金儲けの才能
- 2015/05/17
- 17:30
私に金儲けの才が有るとは思えません。まあ尺八商売で35年、女房子供とイチオウ人並みの暮らしが出来たのですから、生活に必要な金を稼ぐくらいの才覚は有るのでしょう。でも一代で莫大な財産をなした人みたいな行動はとれません。
私が金の必要を痛切に感じたのは高校生の時です。プロレスが好きで好きで、東京近郊の試合はほとんど行っていました。親から貰うコズカイでは一番安い席でも月に2~3回しか見られません。近県の場合、交通費もかかりますし、ダイイチいくら私でも他に使う事も有りました。
そこで考えついたのが、外人レスラーと仲良くなってサインを貰い、それをファンに売ることです。その頃の外人レスラーは全員悪役で、ファンは怖がって遠巻きに見ているだけで近ずいて話かけたりしませんでした。それに当時の日本人は、学校で習った英語では実際にアメリカ人相手には会話出来ないという根拠不明の確信を持っていました。
そこへ私が、魔王、殺人鬼、吸血鬼、虎、狼、狂犬、はてはナチスの残党、マフィアの用心棒、さらには本名も国籍も不明で国際線に乗って日本へ仕事しにやって来たヤツまでがウロウロしている中に入って談笑しているのですから周囲のオトナが驚いていました。「坊や何処で英語を憶えたの?」とサラリーマンに聞かれたことは数限り無し、一度は政府のお偉いさんからも聞かれました。チャンと聞いていれば中学3年生の学校英語だと分かったはずです。
その頃は外人レスラーにとって一般ファンと交流することが面白いらしく、オフの日にホテルを訪ねても別にイヤな顔はしませんでした。大学出の初任給手取り三万の時代に、サイン色紙は四百円、雑誌から転写したキャビネ版の私製プロマイドにサインの入ったもの五百円。飛ぶように売れて、友人達にもノウハウを伝授して儲けさせ、それでもまだ儲かりました。
おかげで高校の3年間、コズカイに不自由しませんでしたが、ここでハタと膝を打つことが有ります。
私はプロレス観戦に必要な金が稼げれば、そこで思考回路も行動意欲もストップするのですわ。私が金儲けに本当に長けていれば、ノウハウを只で友達に教えたりしませんて。またプロレスグッズの一大販売店をつくることも可能でしたでしょう。事実、その頃に私が親しいレスラー達に話した事は、数年後にはプロレス会社を支えるビジネスになっていたのですから。会場でのグッズ販売、同じく通販です。ファンの欲しがるモノは、自分がファンだけに良く分かりました。
私が今の時点で目をつけている尺八ビジネスは、老人向けの尺八製作です。かつて現役世代だった時に買った尺八は、当時流行った太く重い物でした。その頃は息入れも強い尺八が好まれましたが、皆齢を重ねて、そろそろ持て余しています。
演奏会本番では昔買った高い尺八、家では息入れも重量も軽いモノで楽しむ、もう一本買っていただくのですから十万以下の安い価格でなくてはいけません。
どうして教えるのかって、今はパイを大きくすることが大切だからです。シルバービジネスとしての形を整えなくてはなりません。
私が金の必要を痛切に感じたのは高校生の時です。プロレスが好きで好きで、東京近郊の試合はほとんど行っていました。親から貰うコズカイでは一番安い席でも月に2~3回しか見られません。近県の場合、交通費もかかりますし、ダイイチいくら私でも他に使う事も有りました。
そこで考えついたのが、外人レスラーと仲良くなってサインを貰い、それをファンに売ることです。その頃の外人レスラーは全員悪役で、ファンは怖がって遠巻きに見ているだけで近ずいて話かけたりしませんでした。それに当時の日本人は、学校で習った英語では実際にアメリカ人相手には会話出来ないという根拠不明の確信を持っていました。
そこへ私が、魔王、殺人鬼、吸血鬼、虎、狼、狂犬、はてはナチスの残党、マフィアの用心棒、さらには本名も国籍も不明で国際線に乗って日本へ仕事しにやって来たヤツまでがウロウロしている中に入って談笑しているのですから周囲のオトナが驚いていました。「坊や何処で英語を憶えたの?」とサラリーマンに聞かれたことは数限り無し、一度は政府のお偉いさんからも聞かれました。チャンと聞いていれば中学3年生の学校英語だと分かったはずです。
その頃は外人レスラーにとって一般ファンと交流することが面白いらしく、オフの日にホテルを訪ねても別にイヤな顔はしませんでした。大学出の初任給手取り三万の時代に、サイン色紙は四百円、雑誌から転写したキャビネ版の私製プロマイドにサインの入ったもの五百円。飛ぶように売れて、友人達にもノウハウを伝授して儲けさせ、それでもまだ儲かりました。
おかげで高校の3年間、コズカイに不自由しませんでしたが、ここでハタと膝を打つことが有ります。
私はプロレス観戦に必要な金が稼げれば、そこで思考回路も行動意欲もストップするのですわ。私が金儲けに本当に長けていれば、ノウハウを只で友達に教えたりしませんて。またプロレスグッズの一大販売店をつくることも可能でしたでしょう。事実、その頃に私が親しいレスラー達に話した事は、数年後にはプロレス会社を支えるビジネスになっていたのですから。会場でのグッズ販売、同じく通販です。ファンの欲しがるモノは、自分がファンだけに良く分かりました。
私が今の時点で目をつけている尺八ビジネスは、老人向けの尺八製作です。かつて現役世代だった時に買った尺八は、当時流行った太く重い物でした。その頃は息入れも強い尺八が好まれましたが、皆齢を重ねて、そろそろ持て余しています。
演奏会本番では昔買った高い尺八、家では息入れも重量も軽いモノで楽しむ、もう一本買っていただくのですから十万以下の安い価格でなくてはいけません。
どうして教えるのかって、今はパイを大きくすることが大切だからです。シルバービジネスとしての形を整えなくてはなりません。
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