コメント
No title
蘊蓄には捉われ過ぎるなと説かれていますが、いつもながら蘊蓄と博識あふれる記事だと思います。
記事の中に出てきた曲のジャンルについてお尋ねします。先生の区分では
「古典邦楽」「古典曲」=地歌・筝曲
「古典本曲」=明暗・普化系および琴古系各派の本曲
ということでいいでしょうか? 人によってジャンル呼称にバラツキがあるように思われるで・・ このことを解説している過去記事があるならお教えいただければと思います。
なおこの分類が正しければ、都山系の本曲はどこに入るのでしょうか。「新曲」ですか?
記事の中に出てきた曲のジャンルについてお尋ねします。先生の区分では
「古典邦楽」「古典曲」=地歌・筝曲
「古典本曲」=明暗・普化系および琴古系各派の本曲
ということでいいでしょうか? 人によってジャンル呼称にバラツキがあるように思われるで・・ このことを解説している過去記事があるならお教えいただければと思います。
なおこの分類が正しければ、都山系の本曲はどこに入るのでしょうか。「新曲」ですか?
Re: No title
お褒め戴き、おそれいります。曲のジャンルは大体の線で、それで良いと思います。都山流本曲も大枠では新曲ジャンルに入りましょうね。でも、私は都山流本曲、上田流本曲と言う様に分けて表記します。別に確かな根拠などは有りません。ただの習慣です。
何によらず厳密な区分けは難しい。例えば「木枯らし」、「峰の月」、こういうのは新曲という区分けですか?。都山流本曲の「鶴の巣ごもり」なんか「古典と新曲の合併曲」なんて言っても仕方が無いと思います。筝曲でも「三つの断章」なんか新曲というには抵抗が有りますね。また、現代邦楽と現代オリジナルも区別が難しい。
私って、こういう所は他人に任せて、適当に流しています。だって、私程度の評論能力では、それ以上は無理ですよ。
何によらず厳密な区分けは難しい。例えば「木枯らし」、「峰の月」、こういうのは新曲という区分けですか?。都山流本曲の「鶴の巣ごもり」なんか「古典と新曲の合併曲」なんて言っても仕方が無いと思います。筝曲でも「三つの断章」なんか新曲というには抵抗が有りますね。また、現代邦楽と現代オリジナルも区別が難しい。
私って、こういう所は他人に任せて、適当に流しています。だって、私程度の評論能力では、それ以上は無理ですよ。
No title
早速ご回答をいただきありがとうございます。
さまざまある曲に線引きをするのは至難であり、そもそも意味があるかとのご見解はその通りだと思います。
関連して、もうひとつ質問をお許しください。師範・大師範の7割以上が「最後までつまらなかった」と仰っているのは、地歌・筝曲などの「古典邦楽」についてのことでしょうか? あるいは自分の会派の本曲に対してもですか? さすがに「古典本曲」ではないでしょうが。
私の読解力が低くて恐縮です。
さまざまある曲に線引きをするのは至難であり、そもそも意味があるかとのご見解はその通りだと思います。
関連して、もうひとつ質問をお許しください。師範・大師範の7割以上が「最後までつまらなかった」と仰っているのは、地歌・筝曲などの「古典邦楽」についてのことでしょうか? あるいは自分の会派の本曲に対してもですか? さすがに「古典本曲」ではないでしょうが。
私の読解力が低くて恐縮です。
Re: No title
私は、この30年、尺八を吹いている人達は本当に古典曲を面白いと思っているのだろうか?。こういう疑問を持って、今に至るまで千人を越える人に訊いてきました。「7割以上が好きでない」と言うのは正しくなくて、実際は8~9割だと思います。常識的に考えて、好きな人は嫌いとは答えないでしょう。でも、好きでない人が立て前上、好きと答えるケースは有ります。印象で分かりますが、印象はデーターにはなりません。
でも、私は古典が好きですし、なお2割1割の人が好きなら、こんな有力なソフトって他に有りますか?。これも宝です。
古典本曲だって同じくらいの比率です。でも、古典本曲が好きな人は「これぞ最高の尺八ソフト」とノメリ込むまでに好きです。他のソフトだと、熱烈に好きになるのは、「春の海」とか個別の曲であり、個人によっても違います。尺八を維持するソフトとして、質量(精神エネルギーの合計)では古典本曲は圧倒的でしょう。何しろ、本当に好きになった人は尺八から離れない。
私は流の「ソフト強制」に賛成できません。ただ流派とは、本当にそう思っているから強制するのではなく、立て前を押し通さないと組織維持が出来ないから、そうするのです。40年前から古典本曲のオープン講習会が始まり、参加者の半分が都山の人でした。では、逆に「都山流本曲の講習会」をオープンでやったら。誰でも結果はわかりますよね。
でも、後セイゼイ10年の組織ですから、何が行われたって、従う人は最後まで看取れば良いと思います。
でも、私は古典が好きですし、なお2割1割の人が好きなら、こんな有力なソフトって他に有りますか?。これも宝です。
古典本曲だって同じくらいの比率です。でも、古典本曲が好きな人は「これぞ最高の尺八ソフト」とノメリ込むまでに好きです。他のソフトだと、熱烈に好きになるのは、「春の海」とか個別の曲であり、個人によっても違います。尺八を維持するソフトとして、質量(精神エネルギーの合計)では古典本曲は圧倒的でしょう。何しろ、本当に好きになった人は尺八から離れない。
私は流の「ソフト強制」に賛成できません。ただ流派とは、本当にそう思っているから強制するのではなく、立て前を押し通さないと組織維持が出来ないから、そうするのです。40年前から古典本曲のオープン講習会が始まり、参加者の半分が都山の人でした。では、逆に「都山流本曲の講習会」をオープンでやったら。誰でも結果はわかりますよね。
でも、後セイゼイ10年の組織ですから、何が行われたって、従う人は最後まで看取れば良いと思います。
No title
丁寧にご回答いただき,ありがとうございます。
長年尺八をやっている人の8~9割もが,三曲も本曲も面白くないと思いながら続けているというのは,びっくりするような,しかし さもありなんのような・・ 実に興味深いお話しをありがとうございました。
中華圏や欧米にも尺八愛好家が相当数いるようですが,一体どんな曲を吹いているんでしょうか。 民族固有の楽曲や,ジャズでもビートルズの曲でも自由に楽しんでいるんでしょうか。 そうであるなら理想の姿ですが,相当の力量が要りますね。
長年尺八をやっている人の8~9割もが,三曲も本曲も面白くないと思いながら続けているというのは,びっくりするような,しかし さもありなんのような・・ 実に興味深いお話しをありがとうございました。
中華圏や欧米にも尺八愛好家が相当数いるようですが,一体どんな曲を吹いているんでしょうか。 民族固有の楽曲や,ジャズでもビートルズの曲でも自由に楽しんでいるんでしょうか。 そうであるなら理想の姿ですが,相当の力量が要りますね。
Re: No title
海外の人達と一口に言っても色々です。台湾は依然として8割以上の人が7孔尺八で日本の演歌を吹いています。ただ本曲も吹く人が増えました。中国では民族音楽(古典ではなく中国の現代オリジナル)と本曲。米欧豪の白人文化圏では本曲主流で、後は、その国の現代オリジナルです。三曲や新曲は無理ですね。だって箏や三絃がいないんだもの。でも少しはいますので、少しは、やってます。
現代邦楽は日本でも人気が無いですが、海外ではさらに無い。日本では聞いて詰まらないから。海外では、あまり話に出ないのです。でも尺八の曲、「竹籟五章」とか「甲乙」、「壱越」とかはやられています。
これが私の見聞した範囲での、私の認識です。その辺りの事情は、柿堺香さんが世界で一番詳しいと思います。私の認識では演奏技術の平均値は日本が一番低いと思います。ただ、これは民族差ではなく、日本の人の多くは「尺八吹奏を御稽古事としてやっている」からです。外国人は楽器習得の意欲が違います。だって、それまで知らなかった尺八をわざわざ選んだんですもの。
現代邦楽は日本でも人気が無いですが、海外ではさらに無い。日本では聞いて詰まらないから。海外では、あまり話に出ないのです。でも尺八の曲、「竹籟五章」とか「甲乙」、「壱越」とかはやられています。
これが私の見聞した範囲での、私の認識です。その辺りの事情は、柿堺香さんが世界で一番詳しいと思います。私の認識では演奏技術の平均値は日本が一番低いと思います。ただ、これは民族差ではなく、日本の人の多くは「尺八吹奏を御稽古事としてやっている」からです。外国人は楽器習得の意欲が違います。だって、それまで知らなかった尺八をわざわざ選んだんですもの。
No title
海外で本曲が,それに日本の演歌も,よく吹かれているというのにも驚きます。
本曲の普及では,国際尺八研修館の方々のご尽力も大きいんでしょうね。
柔道のように,やがては主客が逆転する日が来るのかと思います。
いろいろと興味深いお話をご丁寧にしていただき,誠にありがとうございました。
本曲の普及では,国際尺八研修館の方々のご尽力も大きいんでしょうね。
柔道のように,やがては主客が逆転する日が来るのかと思います。
いろいろと興味深いお話をご丁寧にしていただき,誠にありがとうございました。
Re: No title
横山勝也や国際研修館の人達、台湾に演歌尺八をひろめた村岡実、中国にタネを蒔いた神崎憲、こういった人達のお陰です。有難いです。