初代都山
- 2015/07/10
- 23:12
尺八史上最高の吹き手は誰か? 私は一貫して青木鈴慕と答えます。坂田梁山や藤原道山、さらに岩田卓也、小湊昭尚といった人達を聴いてしまった今でも変わりません。
それでは史上最大の尺八家は? 中尾都山ですよ。何代目か?そんな質問が有るわけない、それほど初代は隔絶した存在なのです。
都山の凄さは都山流という尺八史上最大の流派を一代で形成したことですが、それは結果であり、それに至る道のりの一つ一つに都山の偉大さが垣間見えます。
私が尺八を始めた昭和44年は初代都山の没後13年しか経っていませんでしたので、都山流の師匠は多くの方が直接触れ合った経験を自慢していました。正直に言うと、良く言わない人もいたのですが、都山に不当な仕打ちを受けたことすら、その人にとっての自慢話となっていました。
分かりやすい譜面の開発、大きくなった組織の統治法、宮城道雄との提携と新曲への積極的進出。いくらでも都山の卓抜さを挙げることが出来ますが、それは決して都山でなければ思いつかない事ではありません。ただ計画性をもって徹底的に実行したのが中尾都山です。
分かりやすい譜面の必要は、電灯の普及ぶりを見て多くの人が思いついたでしょう。ですが結果として洋楽にもゾウシが深かった都山が一番成功しました。
大きくなった組織の統治法は邦楽界では都山が嚆矢ですが、生け花の草月流とか講道館柔道とか分かる人には分かっていました。産業界のノウハウが教授産業にも通用した時代でした。
新曲への進出は,、成和音楽会、ラジオ放送と繋がり都山の名を全国区にしました。
今の尺八界にはかつてない名人上手が輩出していますわ、だけど中尾都山はいません。もし今の時代に都山が生きていたら、間違いなく次の二つは実行したと思います。
ユーチューブとスカイプ講習の組織だった活用。
スカイプ講習のような教授法については20年以上前に予想されていましたが、すこし前まで時代の先が見えない人は「人と人が直接触れ合わない教授法なんぞ実現するわけがない」と言っていました。私は議論するだけ時間の無駄と思っていましたが、倉橋容堂さんや中村明一さんなど可能性が早くからハッキリ見えている尺八家も多くいました。
コンピューター通信による尺八稽古はラジオによる音楽放送に比べれば不思議でも何でも無いでしょう。
もう一つは中国や欧米での拠点創りです。かつて都山は北海道や植民地はじめ空白区での拠点創りを熱心にやりました。最初の段階での用意の周到さ、面倒見の良さが有ればこそ派遣された者も安心して新地開拓が出来ました。
今、若い優れた尺八家を多く持ち、その気になれば生活費まで負担できる組織は都山流楽会をおいて他には無いでしょう。。たとえば中国、半年交代ででも現地に住む形で指導者を派遣し、尺八を吹く人が増えるに従って師匠や教授地を殖やしていけば、尺八講習者は月単位でネズミ算で増えるでしょうね。先行投資は一人につき飛行機代4万、一年の生活費と合わせて百五十万。二年目には半分以下になり三年目からは黒になります。「採らぬ狸の皮算用」と思う人は所詮事業には向かない方ですな・・・。
いずれにしろ中国や欧米でいくらでも拡大できるこの時期に初代都山がいたら黙って指をくわえてはいないでしょう。
それでは史上最大の尺八家は? 中尾都山ですよ。何代目か?そんな質問が有るわけない、それほど初代は隔絶した存在なのです。
都山の凄さは都山流という尺八史上最大の流派を一代で形成したことですが、それは結果であり、それに至る道のりの一つ一つに都山の偉大さが垣間見えます。
私が尺八を始めた昭和44年は初代都山の没後13年しか経っていませんでしたので、都山流の師匠は多くの方が直接触れ合った経験を自慢していました。正直に言うと、良く言わない人もいたのですが、都山に不当な仕打ちを受けたことすら、その人にとっての自慢話となっていました。
分かりやすい譜面の開発、大きくなった組織の統治法、宮城道雄との提携と新曲への積極的進出。いくらでも都山の卓抜さを挙げることが出来ますが、それは決して都山でなければ思いつかない事ではありません。ただ計画性をもって徹底的に実行したのが中尾都山です。
分かりやすい譜面の必要は、電灯の普及ぶりを見て多くの人が思いついたでしょう。ですが結果として洋楽にもゾウシが深かった都山が一番成功しました。
大きくなった組織の統治法は邦楽界では都山が嚆矢ですが、生け花の草月流とか講道館柔道とか分かる人には分かっていました。産業界のノウハウが教授産業にも通用した時代でした。
新曲への進出は,、成和音楽会、ラジオ放送と繋がり都山の名を全国区にしました。
今の尺八界にはかつてない名人上手が輩出していますわ、だけど中尾都山はいません。もし今の時代に都山が生きていたら、間違いなく次の二つは実行したと思います。
ユーチューブとスカイプ講習の組織だった活用。
スカイプ講習のような教授法については20年以上前に予想されていましたが、すこし前まで時代の先が見えない人は「人と人が直接触れ合わない教授法なんぞ実現するわけがない」と言っていました。私は議論するだけ時間の無駄と思っていましたが、倉橋容堂さんや中村明一さんなど可能性が早くからハッキリ見えている尺八家も多くいました。
コンピューター通信による尺八稽古はラジオによる音楽放送に比べれば不思議でも何でも無いでしょう。
もう一つは中国や欧米での拠点創りです。かつて都山は北海道や植民地はじめ空白区での拠点創りを熱心にやりました。最初の段階での用意の周到さ、面倒見の良さが有ればこそ派遣された者も安心して新地開拓が出来ました。
今、若い優れた尺八家を多く持ち、その気になれば生活費まで負担できる組織は都山流楽会をおいて他には無いでしょう。。たとえば中国、半年交代ででも現地に住む形で指導者を派遣し、尺八を吹く人が増えるに従って師匠や教授地を殖やしていけば、尺八講習者は月単位でネズミ算で増えるでしょうね。先行投資は一人につき飛行機代4万、一年の生活費と合わせて百五十万。二年目には半分以下になり三年目からは黒になります。「採らぬ狸の皮算用」と思う人は所詮事業には向かない方ですな・・・。
いずれにしろ中国や欧米でいくらでも拡大できるこの時期に初代都山がいたら黙って指をくわえてはいないでしょう。
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