四畳半
- 2015/05/11
- 22:04
私が大学生だった頃、学生相手に自宅の一1部屋か2部屋を貸して下宿させていた家がたくさん有りました。洗面所とトイレは家の人達と共用、風呂は外の銭湯です。昭和40年代までは、そういう学生下宿が主で、アパート住いなどは余程に金持ちの息子でなくては出来ませんでした。
私の入学した昭和44年で一畳千円が相場で、だいたい四畳半住まいですから月額4千5百円の下宿料を払って東京暮らしをする学生が多かったのです。
四畳半は真四角の部屋で中にいると落ち着きます。もう一回り大きいと方丈となりますが、当時の学生の部屋には電話はおろかテレビも有りませんでしたが、エロ本は豊富に有りましたので、鴨長明の心境にはほど遠いですな。
「四畳半芸術」という言葉が有りますな、どういう意味かイマイチ良く分かりませんがの、褒めた意味ではないという事は分かります。俳句を「第二芸術」とよんだ高名なオカタがいらしゃいましたが、こういう具合に芸術にあえて「二級品レッテル」を張るようなことは今はハヤリませんなあ・・・。
冗談ヌキに言いますが、六畳ほどの空間で名人達の邦楽演奏を聴くことの素晴らしさ、邦楽は大きな会場で聴くと本当は大分落ちるのではないかしら?
糸の余韻の美しさ、細かい手使いまで分かるのは小さい空間ならではの至福の時です。尺八の吸う息、ピアニシモで消えて行く音は最後の最後まで聴こえます。打ちの鮮やかさなど会場で分かるものですか。若い時に、こういう機会を豊富に持てたのは私の財産です。東京の大学生だったからです。
大会場向きの音楽が有って、狭い空間でこそ真価を発揮する音楽も有る。それで良いではありませんか。
私の入学した昭和44年で一畳千円が相場で、だいたい四畳半住まいですから月額4千5百円の下宿料を払って東京暮らしをする学生が多かったのです。
四畳半は真四角の部屋で中にいると落ち着きます。もう一回り大きいと方丈となりますが、当時の学生の部屋には電話はおろかテレビも有りませんでしたが、エロ本は豊富に有りましたので、鴨長明の心境にはほど遠いですな。
「四畳半芸術」という言葉が有りますな、どういう意味かイマイチ良く分かりませんがの、褒めた意味ではないという事は分かります。俳句を「第二芸術」とよんだ高名なオカタがいらしゃいましたが、こういう具合に芸術にあえて「二級品レッテル」を張るようなことは今はハヤリませんなあ・・・。
冗談ヌキに言いますが、六畳ほどの空間で名人達の邦楽演奏を聴くことの素晴らしさ、邦楽は大きな会場で聴くと本当は大分落ちるのではないかしら?
糸の余韻の美しさ、細かい手使いまで分かるのは小さい空間ならではの至福の時です。尺八の吸う息、ピアニシモで消えて行く音は最後の最後まで聴こえます。打ちの鮮やかさなど会場で分かるものですか。若い時に、こういう機会を豊富に持てたのは私の財産です。東京の大学生だったからです。
大会場向きの音楽が有って、狭い空間でこそ真価を発揮する音楽も有る。それで良いではありませんか。
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