関西展示会が終わって

関西展示会が終わり、今、一週間ぶりに帰宅しました。直前に「コロナ注意報」が出た為、繁華街である大阪の十三に人通りが絶え、驚きました。案の定、私の展示会も来客数はいつもの半分でした。「それじゃ大赤字だろう」って。大外れ。例年に無い利益が出ました。
この「コロナ事態」は、気にする人が女性の９割以上、男性の半分でしょうかしら？。ただ「少しは気にする」まで入れれば８割近くになると思います。でも、「あまり気にしない」と「気にはするけど、それでも展示会には行く」という人だけを相手にしても、十分利益は出た、そういう事です。京都には観光客が溢れかえっていましたもんね。「京都は魅力的だから、ＧоＴоで予約した旅行を中止しない」、そう思った人がかなりいたからでしょう。
同様に、私の所の尺八が売れる事自体は、私は当然だと思っています。商業上の普通の現象が起きているにすぎません。この段階に至っても、なお時代の推移に背を向ける同業者、それが大半ですが、自己責任とは言え、「良い度胸だな」と思いますよ。

来年に延期されたオリンピックは、今年普通に行われていたら「尺八ブーム」が到来したと思います。来年は、どういう形態になるか分かりませんが、それでも尺八が使われさえすれば需要を押し上げると思います。ただ、勘違いされると困りますが、それによって従来型の製管師や尺八教授者の仕事が増える事など有り得ないと私は思っています。だって、ブームは海外で起こるんですもの・・・。

現在もう「尺八の本場」は中国に移ったと思います。「そんなバカな」と思う人、貴方が専業者でないなら私は何も言う必要はありません。でも、プロ、特に製管師だったら中国のサイトを見る事を御勧めします。「見れねえじゃないか」とおっしゃる尺八界ならではの方の為に解説します。見れる様にする無料アプリが有ります。
そこで尺八を扱う専門業者が、チラッと見ただけで３０や５０は簡単に見つかるでしょう。３Ⅾ製作をはじめ、竹製尺八、メタル尺八、プラ管の製作者も多数出てきます。「今、中国で何が起きているのか」の認識、そこからスタートです。エッ、「面倒くさい」ですか。気の毒だけどアンタに明日はネエよ・・・。