スゲエヤツ
- 2015/07/08
- 22:50
大学時代から、神楽坂の入り口に在る中華料理屋、神楽坂飯店のデカ盛りメニューが気になっていました。チャーハン10人盛り。「食べ切れたら御代は只」と言うのですが「食えるわけない、食えるヤツなどいない」そう思っていました。
私が知っている大食い人種といえばプロレスラーです。ただプロレス報道は俗に言う「ヨタ記事」で、書いてあることを真に受けて人に話すと恥をかきます。
ルー・テーズが936連勝して、シュミット流バックブリーカーの開発はハンス・シュミットで、バディ・オースチンはパイルドライバーで二人殺している、もう日本では「定説」化していますけどね、全部デッチアゲですわ。
実際に見た範囲で言うとプロレスラーの食べる量は普通の人の2~3倍ですね。若手で3~4人分です。例外は有りますよ、たとえば「おごるから幾らでも食え」と若いレスラーに言ったら寿司でも焼肉でも10人前食べますよ、だけどいつも、そんなに食べているわけではありません。
まして普通人、大食い自慢の大学生でもチャーハン10人前を食べ切れるはずがない。
ところが、いるんですね、スゴイ人が・・・。
いささか古いですが、ギャル曽根を負かした菅原さんとか、わんこそば500杯ですよ。皆小柄でべつに太っていない女の子が食べる事食べる事、普通の人の20人分くらいですからね。
テレビで見ていてスッカリ尊敬してしまいました。「尊敬するようなことじゃない」と家内は言いますが、それじゃオリンピックなんかどうなるんです?「努力した人間と素質だけの違いだ」と言いますがね、結果は結果でしょうが。
人間の胃袋の大きさがどうの、そう頭で考えるだけでは分からないことって有るんですな。
昔、小林玉枝先生にお聞きしたことですが、師匠の川瀬里子は弟子の前で、まず一度演奏し次に弟子に教えながら一緒に演奏する、三度目には弟子に一人で演奏させ、出来ないとバカ扱いしたそうです。この間すべて譜面無しの暗譜であることは言うまでもありません。
川瀬里子の膝下からは小林先生以外にも阿部桂子、太田里子、井上道子、八木敬二、藤井久仁江など錚々たる名人達が出ていますが、この「三回でマスター」というのを聞いた当初は大袈裟だと思っていました。勿論、良家のお嬢さんがそのまま年をめされたような上品で真っ直ぐな小林先生が嘘を言っているとはツユほども思いませんでしたが、「意味の違い」と思うには私は未熟でした。
川瀬里子ほどの名人のところに稽古に行くのですから、ブッツケ本番なわけは無いですね。予め暗譜して行くのだから当たり前と思いました。その頃の私は世の中を諸事ゆるく考えていました。
芸の修行ってアマクナイですね。曲を暗譜で演奏できるなんて当たり前、いや暗譜していなくたって良いんですよ、演奏が全て、結果が全てです。
古屋輝夫さんは横山勝也先生のところで、叱咤されながら「産安」一曲を二百回以上も吹かされたと言います。横山先生の最晩年で、古屋さんはとっくに「産安」をあげています。「譜面を見ないで吹けるか」そんな事が問われているのでは無いことは言うまでもありません。
それだけの覚悟で邦楽をやっている。スゴイ人はいるんですよ。
私が知っている大食い人種といえばプロレスラーです。ただプロレス報道は俗に言う「ヨタ記事」で、書いてあることを真に受けて人に話すと恥をかきます。
ルー・テーズが936連勝して、シュミット流バックブリーカーの開発はハンス・シュミットで、バディ・オースチンはパイルドライバーで二人殺している、もう日本では「定説」化していますけどね、全部デッチアゲですわ。
実際に見た範囲で言うとプロレスラーの食べる量は普通の人の2~3倍ですね。若手で3~4人分です。例外は有りますよ、たとえば「おごるから幾らでも食え」と若いレスラーに言ったら寿司でも焼肉でも10人前食べますよ、だけどいつも、そんなに食べているわけではありません。
まして普通人、大食い自慢の大学生でもチャーハン10人前を食べ切れるはずがない。
ところが、いるんですね、スゴイ人が・・・。
いささか古いですが、ギャル曽根を負かした菅原さんとか、わんこそば500杯ですよ。皆小柄でべつに太っていない女の子が食べる事食べる事、普通の人の20人分くらいですからね。
テレビで見ていてスッカリ尊敬してしまいました。「尊敬するようなことじゃない」と家内は言いますが、それじゃオリンピックなんかどうなるんです?「努力した人間と素質だけの違いだ」と言いますがね、結果は結果でしょうが。
人間の胃袋の大きさがどうの、そう頭で考えるだけでは分からないことって有るんですな。
昔、小林玉枝先生にお聞きしたことですが、師匠の川瀬里子は弟子の前で、まず一度演奏し次に弟子に教えながら一緒に演奏する、三度目には弟子に一人で演奏させ、出来ないとバカ扱いしたそうです。この間すべて譜面無しの暗譜であることは言うまでもありません。
川瀬里子の膝下からは小林先生以外にも阿部桂子、太田里子、井上道子、八木敬二、藤井久仁江など錚々たる名人達が出ていますが、この「三回でマスター」というのを聞いた当初は大袈裟だと思っていました。勿論、良家のお嬢さんがそのまま年をめされたような上品で真っ直ぐな小林先生が嘘を言っているとはツユほども思いませんでしたが、「意味の違い」と思うには私は未熟でした。
川瀬里子ほどの名人のところに稽古に行くのですから、ブッツケ本番なわけは無いですね。予め暗譜して行くのだから当たり前と思いました。その頃の私は世の中を諸事ゆるく考えていました。
芸の修行ってアマクナイですね。曲を暗譜で演奏できるなんて当たり前、いや暗譜していなくたって良いんですよ、演奏が全て、結果が全てです。
古屋輝夫さんは横山勝也先生のところで、叱咤されながら「産安」一曲を二百回以上も吹かされたと言います。横山先生の最晩年で、古屋さんはとっくに「産安」をあげています。「譜面を見ないで吹けるか」そんな事が問われているのでは無いことは言うまでもありません。
それだけの覚悟で邦楽をやっている。スゴイ人はいるんですよ。
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