シルバーパワー
- 2015/03/25
- 23:03
尺八でお客と接していると、つくずく日本にはシルバーパワーとも言うべき潜在的な力が眠っていると感じます。
これまで私の会社に参加してくれた老人達、みんな60の停年過ぎ、言い換えれば会社や工場あるいは官庁で立派に務めあげた方達です。例外的に、どうしようもないワガママ者もいましたが、ほとんどの人が実に責任感の強い誠実な人間性の持ち主でした。
みんな風貌も立派なので、尺八を買いにいらした人が、誰に挨拶したら良いのか迷うことがショッチュウでした。私よりスタッフの方が見た目が立派で威厳が有りましたからね。一度、「大橋さんは服装に注意したほうが良いよ、社長なんだから」と鑑定員を頼んだ橋本竹詠さんに注意されたくらいです。
尺八の仕事をしたいと希望なさる御老人に聞く、「アナタはまだお元気じゃないですか、どうして普通の仕事につかないのですか?」
答えは全員同じ 「尺八を吹いてきましたからね。尺八が好きなんですよ、もう普通の仕事はいいですわ、これからは楽しく仕事がしたいんです。年金が有るので生活には困らないので、給料なんて安くて良いんです」
昔は年金の条件が良かったのは確かですが、それにしても、これ本音なんです。何しろ、あまりの丁寧な仕事ぶりに私が手間賃のアップを申し出ても断られることが常でした。 「いいんですよ、それより出来るだけ長く雇ってくださいね」
こういう人達が再雇用を嫌がる日本の企業体質ってどうなんですかね。アメリカや韓国のように転職が当たり前の社会なら、そんなことは無いのでしょうが、きっと会社員だった時は人間関係やプレッシャーで大変だったのでしょう。
その方達が老齢を理由に辞職を申し出るまで、私のほうから断った人が一人もいないのは、私のささやかな自慢です。
でも、みんな今では遠く去ってしまいました。今も生きていらっしゃる人、すでに亡くなった方、感謝し続けています。でも私もいつの間にか、その方達が邦星堂に来た年齢になってしまいました。
この「安価」で上質な定年後労働力が有る限り、私は中国やどこかが尺八製作に出てきて競合関係になっても少しも怖くは有りません。このイマの尺八界にオーガニゼーションレベルの参入が有るとは思いませんが、もしそうでもイザとなれば、もう一度シルバーパワーを結集すれば、相手がどこであれ負けるわけありませんわ。
これまで私の会社に参加してくれた老人達、みんな60の停年過ぎ、言い換えれば会社や工場あるいは官庁で立派に務めあげた方達です。例外的に、どうしようもないワガママ者もいましたが、ほとんどの人が実に責任感の強い誠実な人間性の持ち主でした。
みんな風貌も立派なので、尺八を買いにいらした人が、誰に挨拶したら良いのか迷うことがショッチュウでした。私よりスタッフの方が見た目が立派で威厳が有りましたからね。一度、「大橋さんは服装に注意したほうが良いよ、社長なんだから」と鑑定員を頼んだ橋本竹詠さんに注意されたくらいです。
尺八の仕事をしたいと希望なさる御老人に聞く、「アナタはまだお元気じゃないですか、どうして普通の仕事につかないのですか?」
答えは全員同じ 「尺八を吹いてきましたからね。尺八が好きなんですよ、もう普通の仕事はいいですわ、これからは楽しく仕事がしたいんです。年金が有るので生活には困らないので、給料なんて安くて良いんです」
昔は年金の条件が良かったのは確かですが、それにしても、これ本音なんです。何しろ、あまりの丁寧な仕事ぶりに私が手間賃のアップを申し出ても断られることが常でした。 「いいんですよ、それより出来るだけ長く雇ってくださいね」
こういう人達が再雇用を嫌がる日本の企業体質ってどうなんですかね。アメリカや韓国のように転職が当たり前の社会なら、そんなことは無いのでしょうが、きっと会社員だった時は人間関係やプレッシャーで大変だったのでしょう。
その方達が老齢を理由に辞職を申し出るまで、私のほうから断った人が一人もいないのは、私のささやかな自慢です。
でも、みんな今では遠く去ってしまいました。今も生きていらっしゃる人、すでに亡くなった方、感謝し続けています。でも私もいつの間にか、その方達が邦星堂に来た年齢になってしまいました。
この「安価」で上質な定年後労働力が有る限り、私は中国やどこかが尺八製作に出てきて競合関係になっても少しも怖くは有りません。このイマの尺八界にオーガニゼーションレベルの参入が有るとは思いませんが、もしそうでもイザとなれば、もう一度シルバーパワーを結集すれば、相手がどこであれ負けるわけありませんわ。
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