なおかつ五輪
- 2021/07/03
- 11:40
今月はいよいよオリンピック開幕ですね。1年半前には、尺八屋である私は、これに大きな希望を持っていました。オリンピックを起点に尺八に大きなブームが来る。その根拠ですが、2010年くらいから国は伝統文化の後押しに、これまでになく力を入れ出しました。
オリンピックは、その国の威信を世界に示す一大キャンペーンの場でもあるのです。日本の工業力や各種プロダクツの品質の高さは、世界周知のものですが、、穏やかさ、「おもてなし」、安全なんかのイメージを広め、加えて、長い歴史をもつ伝統文化と最新の文化との融合をアピールして「大国日本の輪郭」を世界に知らしめるビッグチャンスがオリンピックだと国は捉えていました。同じころに始まった「外国人観光客の受け入れ大キャンペーン」の成功を見ても、彼等外国人達の興味の有りどころがハッキリ確認できましたからね。「伝統文化やアレンジ伝統は商売になるし、また日本のイメージを高める何よりのモノ」の意を強くしました。
伝統文化の範囲では、野村萬斎、市川海老蔵、尺八の藤原道山なんかの名前が頻繁に出ていましたから、どういう感じのものになったか推測は可能でした。和楽器では太鼓とならんで尺八が重要な使われ方をすると、業者なら「先の見えないオトロちゃん」以外は誰もが期待していました。私なんか、それはもう竹製尺八の需要増をあてにして、竹材を大量に買い込むは、3Ⅾ尺八を開発するは、はてはリメイク品として売るために、一度売った尺八の買戻し、中古下取りまでやる始末です。
だって、北京オリンピック開会式が契機になった、その後の古琴の大ブームを現実に見ていますからね。「千年間忘れられていた古琴」が一夜にして、年間に数百万台の需要を有する楽器になったんでっせ。それとワールドカップ南ア大会後のブブセラ人気だって記憶に新しいでしょう。尺八は凄い、カッコ良い、楽しそう、それに簡単そう、で一遍に世界中でファンが増える事は確実でした。だって、演出もテレビで見る人の数も、これまでの「始めから終わりまでプロの水準にない尺八界のやる事」じゃないんですもの・・・。インパクトやスケール観で言ったら100万倍くらいですかね。
念の為に付け加えますけど、ブームになる楽器だもの安くて簡単でなくてはいけませんぜ。何しろ琴でなく古箏の方は、楊貴妃より王昭君(二人とも実物は見た事無いけど)より、はるかに美しい、あの超美人の伍芳をもってしてもブームに出来なかったわけですから・・・。
それがコロナでねえ・・・、一発でオジャンですよ。でもまだ完全に芽が摘まれたわけじゃありませんよ。今となっては、もう、どういう形になるか想像すら出来ませんが、それでも開会式を見なくちゃ分からないじゃありませんか。意外と「チーム萬斎」の企画は生きているのかも知れませんよ。それで、やっぱり大ブームが尺八で起こるのかもしれません。
期待を持って悪い事は無いでしょう。期待や夢は大切ですし、だからこそ入念な準備や努力が必要なんですわ。オリンピックを期待して準備して、それでアテが外れたところで、それを他の方法で販売すれば、私の様に「コロナ前より売れている」ってなりますよ。
ダイイチ諦めて何もしなかったら、それこそ何の良い事も有りませんでしょうが。
オリンピックは、その国の威信を世界に示す一大キャンペーンの場でもあるのです。日本の工業力や各種プロダクツの品質の高さは、世界周知のものですが、、穏やかさ、「おもてなし」、安全なんかのイメージを広め、加えて、長い歴史をもつ伝統文化と最新の文化との融合をアピールして「大国日本の輪郭」を世界に知らしめるビッグチャンスがオリンピックだと国は捉えていました。同じころに始まった「外国人観光客の受け入れ大キャンペーン」の成功を見ても、彼等外国人達の興味の有りどころがハッキリ確認できましたからね。「伝統文化やアレンジ伝統は商売になるし、また日本のイメージを高める何よりのモノ」の意を強くしました。
伝統文化の範囲では、野村萬斎、市川海老蔵、尺八の藤原道山なんかの名前が頻繁に出ていましたから、どういう感じのものになったか推測は可能でした。和楽器では太鼓とならんで尺八が重要な使われ方をすると、業者なら「先の見えないオトロちゃん」以外は誰もが期待していました。私なんか、それはもう竹製尺八の需要増をあてにして、竹材を大量に買い込むは、3Ⅾ尺八を開発するは、はてはリメイク品として売るために、一度売った尺八の買戻し、中古下取りまでやる始末です。
だって、北京オリンピック開会式が契機になった、その後の古琴の大ブームを現実に見ていますからね。「千年間忘れられていた古琴」が一夜にして、年間に数百万台の需要を有する楽器になったんでっせ。それとワールドカップ南ア大会後のブブセラ人気だって記憶に新しいでしょう。尺八は凄い、カッコ良い、楽しそう、それに簡単そう、で一遍に世界中でファンが増える事は確実でした。だって、演出もテレビで見る人の数も、これまでの「始めから終わりまでプロの水準にない尺八界のやる事」じゃないんですもの・・・。インパクトやスケール観で言ったら100万倍くらいですかね。
念の為に付け加えますけど、ブームになる楽器だもの安くて簡単でなくてはいけませんぜ。何しろ琴でなく古箏の方は、楊貴妃より王昭君(二人とも実物は見た事無いけど)より、はるかに美しい、あの超美人の伍芳をもってしてもブームに出来なかったわけですから・・・。
それがコロナでねえ・・・、一発でオジャンですよ。でもまだ完全に芽が摘まれたわけじゃありませんよ。今となっては、もう、どういう形になるか想像すら出来ませんが、それでも開会式を見なくちゃ分からないじゃありませんか。意外と「チーム萬斎」の企画は生きているのかも知れませんよ。それで、やっぱり大ブームが尺八で起こるのかもしれません。
期待を持って悪い事は無いでしょう。期待や夢は大切ですし、だからこそ入念な準備や努力が必要なんですわ。オリンピックを期待して準備して、それでアテが外れたところで、それを他の方法で販売すれば、私の様に「コロナ前より売れている」ってなりますよ。
ダイイチ諦めて何もしなかったら、それこそ何の良い事も有りませんでしょうが。
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