ユダヤ
- 2015/04/28
- 23:02
私は三人の息子達に「勉強しろ」と言ったことは有りません。「学校の勉強をあんまりしすぎるとバカになるよ」とはサンザン言ってきました。
私の人生を振り返って本当に「良かったなあ」と思えること。
家内と結婚したこと、尺八を仕事にして気楽に生きてきたこと、学校の勉強をしなかったこと。
別に学校に反感など持っていません。ただ、若い時には、それこそワクワクして夜も寝るのが惜しいことがスゴクいっぱい有りますから、学校の勉強に時間を割くのが勿体なかっただけです。
息子達に「大学には行け」とは言いました。「人生80年。その中の5パーセント、4年間、何に使っても良い贅沢な時間を父としてプレゼントする」と言いました。良くしたもので、その頃は尺八が良く売れました。生活して学費を出して家のローンを払って、それで貯金できました。ああ我が栄光の日々、今は遠くに去りました。
私はウルサイ父親ではありませんが、ただ人種差別だけは本気で怒ります。偏見、侮蔑感なんかは良いですよ、人間ここから自由になれたら素晴らしい、ただ心で思っているだけなら仕方が無いですが、それを行為に出す差別、それも本人に何の責任もない「生まれ」による差別は自分の子供には絶対して欲しくないことです。
若い時にアメリカ人に言われたことが有ります。「どうして日本人は朝鮮人を差別するの?、僕たちにしたら見分けがつかないよ」 「アメリカだって人種差別が有るでしょうが」 「その場合は見た目や宗教で違いがあるけど、日本人には朝鮮人だと分かるの?」
不思議そうにしていましたが、そう言われれば日本人だって朝鮮、中国は分からないですね、どう見ても「朝鮮ズラ」の人が日本人であったり、その逆も有りますもんね。
そこからユダヤ人差別の話になりました。人種の坩堝アメリカは様々な人種が入り組み、イチイチ説明されても分かりません。ジョン・ネプチューンさんはギリシア系です。
ライリー・リーさんはアメリカ人の尺八吹きからも聞かれた事が有ります。「彼って何系?」 「中国系ですよ、リーという姓で分かるじゃないの」 お父さんが中国人、お母さんは一度ホノルルでお会いしましたがチュートン系白人に見えました。 「ウン、そうだと思ったけどリーはアイルランド系にも有るから・・・」 成程ねえ。そういえば、南北戦争の時の南軍の有名な将軍にロバート・リーがいましたな。
事のついで、ローリー・カザスさんは見た目は全くの白人ですが、ハンガリーの血が入っており、母方のお祖母さんは東洋人の顔だったそうです。
これだけ入り組んでいても、ユダヤ系は少し特別な目で見られますね。
ユダヤ人ほど辛い歴史を持った民族は他にチョット有りませんね。これまで何回も集団虐殺に見舞われました。特にナチスによる虐殺は当時全世界にいたユダヤ人の半分の六百万人が犠牲になったと言われます。しかし、そのユダヤ人は人口の割に社会的成功者が多く、私の若い頃は「ノーベル賞受賞者の三人に一人はユダヤ人」と言われていました。各分野で活躍している人も多いですね。
私は大学は文学部でしたから、サリンジャーの「ライ麦畑で捕まえて」はじめ、ノーマン・メイラー、ソール・ベローなんかを「つまんねえなあ」と思いながら読みました。
私の周りで、かなり知性の高い人でも「世界の金融はロスチャイルドに代表される様にユダヤの支配下にある」とか「豊富な資金で世界を裏から操っている」とか大真面目に主張する人がいます。偏見とは恐ろしいものですね、こういう子供並の世界観を大のオトナが誤って持つのです。「晴明星」がダビデと何の関係も無いとか「シオンの議定書」は偽造書類だと完全に証明されているとか言っても無駄ですね。
ロスチャイルドが世界の金融を支配しているなんて金融の専門家が聞いたら笑います。もし裏から世界を支配していると言うのなら、イスラエル政府がしばしば陥る財政危機について説明しておくんなさいな。ロシアにいたユダヤ人を定住させる(アブソープション)為の百億ドルの資金、苦労しましたねえ。
知ってました、尺八って楽器のなかでは差別される存在なのですよ。「音楽通」とか言われる人達の中には、いや「通」と言われる人だからこそ尺八に「到底マトモな楽器では無い」との感想を持つ人がいます。若い時はムキになって反論していましたけどね、人種差別と違って尺八の側に責任が有る点も無いとは言えませんぜ。
私の人生を振り返って本当に「良かったなあ」と思えること。
家内と結婚したこと、尺八を仕事にして気楽に生きてきたこと、学校の勉強をしなかったこと。
別に学校に反感など持っていません。ただ、若い時には、それこそワクワクして夜も寝るのが惜しいことがスゴクいっぱい有りますから、学校の勉強に時間を割くのが勿体なかっただけです。
息子達に「大学には行け」とは言いました。「人生80年。その中の5パーセント、4年間、何に使っても良い贅沢な時間を父としてプレゼントする」と言いました。良くしたもので、その頃は尺八が良く売れました。生活して学費を出して家のローンを払って、それで貯金できました。ああ我が栄光の日々、今は遠くに去りました。
私はウルサイ父親ではありませんが、ただ人種差別だけは本気で怒ります。偏見、侮蔑感なんかは良いですよ、人間ここから自由になれたら素晴らしい、ただ心で思っているだけなら仕方が無いですが、それを行為に出す差別、それも本人に何の責任もない「生まれ」による差別は自分の子供には絶対して欲しくないことです。
若い時にアメリカ人に言われたことが有ります。「どうして日本人は朝鮮人を差別するの?、僕たちにしたら見分けがつかないよ」 「アメリカだって人種差別が有るでしょうが」 「その場合は見た目や宗教で違いがあるけど、日本人には朝鮮人だと分かるの?」
不思議そうにしていましたが、そう言われれば日本人だって朝鮮、中国は分からないですね、どう見ても「朝鮮ズラ」の人が日本人であったり、その逆も有りますもんね。
そこからユダヤ人差別の話になりました。人種の坩堝アメリカは様々な人種が入り組み、イチイチ説明されても分かりません。ジョン・ネプチューンさんはギリシア系です。
ライリー・リーさんはアメリカ人の尺八吹きからも聞かれた事が有ります。「彼って何系?」 「中国系ですよ、リーという姓で分かるじゃないの」 お父さんが中国人、お母さんは一度ホノルルでお会いしましたがチュートン系白人に見えました。 「ウン、そうだと思ったけどリーはアイルランド系にも有るから・・・」 成程ねえ。そういえば、南北戦争の時の南軍の有名な将軍にロバート・リーがいましたな。
事のついで、ローリー・カザスさんは見た目は全くの白人ですが、ハンガリーの血が入っており、母方のお祖母さんは東洋人の顔だったそうです。
これだけ入り組んでいても、ユダヤ系は少し特別な目で見られますね。
ユダヤ人ほど辛い歴史を持った民族は他にチョット有りませんね。これまで何回も集団虐殺に見舞われました。特にナチスによる虐殺は当時全世界にいたユダヤ人の半分の六百万人が犠牲になったと言われます。しかし、そのユダヤ人は人口の割に社会的成功者が多く、私の若い頃は「ノーベル賞受賞者の三人に一人はユダヤ人」と言われていました。各分野で活躍している人も多いですね。
私は大学は文学部でしたから、サリンジャーの「ライ麦畑で捕まえて」はじめ、ノーマン・メイラー、ソール・ベローなんかを「つまんねえなあ」と思いながら読みました。
私の周りで、かなり知性の高い人でも「世界の金融はロスチャイルドに代表される様にユダヤの支配下にある」とか「豊富な資金で世界を裏から操っている」とか大真面目に主張する人がいます。偏見とは恐ろしいものですね、こういう子供並の世界観を大のオトナが誤って持つのです。「晴明星」がダビデと何の関係も無いとか「シオンの議定書」は偽造書類だと完全に証明されているとか言っても無駄ですね。
ロスチャイルドが世界の金融を支配しているなんて金融の専門家が聞いたら笑います。もし裏から世界を支配していると言うのなら、イスラエル政府がしばしば陥る財政危機について説明しておくんなさいな。ロシアにいたユダヤ人を定住させる(アブソープション)為の百億ドルの資金、苦労しましたねえ。
知ってました、尺八って楽器のなかでは差別される存在なのですよ。「音楽通」とか言われる人達の中には、いや「通」と言われる人だからこそ尺八に「到底マトモな楽器では無い」との感想を持つ人がいます。若い時はムキになって反論していましたけどね、人種差別と違って尺八の側に責任が有る点も無いとは言えませんぜ。
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