孤独の人
- 2015/02/28
- 21:43
こういう題名の藤島泰輔の小説が有りますが、勿論ここでいう「孤獨の人」とは天皇なんて大それた話ではありません。
私は高校時代に、校長と友達だとウワサをたてられましたが、そんな事実は有りません。ただ気楽に校長に挨拶するところから、そういう間違った話になったようです。
校長室に招き入れられたのは、卒業後に母校に遊びに行った時が初めてです。その時、校長もプロレスファンだったと知りましたが、「ブッチャー(アブドラ・ザ・ブッチャー)というのはケシカラン。どんな卑怯なテを使っても勝てば良いというのは、青少年に悪い影響を与える、機会が有れば連れて来なさい。私が意見してあげる」とマ顔で言われて、はたしてマジなのか冗談なのか判断に苦しみました。どちらにしたところで日頃厳めしい校長の別の顔を知りました。いつも立場上、威厳有る態度をとっていなければならないけれど、一般の生徒に気軽に挨拶されたり、話かけられたりされるの嬉しいみたいですよ。
今となっては当たり前のことと分かりますが、青少年時代にはピンとこないですよね。私の高校は東京屈指の名門校なので、クラス会に行くと一部上場の社長、大銀行の幹部、公認会計士、弁護士、医者などがいて、皆、一次会はそれなりに格好をつけていますが、二次会となるとガキ、本来のバカに戻ります。誰もがプライベートでは裃を脱ぎたいのでしょうね。だからこそクラス会に出てくるのでしょう。
それにしても、いわゆる大会社のオエラガタには、どうして人に対する口のききかたを知らない人が多いんですかね。尺八界にはたくさんの大会社の社長がいますが、頭も性格も皆さん良いと思います。それでなくてはノシアガッテ何百何千という人の上に立てるはずが有りません。しかし何十年と茶坊主に囲まれて、太鼓持ち顔負けのオベンチャラをいつも言われているうちに、勘違いするんでしょうね。
言い方を変えれば、地位が上がるにつれて、周りから本音で接してくれる人が減り、段々と孤独になって行くのでしょう。
都山流楽会のYさんは旧財閥系の一部上場企業の社長でしたが、初対面の時は上から目線でモノを言われ、喧嘩寸前になりましたが、こちらも本音で返しているうちに仲良くなって、以後どうも私を「親友」だと思っていたフシが有ります。近くに来るたび「会えないかね?」と電話が有りました。大勢のお客を紹介してくれましたが、その中には大企業のオエライサンがかなりいました。もう亡くなりましたが、その尊大な態度とドクロの様な顔が懐かしい。
やはり都山流のIさん、こちらは連盟の支部長時代に多くの支部員から敬遠されていました。大手食品会社のオエライサンだったので支部員に対して会社の部下に対するような態度で接したからです。お亡くなりになった後で、奥様と小一時間ほど話ましたが、やはり「誤解されやすい」と嘆いていらっしゃいました。プライベートでは真面目で、古典文化にゾウシの深い、中国旅行を楽しむ愛すべき人物です。
今の尺八の大家にお高く留まっている人はいませんが、ゲストに呼ばれた時など、必要以上に馬鹿丁寧に接する人が今でもいます。もっとオキラクニ、尺八家もそう望んでいますよ。
私は高校時代に、校長と友達だとウワサをたてられましたが、そんな事実は有りません。ただ気楽に校長に挨拶するところから、そういう間違った話になったようです。
校長室に招き入れられたのは、卒業後に母校に遊びに行った時が初めてです。その時、校長もプロレスファンだったと知りましたが、「ブッチャー(アブドラ・ザ・ブッチャー)というのはケシカラン。どんな卑怯なテを使っても勝てば良いというのは、青少年に悪い影響を与える、機会が有れば連れて来なさい。私が意見してあげる」とマ顔で言われて、はたしてマジなのか冗談なのか判断に苦しみました。どちらにしたところで日頃厳めしい校長の別の顔を知りました。いつも立場上、威厳有る態度をとっていなければならないけれど、一般の生徒に気軽に挨拶されたり、話かけられたりされるの嬉しいみたいですよ。
今となっては当たり前のことと分かりますが、青少年時代にはピンとこないですよね。私の高校は東京屈指の名門校なので、クラス会に行くと一部上場の社長、大銀行の幹部、公認会計士、弁護士、医者などがいて、皆、一次会はそれなりに格好をつけていますが、二次会となるとガキ、本来のバカに戻ります。誰もがプライベートでは裃を脱ぎたいのでしょうね。だからこそクラス会に出てくるのでしょう。
それにしても、いわゆる大会社のオエラガタには、どうして人に対する口のききかたを知らない人が多いんですかね。尺八界にはたくさんの大会社の社長がいますが、頭も性格も皆さん良いと思います。それでなくてはノシアガッテ何百何千という人の上に立てるはずが有りません。しかし何十年と茶坊主に囲まれて、太鼓持ち顔負けのオベンチャラをいつも言われているうちに、勘違いするんでしょうね。
言い方を変えれば、地位が上がるにつれて、周りから本音で接してくれる人が減り、段々と孤独になって行くのでしょう。
都山流楽会のYさんは旧財閥系の一部上場企業の社長でしたが、初対面の時は上から目線でモノを言われ、喧嘩寸前になりましたが、こちらも本音で返しているうちに仲良くなって、以後どうも私を「親友」だと思っていたフシが有ります。近くに来るたび「会えないかね?」と電話が有りました。大勢のお客を紹介してくれましたが、その中には大企業のオエライサンがかなりいました。もう亡くなりましたが、その尊大な態度とドクロの様な顔が懐かしい。
やはり都山流のIさん、こちらは連盟の支部長時代に多くの支部員から敬遠されていました。大手食品会社のオエライサンだったので支部員に対して会社の部下に対するような態度で接したからです。お亡くなりになった後で、奥様と小一時間ほど話ましたが、やはり「誤解されやすい」と嘆いていらっしゃいました。プライベートでは真面目で、古典文化にゾウシの深い、中国旅行を楽しむ愛すべき人物です。
今の尺八の大家にお高く留まっている人はいませんが、ゲストに呼ばれた時など、必要以上に馬鹿丁寧に接する人が今でもいます。もっとオキラクニ、尺八家もそう望んでいますよ。
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