素材幻想
- 2015/04/14
- 21:40
沖縄に行って三線(サンシン)の作り方の工程を見てきました。見学したのは、その複雑な工程から判断して相当な高級品でしょう。普通に販売されているモノは、だいたい2~3万ですが、そのくらいなのでしょうか?高いのはいくら?プロはいくらくらいの三線を使うのか? さっぱり分かりません。
いつも思う事ですが、箏や三味線って価格で音の良し悪しの違いが有るのでしょうか? だって箏は売られている時点では糸が張られていないのですよ。それ以前に音を実際に聞いた人がいないのです。箏屋の中にも、それを問題視する人がいました。その主張を邦楽ジャーナル誌の田中社長が代弁して青木鈴慕、中井猛の両師と論争になったことがありました。30年ほど前、中井先生のお宅でのことです。
青木先生は厳しく田中さんに反論していました。「だって時間の経過とともに箏は音が変わるんですよ、糸を張ったって無駄じゃないですか」 大体こういう論旨で中井先生も賛同していました。私はと言えば、糸道がついてしまうと中古みたいで売りにくくなるということ以外にも、糸を張っていない理由が有ることは分かったが、それじゃあヤッパリ値段によって音色の良し悪しは決まらないんだ、そう思いました。高ければ必ず良い方に変わるなんて子供でも信じませんわ。
これが尺八だと事は簡単です。値段が高い尺八のほうが性能が良いと思っている人は素人だけでしょう。
江戸時代に輸入された象牙は大半が三味線の撥に使われました。その端材が根付などに使われただけです。撥はまた玳瑁も使われますが、ともに入手困難になりプラスチック製の撥が作られはじめ、それで「カーテン裏の演奏」で、聞く人に違いがはたして分かるかという公開実験が行われたことが有りました。結論はオキマリの「分かるとも分からないとも言えない」です。本当はプラスチック製撥の製作会社は真相を知っていると思います。こういう場合、結論をトコトン突き止めないというか、ウヤムヤにするのが日本文化でもありますが、産業としては真相を突き止めねばなりません。けれど商売としてはアカラサマニするのは反感をかうのでウマくない、そういうことでしょうが、もうハッキリさせた方が商売としても良い時代に入っていると思います。自分なりにでも一つの商業哲学を主張したほうが好感をもたれます。
けれど箏や三味線は尺八より産業としてダイブ前に行っていますな。高い物は細工も良いし、美しさは値段に比例しています。尺八は、ようやく高いくせに性能が悪く細工も未熟な人が淘汰された段階です。それと、これは良い点でも悪い点でもありますが、箏や三味線は素人が作って売っている時代は遠い昔に終わりました。
いつも思う事ですが、箏や三味線って価格で音の良し悪しの違いが有るのでしょうか? だって箏は売られている時点では糸が張られていないのですよ。それ以前に音を実際に聞いた人がいないのです。箏屋の中にも、それを問題視する人がいました。その主張を邦楽ジャーナル誌の田中社長が代弁して青木鈴慕、中井猛の両師と論争になったことがありました。30年ほど前、中井先生のお宅でのことです。
青木先生は厳しく田中さんに反論していました。「だって時間の経過とともに箏は音が変わるんですよ、糸を張ったって無駄じゃないですか」 大体こういう論旨で中井先生も賛同していました。私はと言えば、糸道がついてしまうと中古みたいで売りにくくなるということ以外にも、糸を張っていない理由が有ることは分かったが、それじゃあヤッパリ値段によって音色の良し悪しは決まらないんだ、そう思いました。高ければ必ず良い方に変わるなんて子供でも信じませんわ。
これが尺八だと事は簡単です。値段が高い尺八のほうが性能が良いと思っている人は素人だけでしょう。
江戸時代に輸入された象牙は大半が三味線の撥に使われました。その端材が根付などに使われただけです。撥はまた玳瑁も使われますが、ともに入手困難になりプラスチック製の撥が作られはじめ、それで「カーテン裏の演奏」で、聞く人に違いがはたして分かるかという公開実験が行われたことが有りました。結論はオキマリの「分かるとも分からないとも言えない」です。本当はプラスチック製撥の製作会社は真相を知っていると思います。こういう場合、結論をトコトン突き止めないというか、ウヤムヤにするのが日本文化でもありますが、産業としては真相を突き止めねばなりません。けれど商売としてはアカラサマニするのは反感をかうのでウマくない、そういうことでしょうが、もうハッキリさせた方が商売としても良い時代に入っていると思います。自分なりにでも一つの商業哲学を主張したほうが好感をもたれます。
けれど箏や三味線は尺八より産業としてダイブ前に行っていますな。高い物は細工も良いし、美しさは値段に比例しています。尺八は、ようやく高いくせに性能が悪く細工も未熟な人が淘汰された段階です。それと、これは良い点でも悪い点でもありますが、箏や三味線は素人が作って売っている時代は遠い昔に終わりました。
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