八重衣
- 2015/03/04
- 22:39
ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第三番」を聴く機会が有りました。ラフマニノフのピアノ曲はどれも難しいと聞きますが、この「第三番」も超難曲だそうで、ヤレルモンナラヤッテミナという意図で作曲されたと教えてもらいました。
尺八でこういう曲を探すと、都山流の譜面を使った場合の「八重衣」でしょうか。「手の曲芸」と言われるように、ここまで難しくしなくても良いじゃん、という感じです。都山流の師範試験の課題曲ですから皆が吹くわけですが、プロ以外の都山流師範で吹ける人なんて本当にいるの?そんなことをフト思う曲です。
練習では最初はすごく遅くして徐々に手を速くする方法を皆がとっていると思いますが、ロとレの大メリはハ、ツの「替え指」を使わないと普通は出来ないですね。手は動くかも知れませんが、旋律を維持できません。音痴になります。
「古曲の名曲を挙げろ」との問いには「残月」と並んで最も挙がることの多い曲です。都山流の譜面で「残月」を吹くのは難しくないですが、この「八重衣」は「一人吹き」で演奏会に出す方はあまりいません。ところで失礼を承知で言うのですが、譜を作った初代中尾都山は旋律を確保した上での演奏を本当に出来たのでしょうか? もし昔の音程の悪い尺八で正確に「八重衣」を吹けたとしたら驚異的なことです。
いずれにしろ、こういう「一生がかり」で練習する曲が有るって良いですね。 私の師匠の坂田誠山先生は譜面通りの手で正確に吹けました。稽古帰りの道々「ヤッパ、先生はスゲエ」と話しながら帰ったことを懐かしく思い出します。
坂田先生の師匠の島原帆山先生が「八重衣」を演奏した時、三弦が米川文子先生、箏が菊原初子先生ですが、この30分の大曲が、何度練習しても5秒と違わなかったそうです。
師匠や曲への尊敬心を持てるって幸せなことです。
尺八でこういう曲を探すと、都山流の譜面を使った場合の「八重衣」でしょうか。「手の曲芸」と言われるように、ここまで難しくしなくても良いじゃん、という感じです。都山流の師範試験の課題曲ですから皆が吹くわけですが、プロ以外の都山流師範で吹ける人なんて本当にいるの?そんなことをフト思う曲です。
練習では最初はすごく遅くして徐々に手を速くする方法を皆がとっていると思いますが、ロとレの大メリはハ、ツの「替え指」を使わないと普通は出来ないですね。手は動くかも知れませんが、旋律を維持できません。音痴になります。
「古曲の名曲を挙げろ」との問いには「残月」と並んで最も挙がることの多い曲です。都山流の譜面で「残月」を吹くのは難しくないですが、この「八重衣」は「一人吹き」で演奏会に出す方はあまりいません。ところで失礼を承知で言うのですが、譜を作った初代中尾都山は旋律を確保した上での演奏を本当に出来たのでしょうか? もし昔の音程の悪い尺八で正確に「八重衣」を吹けたとしたら驚異的なことです。
いずれにしろ、こういう「一生がかり」で練習する曲が有るって良いですね。 私の師匠の坂田誠山先生は譜面通りの手で正確に吹けました。稽古帰りの道々「ヤッパ、先生はスゲエ」と話しながら帰ったことを懐かしく思い出します。
坂田先生の師匠の島原帆山先生が「八重衣」を演奏した時、三弦が米川文子先生、箏が菊原初子先生ですが、この30分の大曲が、何度練習しても5秒と違わなかったそうです。
師匠や曲への尊敬心を持てるって幸せなことです。
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