どうすんの
- 2015/06/24
- 23:49
三味線や大太鼓の皮は東南アジア、もっとはっきり言うとタイから入って来てますが、ついにタイが猫の皮の禁輸に踏み切りました。どうすんだろうね?
ダイブ前から欧米では日本が猫の皮を使って楽器を作ることに批判的で、抗議のキャンペーンも行なわれていました。私も再三にわたって警告してきましたが、とうとうこの事態です。
私の子供の頃までは「犬コロシ」、「猫ゴロシ」と呼ばれる人達がいました。「ネコの麻薬」とも言うべきマタタビで猫をよせといて、竿の先に針金の輪がついた道具で鮮やかに猫の首をひっかけて後ろのリヤカーに投げ入れるのですわ。猫は瞬間的に死ぬらしいです。
犬の場合は、私は実際には見た事は無いですが、話では「イヌマン」と呼ばれる薬、なんでもミミズを腐らせたモノ(あくまで聞いた話ですよ)らしいのですが、それで犬を引き寄せて棒で殴り殺すということです。
それで猫は三味線になり、犬はよく分かりませんが、昭和40年代までは袖無しの羽織下が何処でも売られていましたから、その一部は羽織下の裏地になっていました。
子供で「大きくなったらやりたい」と言っていた者を一人として知りませんから、子供心にも酷い職業だという意識が有ったのですな。
「鯨を食べるのは日本の文化」と主張するのと同様の理屈で、こういう職業が存在し、また必要だった時代が有ったということです。
良いとか悪いではカタズカナイ。ファルクローレのチャランゴにアルマジロが使えなくなり木に変わり、日本が印鑑に使っていた象牙が批判を浴びる、そういう事です。
日本は世界最大の象牙輸入国で、その大半が印鑑に使われますが、印鑑に材質の吉凶なんて有るわけないと思っている私はアイボライトで十分だと思っていますが、まあ見解の相違が有ります。ともかく、こういう事は一度問題化すると立場が弱いですね。
猫皮も日本でやりにくくなった40年ほど前から外国に移しました。最初は韓国、次いで台湾です。八王子に有ったH三味線店の主人は私と同じ法政大学出身なので、私達には格安で三弦を売ってくれましたが、韓国で皮を作ったハシリです。
「おい、たまにはタカリに顔を見せろよ、ところでよ、この皮良いだろう、韓国なんだ」そう言って説明してくれて、オカゲで私も少し理解できました。
「猫ゴロシ」は誰もがイヤだという以前に臭いがヒドイと言います。東京23区の住宅街にもブタ小屋の存在した昭和30年代ならともかく、この時代になると場所の確保も難しくなったらしいのです。
やがて韓国、台湾でも難しくなり東南アジアに移りましたが、そこも終わったということです。
青木鈴慕先生が「史上最高の三弦の名手」と讃えた米川文子先生は、愛猫家としても有名で、早くから三弦に猫の皮を使用することに反対でした。感想を述べることは控えます。
理屈の上からは、日本で始末される年30万匹の猫の皮が使えるのですが、象牙輸入の仕組みと同じく、ここはもう私の言える範囲を越えています。
どうなんの? サア。どうすんの? サア。 誰に聞いても、サア。こういうのってオトナのビジネスですかね。
尺八も竹堀人がいなくなる事態は、もうすぐそこまで来ています。
どうすんの? サア、ではないですよ。同年で同じように息子が後継者にいる小林一城さんと悩みを話し合うのですが、この竹の問題は「イザとなれば自分で掘るしかないでしょうね」で一致します。尺八は楽ですわ。
ダイブ前から欧米では日本が猫の皮を使って楽器を作ることに批判的で、抗議のキャンペーンも行なわれていました。私も再三にわたって警告してきましたが、とうとうこの事態です。
私の子供の頃までは「犬コロシ」、「猫ゴロシ」と呼ばれる人達がいました。「ネコの麻薬」とも言うべきマタタビで猫をよせといて、竿の先に針金の輪がついた道具で鮮やかに猫の首をひっかけて後ろのリヤカーに投げ入れるのですわ。猫は瞬間的に死ぬらしいです。
犬の場合は、私は実際には見た事は無いですが、話では「イヌマン」と呼ばれる薬、なんでもミミズを腐らせたモノ(あくまで聞いた話ですよ)らしいのですが、それで犬を引き寄せて棒で殴り殺すということです。
それで猫は三味線になり、犬はよく分かりませんが、昭和40年代までは袖無しの羽織下が何処でも売られていましたから、その一部は羽織下の裏地になっていました。
子供で「大きくなったらやりたい」と言っていた者を一人として知りませんから、子供心にも酷い職業だという意識が有ったのですな。
「鯨を食べるのは日本の文化」と主張するのと同様の理屈で、こういう職業が存在し、また必要だった時代が有ったということです。
良いとか悪いではカタズカナイ。ファルクローレのチャランゴにアルマジロが使えなくなり木に変わり、日本が印鑑に使っていた象牙が批判を浴びる、そういう事です。
日本は世界最大の象牙輸入国で、その大半が印鑑に使われますが、印鑑に材質の吉凶なんて有るわけないと思っている私はアイボライトで十分だと思っていますが、まあ見解の相違が有ります。ともかく、こういう事は一度問題化すると立場が弱いですね。
猫皮も日本でやりにくくなった40年ほど前から外国に移しました。最初は韓国、次いで台湾です。八王子に有ったH三味線店の主人は私と同じ法政大学出身なので、私達には格安で三弦を売ってくれましたが、韓国で皮を作ったハシリです。
「おい、たまにはタカリに顔を見せろよ、ところでよ、この皮良いだろう、韓国なんだ」そう言って説明してくれて、オカゲで私も少し理解できました。
「猫ゴロシ」は誰もがイヤだという以前に臭いがヒドイと言います。東京23区の住宅街にもブタ小屋の存在した昭和30年代ならともかく、この時代になると場所の確保も難しくなったらしいのです。
やがて韓国、台湾でも難しくなり東南アジアに移りましたが、そこも終わったということです。
青木鈴慕先生が「史上最高の三弦の名手」と讃えた米川文子先生は、愛猫家としても有名で、早くから三弦に猫の皮を使用することに反対でした。感想を述べることは控えます。
理屈の上からは、日本で始末される年30万匹の猫の皮が使えるのですが、象牙輸入の仕組みと同じく、ここはもう私の言える範囲を越えています。
どうなんの? サア。どうすんの? サア。 誰に聞いても、サア。こういうのってオトナのビジネスですかね。
尺八も竹堀人がいなくなる事態は、もうすぐそこまで来ています。
どうすんの? サア、ではないですよ。同年で同じように息子が後継者にいる小林一城さんと悩みを話し合うのですが、この竹の問題は「イザとなれば自分で掘るしかないでしょうね」で一致します。尺八は楽ですわ。
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