天吹(てんぷく)
- 2014/10/16
- 08:08
かつて薩摩で吹かれていたテンプクという笛、尺八のカテゴリーの中で語られることが多かったのですが、今は尺八とは別の笛だとされます。
竹で五孔、ほぼ1尺1寸であることは一節切と共通する点、三節であることは昔の尺八と同じですが、歌口が竹の外側を斜めに切る尺八と違い、ケーナの様に内側を削っています。また管尻の孔が小さく、錐でついた程度です。
たまに注文を受けます。資料としての依頼が全てでした。
その度に、本当にこんなんで良いのかなあ、と思いながら作っていました。
そこで鹿児島に展示会で行ったおり、天吹保存会の軸屋先生に作りかたを教わりました。
驚くなかれ、今までの作り方で良かったのです。
「チの甲までしか出ないんですが」 「それでよいのです。それ以上の高音をつかう曲はありませんから」
「太さとか、どうやって決めるんですか」 「適当。自分の好きな様に。細いと音がきれいですね、太いと鳴らしやすいけど天吹らしさが無くなるように思います」
節が三ツですから竹(ヨと言います)の部分は四ツですね。
「そこはどうすれば良いのですか」 「一番下の節の下は人差し指と中指の巾、その上は倍、さらにその上は三倍の長さです」 さすがは薩摩。焼酎王国。笛までツーフィンガー、スリーフィンガーですかいな。 それじゃあ「一番上は?」 「不定です。音が良いと思う所まで少しずつ短くしていきます」
ようするにテキトーという事です。私はそういうのが大好きです。全部の楽器がそうだったら困りますが、そういうのもアリだと思います。
感動を与える楽器と「癒される楽器」と、どちらも有ると素敵じゃないですか。
竹で五孔、ほぼ1尺1寸であることは一節切と共通する点、三節であることは昔の尺八と同じですが、歌口が竹の外側を斜めに切る尺八と違い、ケーナの様に内側を削っています。また管尻の孔が小さく、錐でついた程度です。
たまに注文を受けます。資料としての依頼が全てでした。
その度に、本当にこんなんで良いのかなあ、と思いながら作っていました。
そこで鹿児島に展示会で行ったおり、天吹保存会の軸屋先生に作りかたを教わりました。
驚くなかれ、今までの作り方で良かったのです。
「チの甲までしか出ないんですが」 「それでよいのです。それ以上の高音をつかう曲はありませんから」
「太さとか、どうやって決めるんですか」 「適当。自分の好きな様に。細いと音がきれいですね、太いと鳴らしやすいけど天吹らしさが無くなるように思います」
節が三ツですから竹(ヨと言います)の部分は四ツですね。
「そこはどうすれば良いのですか」 「一番下の節の下は人差し指と中指の巾、その上は倍、さらにその上は三倍の長さです」 さすがは薩摩。焼酎王国。笛までツーフィンガー、スリーフィンガーですかいな。 それじゃあ「一番上は?」 「不定です。音が良いと思う所まで少しずつ短くしていきます」
ようするにテキトーという事です。私はそういうのが大好きです。全部の楽器がそうだったら困りますが、そういうのもアリだと思います。
感動を与える楽器と「癒される楽器」と、どちらも有ると素敵じゃないですか。
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