女子部員
- 2020/11/03
- 22:16
中学高校と女に縁の無い男子校ですごした私が、大学の邦楽クラブに入った時、先輩の女性部員達が何とも眩しく見えたものです。どの方も綺麗で大人で、それに皆優しかった。私は外見がカワイイ上に性格が謙虚なので、皆が良くしてくれました。「カワイイ?、謙虚だと?大橋が?」だと、、バカ野郎、そう言ったのは他ならぬ先輩のオネエ様達だよ。まあいいや、ともかく、そういう女性先輩が一人辞め、二人辞め、段々クラブがさみしくなっていきました。
えっ、同期は?、ってか。夏前にはⅯだけになってたよ。それもスペイン語クラブに移って、冬には、もういませんでした。Ⅿとは同じ学部だったので、誘われて1か月間一緒に製本のアルバイトをしたくらいですから仲は良かったんです。でもクラスにいる同級生という感覚でしたね。
先輩女子達の中でも、卒業後も親しくしていただいて、今や私にとって何でも話せる姉みたいな存在になったのは、3年上のS→Tさんと1年上のH→Sさんですが、S→Tさんとは、若い時は頻繁に家に泊まりに行き、今も毎年のように会っていますが、北陸に移住したH→Sさんとは久しく会っていません。毎年会うという事で言えば、福岡展示会の会場になっているホテルの後取り娘Y→Nですが、彼女は後輩です。後輩の女子とは10年くらい下まで、多くの人と年賀状のやりとりをしていますので、凡その消息は分かります。でも、展示会の度に連絡して会える男と違って、女子部員とは機会が無いですもんね。いくら私だって「展示会で近くに来ているんですが、メシ喰わない?」なんて言いずらいですわ。
私の同期は2年から入った同級生のKとĪです。Kは年に1回くらい忘れた頃に電話がかかってきますが、Iは、どうも旦那さんが仕事が上手くいかなかったみたいで、15年ほど前から消息不明になりました。こういうケースでも、男と違って、いくら心配でも、強引に問い詰めて少しでも手助け出来ない所が女、ことに相手が結婚した女性の場合です。男だと若い時から、さんざん喧嘩もしましたが、おりにふれ手助けし、またされてきました。でも、女性の友人の場合には、いくら親しい大学クラブの仲間とは言え、心が臆くす一線が有る様ですな。もうこの齢になり、間違いなんて起きようはずは無いのですが、どうしても相手の立場、旦那さんの気持ちを忖度してしまう・・・。
私達のクラブは尺八、箏、三絃ですが、尺八は卒業した後も10人に1人くらいは続けます。このパーセンテージは、訊くと何処の大学も大体同じくらいです。では箏、三絃は?。続いている人は、私の知る範囲では上記のS→Tさんと、プロになった後輩女子の2人だけです。
それは何故か?。結婚すると家事、育児に追われ、それが一段落すると、邦楽よりずっと楽しい事が見つかる。まあ、そういうこってすな。結婚する時点で11人の弟子がいた私の家内だって、長男が生まれたら夢中。それ以後は箏に触りもしませんもの。
では本題。今の大学邦楽部は私の頃と一変しました。尺八は女性の方が多い。それも高校時代に吹奏楽部に入っていたケースが多い様です。吹奏楽は「部活の音楽」と揶揄される事が多いように、卒業すると止めてしまうケースが多い様です。ですから、女性プロ尺八家といえば、柴香山さんなんかを例外として、芸大出身者ばかりではないですか。
この40年、尺八界を動かしてきたのは一般大学出身の尺八プロです。けど、女子が主体になった現在、このままでは、ここが育たない。大学邦楽の尺八が、これまでも実質的には「部活の音楽」だったとしても、残った1割の部分は実質的に尺八界を変え、そして育ててきました。オレ達大学邦楽部出身者がいなかったら、旧態依然の尺八界なんて、今頃はオチブレ果てていたぜ。それに卒業後は残らなかった人だって、尺八は止めても「オレ、オマエの関係」で頼もしい後援者でしたよ。
勘違いしなさんなよ、私は大学の尺八に女性が多くいる現状は素晴らしい事だと思っているんですぜ。そこに加えて大学邦楽部から「古典離れ」が始まりました。「じゃ、現代邦楽か?」だと、やるわきゃネエだろう。良い悪いは別にして、オレの若い頃でも古典邦楽以上に敬遠されてたわ。聴いて面白い、やって面白い曲をやってんだよ。私の訊いた範囲ですが、水川寿也さんの曲が一番人気が有りましたかね。
最近、水川さんと1時間ほどサシで話し込む機会が有りました。水川さんは「そろそろ若い感性との間隔を感じます」と言っていましたが、なあに、これまで20年も大学邦楽部に大人気ソフトを提供下さった。彼は大学邦楽部を支えた大功労者ですよ。次は邦楽における社会構造の変化を知っている私達業者の出番ですね。
大学クラブで尺八を吹いている女性の皆さん、卒業したら止めるなんて勿体ない。卒業まで尺八なんぞを吹いていた皆さんには、恵まれた就職先なんてない。じゃかわしい、口答えすな、理屈を言うな、断じてない。でも、普通の仕事なら、これからは工夫次第で時間が出来る。「副業の自由」を認める企業も多くなりました。だから貴方達の給料の少ない(であろう)分、尺八で幾らかでも稼ぐんですよ。「そんな上手くいくものか」だと、それが今は手が有るんだよ。
ユーチューブとスカイプを活用すんだよ。まず手始めにユーチューブで川村葵山さんのやってる事を見てみましょうや、参考になるから。
大学を卒業しても続けたい人って多いのです。その証拠に私の展示会に、よく卒業した女子達が尺八を買いに来ますもの。でも地方だと自分より上手い先生は見つからないし、ダイイチ今更、束縛の多い会に入って古典を吹くのもイヤですわな。だから、いきおい自分ひとりになってしまいます。
後は言わなくとも分かりますな。全国に散った尺八女子達は、女性の貴方達なら「宝の山」に出来るはずですよ。川村さんの「ユーチューブ戦略」は学生邦楽部の卒業者達が多大な興味をいだいています。「彼みたいに上手くない。センスだって無い」ってか、当然です。川村さんは10年後の「日本一候補の一人」ですもの。でも、その代わり貴方は女性です。このハンディは川村葵山でも越えられない。
えっ、同期は?、ってか。夏前にはⅯだけになってたよ。それもスペイン語クラブに移って、冬には、もういませんでした。Ⅿとは同じ学部だったので、誘われて1か月間一緒に製本のアルバイトをしたくらいですから仲は良かったんです。でもクラスにいる同級生という感覚でしたね。
先輩女子達の中でも、卒業後も親しくしていただいて、今や私にとって何でも話せる姉みたいな存在になったのは、3年上のS→Tさんと1年上のH→Sさんですが、S→Tさんとは、若い時は頻繁に家に泊まりに行き、今も毎年のように会っていますが、北陸に移住したH→Sさんとは久しく会っていません。毎年会うという事で言えば、福岡展示会の会場になっているホテルの後取り娘Y→Nですが、彼女は後輩です。後輩の女子とは10年くらい下まで、多くの人と年賀状のやりとりをしていますので、凡その消息は分かります。でも、展示会の度に連絡して会える男と違って、女子部員とは機会が無いですもんね。いくら私だって「展示会で近くに来ているんですが、メシ喰わない?」なんて言いずらいですわ。
私の同期は2年から入った同級生のKとĪです。Kは年に1回くらい忘れた頃に電話がかかってきますが、Iは、どうも旦那さんが仕事が上手くいかなかったみたいで、15年ほど前から消息不明になりました。こういうケースでも、男と違って、いくら心配でも、強引に問い詰めて少しでも手助け出来ない所が女、ことに相手が結婚した女性の場合です。男だと若い時から、さんざん喧嘩もしましたが、おりにふれ手助けし、またされてきました。でも、女性の友人の場合には、いくら親しい大学クラブの仲間とは言え、心が臆くす一線が有る様ですな。もうこの齢になり、間違いなんて起きようはずは無いのですが、どうしても相手の立場、旦那さんの気持ちを忖度してしまう・・・。
私達のクラブは尺八、箏、三絃ですが、尺八は卒業した後も10人に1人くらいは続けます。このパーセンテージは、訊くと何処の大学も大体同じくらいです。では箏、三絃は?。続いている人は、私の知る範囲では上記のS→Tさんと、プロになった後輩女子の2人だけです。
それは何故か?。結婚すると家事、育児に追われ、それが一段落すると、邦楽よりずっと楽しい事が見つかる。まあ、そういうこってすな。結婚する時点で11人の弟子がいた私の家内だって、長男が生まれたら夢中。それ以後は箏に触りもしませんもの。
では本題。今の大学邦楽部は私の頃と一変しました。尺八は女性の方が多い。それも高校時代に吹奏楽部に入っていたケースが多い様です。吹奏楽は「部活の音楽」と揶揄される事が多いように、卒業すると止めてしまうケースが多い様です。ですから、女性プロ尺八家といえば、柴香山さんなんかを例外として、芸大出身者ばかりではないですか。
この40年、尺八界を動かしてきたのは一般大学出身の尺八プロです。けど、女子が主体になった現在、このままでは、ここが育たない。大学邦楽の尺八が、これまでも実質的には「部活の音楽」だったとしても、残った1割の部分は実質的に尺八界を変え、そして育ててきました。オレ達大学邦楽部出身者がいなかったら、旧態依然の尺八界なんて、今頃はオチブレ果てていたぜ。それに卒業後は残らなかった人だって、尺八は止めても「オレ、オマエの関係」で頼もしい後援者でしたよ。
勘違いしなさんなよ、私は大学の尺八に女性が多くいる現状は素晴らしい事だと思っているんですぜ。そこに加えて大学邦楽部から「古典離れ」が始まりました。「じゃ、現代邦楽か?」だと、やるわきゃネエだろう。良い悪いは別にして、オレの若い頃でも古典邦楽以上に敬遠されてたわ。聴いて面白い、やって面白い曲をやってんだよ。私の訊いた範囲ですが、水川寿也さんの曲が一番人気が有りましたかね。
最近、水川さんと1時間ほどサシで話し込む機会が有りました。水川さんは「そろそろ若い感性との間隔を感じます」と言っていましたが、なあに、これまで20年も大学邦楽部に大人気ソフトを提供下さった。彼は大学邦楽部を支えた大功労者ですよ。次は邦楽における社会構造の変化を知っている私達業者の出番ですね。
大学クラブで尺八を吹いている女性の皆さん、卒業したら止めるなんて勿体ない。卒業まで尺八なんぞを吹いていた皆さんには、恵まれた就職先なんてない。じゃかわしい、口答えすな、理屈を言うな、断じてない。でも、普通の仕事なら、これからは工夫次第で時間が出来る。「副業の自由」を認める企業も多くなりました。だから貴方達の給料の少ない(であろう)分、尺八で幾らかでも稼ぐんですよ。「そんな上手くいくものか」だと、それが今は手が有るんだよ。
ユーチューブとスカイプを活用すんだよ。まず手始めにユーチューブで川村葵山さんのやってる事を見てみましょうや、参考になるから。
大学を卒業しても続けたい人って多いのです。その証拠に私の展示会に、よく卒業した女子達が尺八を買いに来ますもの。でも地方だと自分より上手い先生は見つからないし、ダイイチ今更、束縛の多い会に入って古典を吹くのもイヤですわな。だから、いきおい自分ひとりになってしまいます。
後は言わなくとも分かりますな。全国に散った尺八女子達は、女性の貴方達なら「宝の山」に出来るはずですよ。川村さんの「ユーチューブ戦略」は学生邦楽部の卒業者達が多大な興味をいだいています。「彼みたいに上手くない。センスだって無い」ってか、当然です。川村さんは10年後の「日本一候補の一人」ですもの。でも、その代わり貴方は女性です。このハンディは川村葵山でも越えられない。
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