容易く機械に置き換わる技術ばかりが無くなって行くのでもないですね。高度の訓練を擁する技術も、技術者を養成する費用、給与の高さゆえに機械に取って代わられます。 尺八はどうでしょうか?。技術者の給与は安い。だからこそ、各種ソフトの製作で、「尺八のプロはシンセサイザーの技術者を雇うより安いから」と舐められたりもするんです。そして高度技術という点ではどうですかね?。勿論昔と比較すれば技量の向上は歴然です。しかし、これからの主たる競争相手はメインランドと周辺を含む広範なチャイニーズです。で、こういう事をチョット考えて見て下さい。いずれも私が驚いた事です。根本原因はドウショウはじめ笛系吹奏者の大量参入です。 ① 多くのケースで尺八を初めて持って30分で日本の師範レベルに行く。 ② 気が付いたら多くの人が普通に循環呼吸を使ってる。 ③ 各種のドウショウ、7孔8孔9孔。それの高度熟練者が5孔尺八を選択している。勿論必要に応じて多孔尺八に移行できる事は言うまでも無いでしょう。 だからどうだ?。それも分かります。でも、何によらず技術ってもんは修得に民族、国籍を問わない。さすがに今は少なくなりましたが、まさか日本人だけ周辺民族と比べて特別の存在だとか思っていないでしょうね。「単なる日本風を売り物にした商品」は、気が付くとガラクタになっている可能性が有りまっせ。浅草の土産物みたいに・・・。