旅の続き
- 2015/05/21
- 17:25
若い頃、一生のうちにどうしても見ておこう、見ないうちは死ねないと思ったモノが有ります。(若い頃だと言ったでしょうが、堀北真希のヌードなんかじゃありませんぜ)。
中国の万里の長城、アメリカのグランドキャニオン、ナイアガラ、インドのタージマハール、スペインのアルハンブラ、エジプトのピラミッド。この中でナイアガラだけは、まだ行っていませんが、もう若い時ほど行きたいとも思っていません。これが老化なのでしょうか、時差ボケが辛い、留守の間に仕事が溜まる、せっかく海外に出て尺八が売れなかったらどうしよう、こんなこと考えたら弱気が出ます。こと、この尺八と言う商売は弱気が出たらもうダメ、廃業の一歩手前です。なにしろ竹の筒に自分で万単位の値段をつけるんですからね。あくまで強気強気。
もっとも、強気が過ぎて自作尺八を客観視できず、高く値段をつけすぎて強制廃業になった人も尺八界では珍しくないですがね。
私の若い頃は一生の仕事に公務員を選ぶ学生は少数派でした。国に親がいて、どうしても卒業後は帰らないといけない者でないとナカナカ地方公務員にはなりませんでした。それというのも民間に活力が有ったからです。経済は上がる一方、ビジネスマン人生はエネルギー、活気、展望に満ちていました。少なくとも、そういう夢が民間会社には有りました。公務員になると初めから人生が見通せてしまう様な気がしたもんです。
その展望の中に、海外に行って、「世界を股にかける仕事」をするというのも大きな夢として有りました。
その頃は海外に出るのは今みたいに気軽ではありません。ちょっとした人生の中の記念すべき出来事でした。私は卒業した後、十年間というもの毎年4,5回海外に出ていましたので、「スゲエスゲエ」と言われましたが、なに、その七割が韓国です。東京から韓国に行くのは、サラリーマンが九州や北海道に出張するのと費用的に同じです。交通費は高くても滞在費は安いですからね。
個人が北海道に行ったとして、そこで目につく範囲で金儲けのネタを探そうとすれば大変ですが、海外では、その気になれば毎日はおろか一日のうちに幾つも見つけることが出来ました。30年前には「なるほどザ・ワールド」というようなテレビ番組が数多く作られたのは、世界が近くなり、かつ世界がまだ珍しかったからです。
今は海外旅行は国内と感覚的にあまり違わないですね、日本を旅するより安い場合がたくさん有りますもんね。
私は65になったとはいえ、まだまだ尺八を持って海外に出て行くと思います。もう何処であれ私にとって珍しい所は有りません。でも夢はまだ続いています。今後しばらくは、尺八屋で海外での販路を確立しない所は売れませんよ。白紙の状態から市場を創るわけですから、尺八に競争力が無いと売れないことは言うまでもない、本当のガチンコ勝負です。海外で売れると自信を持てますから国内でも積極的になれます。
中国の万里の長城、アメリカのグランドキャニオン、ナイアガラ、インドのタージマハール、スペインのアルハンブラ、エジプトのピラミッド。この中でナイアガラだけは、まだ行っていませんが、もう若い時ほど行きたいとも思っていません。これが老化なのでしょうか、時差ボケが辛い、留守の間に仕事が溜まる、せっかく海外に出て尺八が売れなかったらどうしよう、こんなこと考えたら弱気が出ます。こと、この尺八と言う商売は弱気が出たらもうダメ、廃業の一歩手前です。なにしろ竹の筒に自分で万単位の値段をつけるんですからね。あくまで強気強気。
もっとも、強気が過ぎて自作尺八を客観視できず、高く値段をつけすぎて強制廃業になった人も尺八界では珍しくないですがね。
私の若い頃は一生の仕事に公務員を選ぶ学生は少数派でした。国に親がいて、どうしても卒業後は帰らないといけない者でないとナカナカ地方公務員にはなりませんでした。それというのも民間に活力が有ったからです。経済は上がる一方、ビジネスマン人生はエネルギー、活気、展望に満ちていました。少なくとも、そういう夢が民間会社には有りました。公務員になると初めから人生が見通せてしまう様な気がしたもんです。
その展望の中に、海外に行って、「世界を股にかける仕事」をするというのも大きな夢として有りました。
その頃は海外に出るのは今みたいに気軽ではありません。ちょっとした人生の中の記念すべき出来事でした。私は卒業した後、十年間というもの毎年4,5回海外に出ていましたので、「スゲエスゲエ」と言われましたが、なに、その七割が韓国です。東京から韓国に行くのは、サラリーマンが九州や北海道に出張するのと費用的に同じです。交通費は高くても滞在費は安いですからね。
個人が北海道に行ったとして、そこで目につく範囲で金儲けのネタを探そうとすれば大変ですが、海外では、その気になれば毎日はおろか一日のうちに幾つも見つけることが出来ました。30年前には「なるほどザ・ワールド」というようなテレビ番組が数多く作られたのは、世界が近くなり、かつ世界がまだ珍しかったからです。
今は海外旅行は国内と感覚的にあまり違わないですね、日本を旅するより安い場合がたくさん有りますもんね。
私は65になったとはいえ、まだまだ尺八を持って海外に出て行くと思います。もう何処であれ私にとって珍しい所は有りません。でも夢はまだ続いています。今後しばらくは、尺八屋で海外での販路を確立しない所は売れませんよ。白紙の状態から市場を創るわけですから、尺八に競争力が無いと売れないことは言うまでもない、本当のガチンコ勝負です。海外で売れると自信を持てますから国内でも積極的になれます。
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