膨れ上がる中国尺八
- 2015/04/24
- 22:26
昔、尺八は売れて売れて仕方がなかった時代が有りました。民謡の需要が創りだした一過性の尺八ブームです。今、日本で尺八を売ることは難しい、プロでも年に30本売れない人が、もう半数です。
現在、目につく範囲で手っ取り早く尺八が売れるところは中国です。中国は今や日本の2倍のGⅮPだと言います。これに疑問が有るのは分かります。かつて、1980年前後ですが、アメリカに次ぐGⅮP(GNP)を持つ国はソ連だと言われていました。それがソ連崩壊後にわかったことですが、イイカゲンな統計だったわけです。社会主義経済の調整公式である「パリツェフ式」をどう使っても過大な数字でした。中国もその経済統計を首相の李国強すら信じていないらしいのですが、それにしても日本を上回ったことは確かでしょう。
中国は30年前には国民全員が貧民、今は沢山の成金がいます。1人ひとりの所得を平均すれば、まだ日本の15~20パーセントですが、豊富にお金を使える人が人口の5パーセントだとしても6千万人以上の人です。こういう市場が新たに出来たことは日本にとっての僥倖に他なりません。
中国人のマナーの悪さを笑いものにする人達は、それが、そっくり40年前の自分達日本人であったことを忘れているのでしょう。成金になりたての人間が初めて海外に行くのですから、それはまあ、ひどいモノ。洋式便所の使い方、レストランでの最低限のマナーを知らなかったのは、異文化ですから、まだご愛嬌だとして、飛行機の中で酒に酔って集団で騒ぐ、勝手にファーストの席に移る、スチュワーデスにセクハラをする、現地の人に傲慢なふるまいをする。
中国人の話をしてるんじゃないのでっせ、「友達のいない民族」と言われた日本人のかつての姿です。
韓国や台湾のホテルのロビーで昨晩買った女の品評会を大声でやる、私のように興味シンシンで聞いている者ばかりじゃありませんぜ、当時はまだ植民地支配の影響で、韓国や台湾には日本語の分かる人がたくさんいた時代です。
昭和30年代には、立小便、ゴミのポイ捨ては普通でした。昭和39年の東京オリンピックが近ずいて、「こういう恥ずかしい事はやめましょう」と政府がキャンペーンしていたことは私等の世代の人間なら、皆が憶えています。
日本で、このところ「中国嫌い」の人が増えました。私の若い頃は、むしろサヨクの「中キチ」に手をやいたモノですがねえ。私も昔から中国人はともかく中華人民共和国は嫌いでした。私なんぞは「昔の生意気で非理性的だった中国が、よくここまで国際ルールを尊重するまでになった」と感心するくらいです。それより、国や個人ならともかく、民族単位で「どこどこ人は嫌い」などというのは、どう考えても変ですよ。
世界の何処であれ、隣人との関係の尊重や、誠実に生きる事の大切さ、正義、ルール、友情を親や教師は子供に教えるのです。少し価値観や倫理の、見る角度や行動様式が異なるだけです。
日本が嫌いな中国人もいるでしょうが、別に特別な感情が無い、あるいは「日本大好き」という人も多いのです。すくなくても、日本大嫌いの人が尺八を吹きませんわ。私は中国市場こそ尺八の今の苦境を救う、一番期待できるものと思います。
そして、その次にでも相互理解の役にたてれば幸いです。
現在、目につく範囲で手っ取り早く尺八が売れるところは中国です。中国は今や日本の2倍のGⅮPだと言います。これに疑問が有るのは分かります。かつて、1980年前後ですが、アメリカに次ぐGⅮP(GNP)を持つ国はソ連だと言われていました。それがソ連崩壊後にわかったことですが、イイカゲンな統計だったわけです。社会主義経済の調整公式である「パリツェフ式」をどう使っても過大な数字でした。中国もその経済統計を首相の李国強すら信じていないらしいのですが、それにしても日本を上回ったことは確かでしょう。
中国は30年前には国民全員が貧民、今は沢山の成金がいます。1人ひとりの所得を平均すれば、まだ日本の15~20パーセントですが、豊富にお金を使える人が人口の5パーセントだとしても6千万人以上の人です。こういう市場が新たに出来たことは日本にとっての僥倖に他なりません。
中国人のマナーの悪さを笑いものにする人達は、それが、そっくり40年前の自分達日本人であったことを忘れているのでしょう。成金になりたての人間が初めて海外に行くのですから、それはまあ、ひどいモノ。洋式便所の使い方、レストランでの最低限のマナーを知らなかったのは、異文化ですから、まだご愛嬌だとして、飛行機の中で酒に酔って集団で騒ぐ、勝手にファーストの席に移る、スチュワーデスにセクハラをする、現地の人に傲慢なふるまいをする。
中国人の話をしてるんじゃないのでっせ、「友達のいない民族」と言われた日本人のかつての姿です。
韓国や台湾のホテルのロビーで昨晩買った女の品評会を大声でやる、私のように興味シンシンで聞いている者ばかりじゃありませんぜ、当時はまだ植民地支配の影響で、韓国や台湾には日本語の分かる人がたくさんいた時代です。
昭和30年代には、立小便、ゴミのポイ捨ては普通でした。昭和39年の東京オリンピックが近ずいて、「こういう恥ずかしい事はやめましょう」と政府がキャンペーンしていたことは私等の世代の人間なら、皆が憶えています。
日本で、このところ「中国嫌い」の人が増えました。私の若い頃は、むしろサヨクの「中キチ」に手をやいたモノですがねえ。私も昔から中国人はともかく中華人民共和国は嫌いでした。私なんぞは「昔の生意気で非理性的だった中国が、よくここまで国際ルールを尊重するまでになった」と感心するくらいです。それより、国や個人ならともかく、民族単位で「どこどこ人は嫌い」などというのは、どう考えても変ですよ。
世界の何処であれ、隣人との関係の尊重や、誠実に生きる事の大切さ、正義、ルール、友情を親や教師は子供に教えるのです。少し価値観や倫理の、見る角度や行動様式が異なるだけです。
日本が嫌いな中国人もいるでしょうが、別に特別な感情が無い、あるいは「日本大好き」という人も多いのです。すくなくても、日本大嫌いの人が尺八を吹きませんわ。私は中国市場こそ尺八の今の苦境を救う、一番期待できるものと思います。
そして、その次にでも相互理解の役にたてれば幸いです。
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