輝く70代
- 2021/10/05
- 10:02
「七十にして心の欲するままにして、矩を越えず」、この境地は孔子が言ったことですな。さすが孔子様、大したもんだ、その通りになったぜ。私の周りの70代のヤツ、みんながみんな心の欲するままに我儘に生きているけど、矩は越えてねえもんな。だって、そうでがしょう、この年になると規範は自分本位、自分で矩を作るんだもの、こりゃどうしたって越えねえわ・・・。
私みたいな自由業で一生を送ってきた者って、基本的に「自分本位」ですわ。若い頃、まだやってる事に恰好がつかないうちは、アレコレ言われたり嗤われたりするんですよ。幸い私の場合、母親は口うるさく言いまわりましたが、バカだとは思わなかった父の方は何も言わずに応援してくれました。でも、結婚してから家内にだけ言ったらしいです。「自分には見当もつかない仕事なんで心配だった」って。でも、親と云えども所詮は当事者でない者の観察ですから、ハッキリ言って見当はずれ。まして他人はイイカゲンにしか見ませんや。私で言うと27,8の頃、もう月に同年配の2倍3倍は稼いでいて、なおかつ「いつまでそんな事をしてるんですか?大橋さんなら真面目に働けば人並みには稼げますよ」って後輩の女の子Y→Nに言われたくらいです。もっとも、その時は韓国帰りでゲルピン状態で博多に着いて、その娘のホテルに「後払い」で泊まったんですけどね。ですから、まあ何にせよ、そういうことをイチイチ気にしてたら何も出来ませんわ。
けどね、重要な事は、特に若いうちは、「決してルールを破ってはいけない」ということです。不文律とか「業界の掟」、たとえば「この業界の秩序を乱してはいけない」とかは既得権益を持った人達が自分の為に作った矩ですから、破って大いに結構。若い人は、ここを突破しないと芽が出ないでしょう。もっともアテにならない「将来の約束」を信じて、長い下積みに甘んじると言うなら、また話は別ですがね。どう転んだところで結果責任。自分のケツは自分で拭くしかないのですから・・・。
ともかく、多くの人が同意する「明確なルール」を破っていると信用が無くなる。若いうちはただでさえ無い信用がますます無くなって、ヒトが相手にしなくなる。「ルール破り」なんて余程に実力が付いてからですよ。だから有名でしょ、「ロックフェラーは決して法律違反をしなかった」って。もっとも、すぐ後に続きますがね。「自分に都合の良い法律をジャンジャン造っただけだ」って。
まして尺八界なんて小さな世界ですわな、だから信用って命、金の次、プライドより大切なんですって。私の乏しくない(ママ)経験から言うと、若い時から平気で「ルール破り」をしていて、それで尺八家としての生涯を全うした人なんていませんぜ。
でも70を過ぎると、この全てにオーケーが出ます。70過ぎのジイサンに何か期待するバカがいると思う?。70過ぎて仕事からフリーになった男にゃ、もう怖いモノはネエよ。若い時に恥ずかしいと思った事も平気になる。だから俺達って、浜辺美波ちゃんのファンクラブだって入れるし、白石麻衣様の追っかけをしたって、ヒトは何も言わねえや。
諦めちゃうんだね、「もう先が無いから好きにさせてあげよう」って。あと許しだわ。法政大学三曲会の昔の仲間は相変わらずだけど、「アイツは昔から、ああだから」って受け入れちゃうんですよ。それにナンダカンダ言っても長い付き合い、言わば「腐れ縁」ですもん・・・。
でも70過ぎると臆病にもなりまっせ。何しろ若い時と違って、やり直しがきかない。大きな借金なんぞ負えませんや。だからケチな事しかできない。だから、だから尺八にはもってこいでしょうが。定年からでも、日本人だとハードルの下がる中国や欧米に行って、尺八の演奏や教習で稼ぐなんてことも出来るんですよ。実例が幾つも有ります。生活する、家族を養う、そう言う事から自由になると、世間的にはケチな金に見えても、プラス年金て意味なら存外に大きな仕事が出来るものです。
しかもオレ、65から年金を貰っているでしょう、それも自由業ではエリートの厚生年金だ。これって予想外に気強いものですわ。そして70過ぎ、もうイロンナ支払いが軽くなる。食欲も性欲も若い時みたいにガッつかない。年寄り相手に仕事をもちかけるヤツも、援助を頼みに来るヤツもいない。たとえいても年を理由に断れる。何より、もう何をしても恥ずかしくない。
仮に企画した事が駄目で少々貯金を減らしても、借金さえしなければ後は何とかなるでしょう。この安心感こそ、小さな野望を持ち続けられる源泉です。私も尺八ビジネスが本当に面白くなったのは、家のローンが終わり、子育ても終了し、生活のプレッシャーから解放された60才からです。そして今私は71、言うなれば尺八では最も輝く年代に入りました。
私みたいな自由業で一生を送ってきた者って、基本的に「自分本位」ですわ。若い頃、まだやってる事に恰好がつかないうちは、アレコレ言われたり嗤われたりするんですよ。幸い私の場合、母親は口うるさく言いまわりましたが、バカだとは思わなかった父の方は何も言わずに応援してくれました。でも、結婚してから家内にだけ言ったらしいです。「自分には見当もつかない仕事なんで心配だった」って。でも、親と云えども所詮は当事者でない者の観察ですから、ハッキリ言って見当はずれ。まして他人はイイカゲンにしか見ませんや。私で言うと27,8の頃、もう月に同年配の2倍3倍は稼いでいて、なおかつ「いつまでそんな事をしてるんですか?大橋さんなら真面目に働けば人並みには稼げますよ」って後輩の女の子Y→Nに言われたくらいです。もっとも、その時は韓国帰りでゲルピン状態で博多に着いて、その娘のホテルに「後払い」で泊まったんですけどね。ですから、まあ何にせよ、そういうことをイチイチ気にしてたら何も出来ませんわ。
けどね、重要な事は、特に若いうちは、「決してルールを破ってはいけない」ということです。不文律とか「業界の掟」、たとえば「この業界の秩序を乱してはいけない」とかは既得権益を持った人達が自分の為に作った矩ですから、破って大いに結構。若い人は、ここを突破しないと芽が出ないでしょう。もっともアテにならない「将来の約束」を信じて、長い下積みに甘んじると言うなら、また話は別ですがね。どう転んだところで結果責任。自分のケツは自分で拭くしかないのですから・・・。
ともかく、多くの人が同意する「明確なルール」を破っていると信用が無くなる。若いうちはただでさえ無い信用がますます無くなって、ヒトが相手にしなくなる。「ルール破り」なんて余程に実力が付いてからですよ。だから有名でしょ、「ロックフェラーは決して法律違反をしなかった」って。もっとも、すぐ後に続きますがね。「自分に都合の良い法律をジャンジャン造っただけだ」って。
まして尺八界なんて小さな世界ですわな、だから信用って命、金の次、プライドより大切なんですって。私の乏しくない(ママ)経験から言うと、若い時から平気で「ルール破り」をしていて、それで尺八家としての生涯を全うした人なんていませんぜ。
でも70を過ぎると、この全てにオーケーが出ます。70過ぎのジイサンに何か期待するバカがいると思う?。70過ぎて仕事からフリーになった男にゃ、もう怖いモノはネエよ。若い時に恥ずかしいと思った事も平気になる。だから俺達って、浜辺美波ちゃんのファンクラブだって入れるし、白石麻衣様の追っかけをしたって、ヒトは何も言わねえや。
諦めちゃうんだね、「もう先が無いから好きにさせてあげよう」って。あと許しだわ。法政大学三曲会の昔の仲間は相変わらずだけど、「アイツは昔から、ああだから」って受け入れちゃうんですよ。それにナンダカンダ言っても長い付き合い、言わば「腐れ縁」ですもん・・・。
でも70過ぎると臆病にもなりまっせ。何しろ若い時と違って、やり直しがきかない。大きな借金なんぞ負えませんや。だからケチな事しかできない。だから、だから尺八にはもってこいでしょうが。定年からでも、日本人だとハードルの下がる中国や欧米に行って、尺八の演奏や教習で稼ぐなんてことも出来るんですよ。実例が幾つも有ります。生活する、家族を養う、そう言う事から自由になると、世間的にはケチな金に見えても、プラス年金て意味なら存外に大きな仕事が出来るものです。
しかもオレ、65から年金を貰っているでしょう、それも自由業ではエリートの厚生年金だ。これって予想外に気強いものですわ。そして70過ぎ、もうイロンナ支払いが軽くなる。食欲も性欲も若い時みたいにガッつかない。年寄り相手に仕事をもちかけるヤツも、援助を頼みに来るヤツもいない。たとえいても年を理由に断れる。何より、もう何をしても恥ずかしくない。
仮に企画した事が駄目で少々貯金を減らしても、借金さえしなければ後は何とかなるでしょう。この安心感こそ、小さな野望を持ち続けられる源泉です。私も尺八ビジネスが本当に面白くなったのは、家のローンが終わり、子育ても終了し、生活のプレッシャーから解放された60才からです。そして今私は71、言うなれば尺八では最も輝く年代に入りました。
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