長寿社会
- 2021/12/22
- 10:30
明日23日は明仁上皇の誕生日ですな。88才は歴代最長寿です。もっとも10代崇神以前の実在性が希薄な天皇の本紀をマトモに信じてる(ふり、なのかは知りません。こういう事は、嘘と承知の上で商売にする目的で主張するビジネスフール達がいますからね)人も極く少数ながら存在するようですが、まあ、それは置いといて、日本人の平均寿命が50才を越えたのが20世紀半ばですから、この寿命の伸びは、思えば大変な社会構造の変化です。
江戸時代以前には百才を越えた人って、果たしていたのでしょうか?。南光坊天海が108才?、前半生が確定出来ないのですから、「天海は明智光秀と同一人物だ」との説と同様に、本気にしている人は少ないでしょうな。宗教家でなくとも、「権威商売」に目覚めた人間の自称経歴ほど信憑性に欠けるものはありませんからね。
『源氏物語』なんかを読むと、千年前の平安時代には40才が「老人」だった事が分かります。そりゃそうですわな、戦国期でも「人間五十年」が共通認識でした。勿論これは成人に達した人の平均余命であって、子供の死亡率が高かった時代ですから、20世紀以前は「平均寿命30歳代」というくらいではないですかね。
尺八でも、昭和一桁までは70代の尺八吹きは例外的にしか存在しません。「どのくらいの比率か?」ですって、昭和7年の都山流で、年齢が確認できる職格者が約6百人いますが、そのうち70代1人、60代も1人ですから、大体の予想はつくでしょうよ。
それが今では「日本尺八界は平均年齢73才」ですし、新規入門者も65才からの人がほとんどです。エッ、「何処に新規入門者がいるのか?」ですって、そりゃカルチャー活動に決まってますがな。こういう実態が見えていない人は、まず既成流派の構成員だと思って間違いありません。それはともかく、巨大な社会変化を「嘆かわしい事」と捉えるか「歓迎すべき事態」と捉えるのかは、そのままビジネスマンとしての「運命の分かれ目」ですぜ・・・。
例えば60年前、私の小学生時代。その頃は大体55歳で定年退職。まだ年金制度が確立していない時代でしたから、その後の人生は退職金と蓄えで賄いましたが、それが尽きる10年くらいで寿命も終わりましたから、何と言うか、それはそれで「良かった」とも言えるわけです。子供たちが親の老後をみるのも当たり前でしたしね。
それが今では「人生百年」ですとよ、65歳でリタイヤしても、まだ20年の余命は当たり前に有るんですわ。私の展示会にいらっしゃる人は、80代前半は珍しくも何とも無い、1回の展示会に1人くらいは90代が顔を見せます。とは言いましてもね、やはり80代も後半になりますと、ガクンと人数が減るのが実際です。
では少なく見積もって、65才から80才までの15年間、およそ3千万人くらいでしょうか、ここが「シルバー産業」にとっての巨大な市場になるのです。だって皆が「リタイヤ後の楽しみ」を求めてますもの。冷静に考えて、尺八ほど「シルバー世代」を対象にしたカルチャー講座にふさわしいものはチョット無いと思います。そして、こと日本においては、「ここ以外には、もう纏まった尺八需要は無い」と言って良いのです。
だから、高額尺八、免状、定期講習、厳しい稽古、これらのものは、この社会構造の変化に耐えられない。もう私は30年前から言い続けてきていますよね。でも、その社会変化を正しく捕えれば、素晴らしい尺八業の未来が開けるのです、私がまさにそうでしょう。
これ今いる尺八専業者達だけに言ってるんじゃねえぜ、これから尺八で「ヒト旗揚げよう」と思ってる若い人達にこそ真剣に聞いてもらいたいんだわ。だって、「好き」でやれるのは30代まで。40からの後半生にも勝負は続くんですって。40からの「人生まだ半分」をルンペンだなんて誰だってイヤだよな・・・。
(3Ⅾ尺八について)
3Ⅾ尺八に多大なお引き立てを賜り有難うございます。御注文は、このメールアドレスか電話で御願いします。なお嵐、烽火、烽火開いずれも大人気の為、只今1か月の納期を戴いております。何卒よろしくお願い申し上げます。
江戸時代以前には百才を越えた人って、果たしていたのでしょうか?。南光坊天海が108才?、前半生が確定出来ないのですから、「天海は明智光秀と同一人物だ」との説と同様に、本気にしている人は少ないでしょうな。宗教家でなくとも、「権威商売」に目覚めた人間の自称経歴ほど信憑性に欠けるものはありませんからね。
『源氏物語』なんかを読むと、千年前の平安時代には40才が「老人」だった事が分かります。そりゃそうですわな、戦国期でも「人間五十年」が共通認識でした。勿論これは成人に達した人の平均余命であって、子供の死亡率が高かった時代ですから、20世紀以前は「平均寿命30歳代」というくらいではないですかね。
尺八でも、昭和一桁までは70代の尺八吹きは例外的にしか存在しません。「どのくらいの比率か?」ですって、昭和7年の都山流で、年齢が確認できる職格者が約6百人いますが、そのうち70代1人、60代も1人ですから、大体の予想はつくでしょうよ。
それが今では「日本尺八界は平均年齢73才」ですし、新規入門者も65才からの人がほとんどです。エッ、「何処に新規入門者がいるのか?」ですって、そりゃカルチャー活動に決まってますがな。こういう実態が見えていない人は、まず既成流派の構成員だと思って間違いありません。それはともかく、巨大な社会変化を「嘆かわしい事」と捉えるか「歓迎すべき事態」と捉えるのかは、そのままビジネスマンとしての「運命の分かれ目」ですぜ・・・。
例えば60年前、私の小学生時代。その頃は大体55歳で定年退職。まだ年金制度が確立していない時代でしたから、その後の人生は退職金と蓄えで賄いましたが、それが尽きる10年くらいで寿命も終わりましたから、何と言うか、それはそれで「良かった」とも言えるわけです。子供たちが親の老後をみるのも当たり前でしたしね。
それが今では「人生百年」ですとよ、65歳でリタイヤしても、まだ20年の余命は当たり前に有るんですわ。私の展示会にいらっしゃる人は、80代前半は珍しくも何とも無い、1回の展示会に1人くらいは90代が顔を見せます。とは言いましてもね、やはり80代も後半になりますと、ガクンと人数が減るのが実際です。
では少なく見積もって、65才から80才までの15年間、およそ3千万人くらいでしょうか、ここが「シルバー産業」にとっての巨大な市場になるのです。だって皆が「リタイヤ後の楽しみ」を求めてますもの。冷静に考えて、尺八ほど「シルバー世代」を対象にしたカルチャー講座にふさわしいものはチョット無いと思います。そして、こと日本においては、「ここ以外には、もう纏まった尺八需要は無い」と言って良いのです。
だから、高額尺八、免状、定期講習、厳しい稽古、これらのものは、この社会構造の変化に耐えられない。もう私は30年前から言い続けてきていますよね。でも、その社会変化を正しく捕えれば、素晴らしい尺八業の未来が開けるのです、私がまさにそうでしょう。
これ今いる尺八専業者達だけに言ってるんじゃねえぜ、これから尺八で「ヒト旗揚げよう」と思ってる若い人達にこそ真剣に聞いてもらいたいんだわ。だって、「好き」でやれるのは30代まで。40からの後半生にも勝負は続くんですって。40からの「人生まだ半分」をルンペンだなんて誰だってイヤだよな・・・。
(3Ⅾ尺八について)
3Ⅾ尺八に多大なお引き立てを賜り有難うございます。御注文は、このメールアドレスか電話で御願いします。なお嵐、烽火、烽火開いずれも大人気の為、只今1か月の納期を戴いております。何卒よろしくお願い申し上げます。
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