の象徴である梟なんか中国では駄目ですってね。私には分からないので、現地の人に訊いて判断しています。
ここにきて私の所はさらに工房が増え、それに伴って1銘柄が追加される見通しになりました。工房が増えるのは、扱い高が増えてしまい、税金の軽減策として、3Ⅾ関連は会社の分離を行うのが良いと判断した為です。30年前に修理部門を(有)遼山工房として独立した会社にしたのと同じですわ。
新しいビジネスですから、ネーミングも私の感覚より、今度の新会社は若い者のアイデアで決めようと思います。邦星堂初の横文字名の工房も有り得るかもね・・・。
で、2回目ですかね、ライバル怪獣が出てきました。アンギラスと云うんですが、これがアナタ、4足歩行のダサいヤツで、動きはのろいは頭は弱い(多分一桁の足し算も出来ませんよ)はで、子供心に「こんなの棒キレでも有れば、ひょっとしたらオレでも勝てるんと違うか」と思いましたな。
それからもラドンとかモスラとか出て来て、おまけにテレビで「ウルトラ何とか」のシリーズが始まると、それこそ「雨後の筍」という感じで続々とデビューを果たしました。それはまあ良いとして、「どうしてゴジラ、モスラなんだろう?」と不思議に思った事って有りませんか。私の見た限りでは、怪獣御自身が「私はゴジラと申します」と自己紹介した事って1度も無かったように思います。中でモスラだけは、身内らしい小人の姉妹が「モスラやっ」と呼んでいましたが、もともとの名かは分かりません。だからヤッパリ人間が勝手に付けたんでしょうな。可愛くない、どちらかと言えば屈辱的な名前を。全員がアダナで呼ばれた法政大学三曲会みたいに・・・。
法政大学三曲会の連中の性根が根本の所で曲がってしまったのは、学生時代に酷いアダナで呼ばれた事も原因の一つとして有るように思います。「河童、ゴリラ、珍念、梅毒庵」なんて毎日言われてたら、それだけで「立派な人間になろう」という向上心が挫かれますぜ。いくら言われた本人にも応分の責任が有るにせよ、です。
怪獣も同じですよ、もしキングギドラとかゴモラとかでなく、キムタク、タイザンとまでは行かなくとも、例えば「花子ちゃん」とかだったら、ああまでスネたりせず、見ず知らずの人間に暴力をふるったり、破壊活動をしたりしないと思うのですが、どうでしょうか?
かくのごとくネーミングって難しい問題です。私の邦星堂和楽器店は、弟子がデビューする場合、「独立した者同士の連合、提携」の関係が前提ですから、全ての製管師が自分の銘や工房を持ちます。そして、これまでの7工房15銘柄、ほとんど全部の名前を私が付けましたし、本人希望の銘でも使用許可は私が出しました。だって、そうしないと、誰でも「雅字」を使いたがるので、時には、もう存在している製管師の名前と同じになってしまいます。また、尺八の世界は、まだ主に会話の中で動く世界なので、発音が同じであっても避けなければいけないと思います。「新山」とか「陽山」とかいけないと思います。前は「仙秋」と「泉州」が有りましたが、私は、こういう所に神経を使います。
私がアドヴァイスする場合、「山が付いた銘は使わない方が良い」と前は言ってきました。山が付いていると「都山の鳴りだ」と寝言を言う琴古の人が多かったからです。こういう何も分かっていなくて一家言を述べる人って、琴古に特徴的な事でした。
当然ですが、銘から山を外して、なお「都山がどうの」と感想を述べた人って、ただの1人もいません。でも、今の人は良く分かっていますから、もう気にする事も無いでしょう。
さらに言うと、ここ10年は外国が日本に匹敵する市場になってきましたので、さらに注意が必要になりました。日本の中だけで商売してるぶんには、まだ見当が付きますが、中国や欧米では表記に警戒が必要です。一例を挙げると、日本酒の名品「福寿」、ノーベル賞の受賞祝賀パーティーで提供されて話題になりましたよね。これは名を確立したから良いのです。でも大衆向けの酒として、アメリカのスーパーで売る場合、銘柄表記に注意しなければいけない。「福寿」のローマ字表記は「HUKUJU」ですが、これアメリカ人が読むと「ファックユー」と同音です。同様に、漢字表記の場合、中国文化圏では別の意味になり、習慣的な用法で中国人を不快な思いにさせないか、とかです。日本ではメデタイ亀とか、知恵の象徴である梟なんか中国では駄目ですってね。私には分からないので、現地の人に訊いて判断しています。
ここにきて私の所はさらに工房が増え、それに伴って1銘柄が追加される見通しになりました。工房が増えるのは、扱い高が増えてしまい、税金の軽減策として、3Ⅾ関連は会社の分離を行うのが良いと判断した為です。30年前に修理部門を(有)遼山工房として独立した会社にしたのと同じですわ。
新しいビジネスですから、ネーミングも私の感覚より、今度の新会社は若い者のアイデアで決めようと思います。邦星堂初の横文字名の工房も有り得るかもね・・・。
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