郵便
- 2015/06/16
- 20:57
40年ほど前になりますが、九州に住んでいる知り合いの依頼で山梨産のワインを郵便小包で送ったことがありました。
「中身はなんですか?」 そう聞かれたことが始まりです。「送れない」 どうして? 「割れたら困る」 割れないように荷作りしている。
「割れて中身が流れ出たら他の郵便物の迷惑になる」 そんな事は有り得ない。
金属の函に入れて瓶の周囲は隙間なく籾殻が詰めてあり、函も流れ出さないようにテープで厳重に巻き込んであるので、其の様なことは起こりえないのです。
結局何を言っても「おそらく駄目だと思いますよ」の一点張りです。当時は郵便で送るより他に手段が無いので、こうなると私も得意のルール無視です。近くの郵便局から「書籍」だと言って出し無事相手に届きました。元悪ガキをナメンジャねえ・・・。こう見えたって幼稚園、小学校の低学年と番を張っていたんだぞ。
クロネコ・ヤマトが「宅急便」を開始したのは1976年です。長い間、官僚と政治家の利権にはばまれて申請が通らなかった事、その後も様々な妨害を受けた事、当時のヤマトの社長・小倉昌男さんも言っていますし、そうでなくとも誰もが知っています。
ヤマト便の初日の依頼数は11個だったと言います。それが瞬く間に個人輸送の王者になりました。
ヤマト便が出てくる前の荷物輸送は6キロまでの郵便小包か30キロまでの鉄道チッキしか無く、梱包もウルサイコトを言われ、しかも何時届くか分からない不便なものでした。郵政にしろ国鉄にしろ「親方日の丸」ですから客の都合は二の次です。
ヤマトが出てきてからの20年が尺八販売にとって最も便利な時だったですね。有利に使い分けができました。
ヤマト便は速く便利。だけど郵便小包は離島に速く届くし安い。しかも80年代までは箱に直接上書きするだけで送り状というモノが必要なかったので、どこに幾つ送ったか税務署が捕捉出来ません。言ってる意味分かりますよね、ある有名製管師は宅配小包の送り状から過少申告がバレましたが、郵便と分けておけば絶対に分かりませんでした。
トドメめは現金書留です。現金書留は郵政省の管轄で税務署が調査できませんでした。ですから官僚の縄張り意識を逆手にとると原理的には脱税やり放題、「この世界は売上の半分を申告すれば善人、8割なら税務署から表彰される」と本当に言われていました。
消費税が導入された1989年からの数年間が国民の「脱税意識」が一番高まった時期でしょう。もともと中曽根の「大型間接税は導入しない」という発言がペテンだったのですから「脱税は国民の正当防衛」の意識が有り、特に自営業者は「ソッチがその気なら、コッチも頭の限り脱税の手を考えてやる」と口を揃えて怒っていました。何事も「信なければ立たず」、消費税が必要ということと選挙用に嘘を言うこととは別ですわ。
「箱の上に宛名を書くだけなんて大丈夫なのか?」ですって、国際郵便小荷物は今もそうですよ。現に今日もアメリカに尺八を送りました。2085円、民間の半額です。オット、今では郵便も民営だっけ・・・。今まで夥しい数の尺八をそれで送りましたが現在まで事故は有りません。決済を明確にすれば税務署に調べられても大丈夫です。
嘗ての郵便小包はタルンデルの一言ですが、どんな山奥の一軒家にも一枚のハガキが同一料金で届く、それもまた郵便です。
「中身はなんですか?」 そう聞かれたことが始まりです。「送れない」 どうして? 「割れたら困る」 割れないように荷作りしている。
「割れて中身が流れ出たら他の郵便物の迷惑になる」 そんな事は有り得ない。
金属の函に入れて瓶の周囲は隙間なく籾殻が詰めてあり、函も流れ出さないようにテープで厳重に巻き込んであるので、其の様なことは起こりえないのです。
結局何を言っても「おそらく駄目だと思いますよ」の一点張りです。当時は郵便で送るより他に手段が無いので、こうなると私も得意のルール無視です。近くの郵便局から「書籍」だと言って出し無事相手に届きました。元悪ガキをナメンジャねえ・・・。こう見えたって幼稚園、小学校の低学年と番を張っていたんだぞ。
クロネコ・ヤマトが「宅急便」を開始したのは1976年です。長い間、官僚と政治家の利権にはばまれて申請が通らなかった事、その後も様々な妨害を受けた事、当時のヤマトの社長・小倉昌男さんも言っていますし、そうでなくとも誰もが知っています。
ヤマト便の初日の依頼数は11個だったと言います。それが瞬く間に個人輸送の王者になりました。
ヤマト便が出てくる前の荷物輸送は6キロまでの郵便小包か30キロまでの鉄道チッキしか無く、梱包もウルサイコトを言われ、しかも何時届くか分からない不便なものでした。郵政にしろ国鉄にしろ「親方日の丸」ですから客の都合は二の次です。
ヤマトが出てきてからの20年が尺八販売にとって最も便利な時だったですね。有利に使い分けができました。
ヤマト便は速く便利。だけど郵便小包は離島に速く届くし安い。しかも80年代までは箱に直接上書きするだけで送り状というモノが必要なかったので、どこに幾つ送ったか税務署が捕捉出来ません。言ってる意味分かりますよね、ある有名製管師は宅配小包の送り状から過少申告がバレましたが、郵便と分けておけば絶対に分かりませんでした。
トドメめは現金書留です。現金書留は郵政省の管轄で税務署が調査できませんでした。ですから官僚の縄張り意識を逆手にとると原理的には脱税やり放題、「この世界は売上の半分を申告すれば善人、8割なら税務署から表彰される」と本当に言われていました。
消費税が導入された1989年からの数年間が国民の「脱税意識」が一番高まった時期でしょう。もともと中曽根の「大型間接税は導入しない」という発言がペテンだったのですから「脱税は国民の正当防衛」の意識が有り、特に自営業者は「ソッチがその気なら、コッチも頭の限り脱税の手を考えてやる」と口を揃えて怒っていました。何事も「信なければ立たず」、消費税が必要ということと選挙用に嘘を言うこととは別ですわ。
「箱の上に宛名を書くだけなんて大丈夫なのか?」ですって、国際郵便小荷物は今もそうですよ。現に今日もアメリカに尺八を送りました。2085円、民間の半額です。オット、今では郵便も民営だっけ・・・。今まで夥しい数の尺八をそれで送りましたが現在まで事故は有りません。決済を明確にすれば税務署に調べられても大丈夫です。
嘗ての郵便小包はタルンデルの一言ですが、どんな山奥の一軒家にも一枚のハガキが同一料金で届く、それもまた郵便です。
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