多孔尺八
- 2015/02/09
- 23:03
私は尺八に、と言うより楽器に「本道」など無いと思っています。バリエーションは有れば有るだけ良いと思っていますから、便利な形態、面白いもの、突飛な発想、実験品、みんな大歓迎です。それで淘汰にまかせれば良いと思います。ソフトの必然が無ければ広まりませんし、逆に極く少数でも惚れ込んだ人がいれば、そう簡単に滅びるものではありません。
そして、それとは別に個人の好みが有ります。私の好みは五孔尺八で、現在の圧倒的多数派です。古典本曲こそ尺八最強のソフトと思っていますから、五孔に勝る形態は無いと思っています。
五孔以外に、六、七、八、九孔の尺八が有ります。指を回して使う「十一孔尺八を使ったことがある」と横山勝也先生が言っていましたが、私は十孔、十一孔の尺八は実際には見たことが有りません。
今、普通に見るのは七孔尺八です。私の若い頃は大変でしたよ・・・
五孔派 「あんなの吹くくらいならフルートを吹けば良いんだ。」 すみませんねえ、フルートの人、たとえ十一孔にしたって尺八はフルートにゃなれないって今は皆が知っていますからね。
「ツやハは音程は平均律ではない」 七孔で少しメレば五孔で出すより簡単でっせ。
七孔派 「五孔の人は音程が合わない」 レベルの低い段階では七孔でも同じですよ。
「ロとツの半音のトレモロ、ツの大甲は五孔では出来ないっしょ」 五孔で出来て七孔で出来ない事を指折り数えて挙げてみましょうか。
今は、こういう相手の欠陥をあげつらう議論はありませんね、それだけ楽器という物に対する知識が深まったのです。楽器の進化の歴史を知ると、けっして楽器とは便利さだけを求めてきたのではなく、楽器の個性、音色、商業性、生産性との絶え間ない「綱引き」であったことが分かります。
だいいち今は五孔と七孔どちらも使える人が沢山いますからね、優劣議論なんて無駄なことは若い人はしませんわ。
またソフトへの対応で楽器が変わることも有りますし、反対に楽器の進化が新しいソフトを生み出すことも有ります。
これから尺八ソフトに大変革が起こります。私は尺八を供給する者として、ワクワクしています。ただ私も今年65ですからね、結末を見られないかも知れません。けれども、どんなに尺八の新しいソフト展開が起ころうと古典本曲は残りますが、ただ古典本曲といえども著しい変容がおきます。今の琴古流本曲や海童道曲を見れば明らかでしょう。
そして、それとは別に個人の好みが有ります。私の好みは五孔尺八で、現在の圧倒的多数派です。古典本曲こそ尺八最強のソフトと思っていますから、五孔に勝る形態は無いと思っています。
五孔以外に、六、七、八、九孔の尺八が有ります。指を回して使う「十一孔尺八を使ったことがある」と横山勝也先生が言っていましたが、私は十孔、十一孔の尺八は実際には見たことが有りません。
今、普通に見るのは七孔尺八です。私の若い頃は大変でしたよ・・・
五孔派 「あんなの吹くくらいならフルートを吹けば良いんだ。」 すみませんねえ、フルートの人、たとえ十一孔にしたって尺八はフルートにゃなれないって今は皆が知っていますからね。
「ツやハは音程は平均律ではない」 七孔で少しメレば五孔で出すより簡単でっせ。
七孔派 「五孔の人は音程が合わない」 レベルの低い段階では七孔でも同じですよ。
「ロとツの半音のトレモロ、ツの大甲は五孔では出来ないっしょ」 五孔で出来て七孔で出来ない事を指折り数えて挙げてみましょうか。
今は、こういう相手の欠陥をあげつらう議論はありませんね、それだけ楽器という物に対する知識が深まったのです。楽器の進化の歴史を知ると、けっして楽器とは便利さだけを求めてきたのではなく、楽器の個性、音色、商業性、生産性との絶え間ない「綱引き」であったことが分かります。
だいいち今は五孔と七孔どちらも使える人が沢山いますからね、優劣議論なんて無駄なことは若い人はしませんわ。
またソフトへの対応で楽器が変わることも有りますし、反対に楽器の進化が新しいソフトを生み出すことも有ります。
これから尺八ソフトに大変革が起こります。私は尺八を供給する者として、ワクワクしています。ただ私も今年65ですからね、結末を見られないかも知れません。けれども、どんなに尺八の新しいソフト展開が起ころうと古典本曲は残りますが、ただ古典本曲といえども著しい変容がおきます。今の琴古流本曲や海童道曲を見れば明らかでしょう。
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