歌口ミラクルステージ
- 2021/04/26
- 16:47
尺八って吹くのが難しいらしいです。私達にとっては難なく吹けても、「音が全く出ないから、諦めた」と言う人も多いですね。考えてみたら、私だって学生時代に何人もの同僚、後輩を同様の理由で見送ってきました。ナルホド、たまたま吹けた人間だけが残ったんですわ。
では吹き口にフィルターを付けたら。その為の器具は、実は、もう30年以上も前からリコーダー型のものが有ります。だけど駄目ですね、メリカりが出来ない。では尺八を7孔にして、メリカりの頻度を少なくしたら。サンザン試みた結果、私は放棄しました。これならリコーダーで十分じゃん。音色だってリコーダーみたいだもの・・・。
でも、1年前に、ある大学の研究室から提案が有り、一昨日、試作品が届きました。歌口に装着すると、誰でも尺八が5分で吹ける。でも、その反面、リコーダ型と違い、慣れが必要です。最長5分。大きな利点としてメリ、カリ、ユリが出来ます。音出しと「手さばき」とを同時に習得しなくても良いだけでも手柄ですね。しかしなあ、やはり普通の歌口に速やかに移行出来ない器具は駄目です。尺八の長所の大半を失います。この器具は今までのモノより、移行し易いのは確かですが、その点、もう少し工夫が要ります。
「そもそも歌口器具なんて、そんなの必要有るのか?」という意見は当然有りますよね。必要のない人には必要無い。でも仮に、こう言うのが有って誰か迷惑しますか?。
この製品の写真公表は1~2週間ほど後になります。まだ写真を出すには支障が有ります。
そういう時ですよ、何たる偶然。試作品が届いた丁度その日。久しぶりにST山さんが見えられました。Sさんは都山流大師範で、若い時に電器に関する特許をとって事業化に成功しました。こういう特許は良いですね。とってかわる方法が見つかるまで金を生みます。Sさんの特許は今でも金の卵を産み続けています。
尺八にも幾つもの特許は存在していますが、実効性が有るものは皆無です。全てに渡って、イザとなれば「先行例の存在」を指摘されてしまいます。特許って「先願方式」ですが、それで万事が通るほど簡単なものじゃないのでっせ。
まあ、それは置いといて、Sさんたら有り余る時間と金でゴルフに挑戦して、この道でも成功。たちまち日本屈指のゴルファーになってしまいました。どの電機関連企業にも必要とされる特許を基盤にした事業ですから、下手に手を広げず、百人規模にとどめる場合、借金の必要も無いし、社長は遊んでいられます。イイナア~、かつて銀座で一番モテたのは、大企業のサラリーマン社長ではなく、Sさんみたいな中小企業の金満オーナーでしたぜ。
そのSさんが私の所に持ち込んだアイデアが、奇しくも歌口装着器具です。私は運命とか信じないのですが、これは、あまりの偶然に驚きましたよ・・・。アイデアとか技術、製作法の擦り合わせが出来て最高の気分です。
STさんは今年85歳です。それでいて、まだ新たな事業欲に燃えているのですから、もう尊敬以外の言葉は見当たらないですね。私も年のせいで、ここの処、安全志向になってきて、さすがにマズイと思っていたところですわ。まだ71なのに恥ずかしい。こういうタイプの人に刺激を貰わないと、引退までのラスト10年を、「ワクワク感無しの退屈な時間」で過ごす羽目になりかねませんや。
ともかく、写真の発表を待ってください。皆さんの感想が訊きたい。そして半年後くらいに実験販売にこぎつけたらと思います。
では吹き口にフィルターを付けたら。その為の器具は、実は、もう30年以上も前からリコーダー型のものが有ります。だけど駄目ですね、メリカりが出来ない。では尺八を7孔にして、メリカりの頻度を少なくしたら。サンザン試みた結果、私は放棄しました。これならリコーダーで十分じゃん。音色だってリコーダーみたいだもの・・・。
でも、1年前に、ある大学の研究室から提案が有り、一昨日、試作品が届きました。歌口に装着すると、誰でも尺八が5分で吹ける。でも、その反面、リコーダ型と違い、慣れが必要です。最長5分。大きな利点としてメリ、カリ、ユリが出来ます。音出しと「手さばき」とを同時に習得しなくても良いだけでも手柄ですね。しかしなあ、やはり普通の歌口に速やかに移行出来ない器具は駄目です。尺八の長所の大半を失います。この器具は今までのモノより、移行し易いのは確かですが、その点、もう少し工夫が要ります。
「そもそも歌口器具なんて、そんなの必要有るのか?」という意見は当然有りますよね。必要のない人には必要無い。でも仮に、こう言うのが有って誰か迷惑しますか?。
この製品の写真公表は1~2週間ほど後になります。まだ写真を出すには支障が有ります。
そういう時ですよ、何たる偶然。試作品が届いた丁度その日。久しぶりにST山さんが見えられました。Sさんは都山流大師範で、若い時に電器に関する特許をとって事業化に成功しました。こういう特許は良いですね。とってかわる方法が見つかるまで金を生みます。Sさんの特許は今でも金の卵を産み続けています。
尺八にも幾つもの特許は存在していますが、実効性が有るものは皆無です。全てに渡って、イザとなれば「先行例の存在」を指摘されてしまいます。特許って「先願方式」ですが、それで万事が通るほど簡単なものじゃないのでっせ。
まあ、それは置いといて、Sさんたら有り余る時間と金でゴルフに挑戦して、この道でも成功。たちまち日本屈指のゴルファーになってしまいました。どの電機関連企業にも必要とされる特許を基盤にした事業ですから、下手に手を広げず、百人規模にとどめる場合、借金の必要も無いし、社長は遊んでいられます。イイナア~、かつて銀座で一番モテたのは、大企業のサラリーマン社長ではなく、Sさんみたいな中小企業の金満オーナーでしたぜ。
そのSさんが私の所に持ち込んだアイデアが、奇しくも歌口装着器具です。私は運命とか信じないのですが、これは、あまりの偶然に驚きましたよ・・・。アイデアとか技術、製作法の擦り合わせが出来て最高の気分です。
STさんは今年85歳です。それでいて、まだ新たな事業欲に燃えているのですから、もう尊敬以外の言葉は見当たらないですね。私も年のせいで、ここの処、安全志向になってきて、さすがにマズイと思っていたところですわ。まだ71なのに恥ずかしい。こういうタイプの人に刺激を貰わないと、引退までのラスト10年を、「ワクワク感無しの退屈な時間」で過ごす羽目になりかねませんや。
ともかく、写真の発表を待ってください。皆さんの感想が訊きたい。そして半年後くらいに実験販売にこぎつけたらと思います。
スポンサーサイト