コロナで変わった尺八界
- 2020/09/29
- 11:11
コロナは社会全体に急激な変化をもたらしました。、在宅勤務が加速します。出前が増え、飲屋が減り、「ハンコはいらない」ですってよ。
尺八界なんか、稽古にしろ実演にしろ、対面産業ですから被害は甚大です。そうかといって「コンピューター活用の産業形態」に速やかに移行出来る人なんて、尺八界には極く少数しかいません。ハッキリ言います。コロナ前より仕事が増えた所なんて、私の所だけだと思いますよ、尺八製作では(吹奏教授を含めると断言出来ません。川村葵山さんとか何人かいるかも知れません)・・・。
ただ、これも疑問です。いずれにしろ「コロナで増えた」のではないかも知れません。「数年のうちに尺八界に急激かつ根本的な構造変化が起きる」との予想で、数年前から徐々に移行した業態の賜物であり、コロナが無ければ、もっとズット多くなっていたのかも知れません。
とにかくオリンピックの延期は大きかったですね。来年に開催されたとしても、開会式の規模も形体も大きく変わり、縮小は避けられないので、当然そこで発揮される和楽器、とくに尺八の魅力、発信力は、かなり減殺されるでしょう。「オリンピックを境に尺八の海外需要はブレークする」という私の予想は夢になりました。
絶好調の今年だって、私の会社ですら国内需要に限ったら良くないに決まってます。「増えた」主体は海外の尺八需要に決まってるでしょうが。もう「尺八の中心は日本だ」なんて思っている業者はいませんわ。少なくとも需要ではね。そして、10年経つと「最高レベルの尺八演奏家」の数でも海外の方が多くなります。だって、こっちは新規供給源が所詮は芸大、あと大学尺八部ですもんね。えっ、「ホントなんか?」ですって。だから「業者で」と言ったでしょう。ああ、そうか、ナルホドねえ、そうおっしゃるアナタだって、3年前は業者だったかも知れませんね・・・。今は開店休業、聞かなくったって分かりますよ。
数か月前から「信じられない規模の有名会社」が私の所の商品を贔屓にしてくれています。「どうしてか?」なんて思いませんわ。向こうも商売です。まして尺八業界最大の私の所と比べったって、ビジネスの桁が2つ3つ違う規模の会社ですから、友情とか人間関係なんか一切関係有りません。ビジネスオンリー。それなら当然、私の所の尺八を扱いますわ。高額を放置した人の尺八を買うわけが無い。
私が驚愕したのは、「あそこですら、もう尺八を輸出商品にしているんだ」という事ですって。
「コロナ騒ぎ」は間も無く収まります。来月からは、海外渡航も段階的に解除され、半年内外で、ほぼ旧に復すでしょう。これは私の御客で、旅行関係の人達が夏の初めから言っていた事です。とりあえず「10月の一部解禁」は、その予想通りになりました。
でも、いったん急激に変化した社会は、かなり前とは様相を異にします。私にしても、前には1年に4回行っていた海外展示会を減らすつもりです。貿易会社が入ったからには、もう販売では「自分が直接行く」必要が無くなりました。
でも、年に2,3回は私が元気なうちは行く。だって、尺八を売るだけでなく、尺八文化を普及する為には、プロの演奏家を帯同する必要も有りますし、何より、国内展示会と一緒。直接大勢の人と話し込まないと、現地の事情もわかりませんから。「人が何を望み、何に不満をもっているのか」、これを知る事こそ一番大切なんですよ。邦楽界以外、つまり世の大多数の方には「釈迦に説法」ですよね。
尺八界なんか、稽古にしろ実演にしろ、対面産業ですから被害は甚大です。そうかといって「コンピューター活用の産業形態」に速やかに移行出来る人なんて、尺八界には極く少数しかいません。ハッキリ言います。コロナ前より仕事が増えた所なんて、私の所だけだと思いますよ、尺八製作では(吹奏教授を含めると断言出来ません。川村葵山さんとか何人かいるかも知れません)・・・。
ただ、これも疑問です。いずれにしろ「コロナで増えた」のではないかも知れません。「数年のうちに尺八界に急激かつ根本的な構造変化が起きる」との予想で、数年前から徐々に移行した業態の賜物であり、コロナが無ければ、もっとズット多くなっていたのかも知れません。
とにかくオリンピックの延期は大きかったですね。来年に開催されたとしても、開会式の規模も形体も大きく変わり、縮小は避けられないので、当然そこで発揮される和楽器、とくに尺八の魅力、発信力は、かなり減殺されるでしょう。「オリンピックを境に尺八の海外需要はブレークする」という私の予想は夢になりました。
絶好調の今年だって、私の会社ですら国内需要に限ったら良くないに決まってます。「増えた」主体は海外の尺八需要に決まってるでしょうが。もう「尺八の中心は日本だ」なんて思っている業者はいませんわ。少なくとも需要ではね。そして、10年経つと「最高レベルの尺八演奏家」の数でも海外の方が多くなります。だって、こっちは新規供給源が所詮は芸大、あと大学尺八部ですもんね。えっ、「ホントなんか?」ですって。だから「業者で」と言ったでしょう。ああ、そうか、ナルホドねえ、そうおっしゃるアナタだって、3年前は業者だったかも知れませんね・・・。今は開店休業、聞かなくったって分かりますよ。
数か月前から「信じられない規模の有名会社」が私の所の商品を贔屓にしてくれています。「どうしてか?」なんて思いませんわ。向こうも商売です。まして尺八業界最大の私の所と比べったって、ビジネスの桁が2つ3つ違う規模の会社ですから、友情とか人間関係なんか一切関係有りません。ビジネスオンリー。それなら当然、私の所の尺八を扱いますわ。高額を放置した人の尺八を買うわけが無い。
私が驚愕したのは、「あそこですら、もう尺八を輸出商品にしているんだ」という事ですって。
「コロナ騒ぎ」は間も無く収まります。来月からは、海外渡航も段階的に解除され、半年内外で、ほぼ旧に復すでしょう。これは私の御客で、旅行関係の人達が夏の初めから言っていた事です。とりあえず「10月の一部解禁」は、その予想通りになりました。
でも、いったん急激に変化した社会は、かなり前とは様相を異にします。私にしても、前には1年に4回行っていた海外展示会を減らすつもりです。貿易会社が入ったからには、もう販売では「自分が直接行く」必要が無くなりました。
でも、年に2,3回は私が元気なうちは行く。だって、尺八を売るだけでなく、尺八文化を普及する為には、プロの演奏家を帯同する必要も有りますし、何より、国内展示会と一緒。直接大勢の人と話し込まないと、現地の事情もわかりませんから。「人が何を望み、何に不満をもっているのか」、これを知る事こそ一番大切なんですよ。邦楽界以外、つまり世の大多数の方には「釈迦に説法」ですよね。
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