ザックバランな関係
- 2015/07/18
- 22:43
スイス人の女の子です。尺八界では、それなりに有名な人ですから名は伏せましょう。私はいつも芸名ではなく本名のファーストで呼んでいますから、それにちなんでJさんとします。
そのJさんとよく電話で話すのですが、京都に住んでいて、外国人で、しかも尺八を吹いているので、しょっちゅうテレビや新聞、雑誌に追いかけられて正直迷惑だと言います。でも、それは日本に住んでいる限り、ある意味やむおえない事ですし、私の立場で言えば、何にしろ尺八が話題になることは歓迎です。
Jさんが10日ほど前に電話してきて、尺八活動をする上で、日本人との間で、自分が女性であるが為にいらぬ誤解をされると嘆いていました。
言うまでもなく尺八は長く女性を阻んできました。
「シャクハチって言葉、初めてその裏の意味を知った時は屈辱でしたよ」これは横山勝也先生の言葉です。20年くらい前ですと、これだけで女性の腰が引けました。
「トルコ風呂がソープランドになったように政治に働きかけたらどうだ」と言う人もいましたが、それは無駄。
「女性が尺八を吹いたって何もハンデイなんて無いんだよ、女性だと尺八という楽器の演奏がどうのって言うヤツがいるけど、分かっていない」これは青木鈴慕先生の言です。笛やフルートでは女性のプロなんて珍しくありません。「女性は男より肺活量が少ない」 バカか・・・。
それでは現在は女性が尺八を吹いてハンデイは無いのかと言えば、まだ有ります。流石に今の女性は「シャクハチ」とからかわれたぐらいでタジログ人は少数です。相手の知的レベルを軽蔑しこそすれ、それでヤメはしないでしょうよ。でもJさんが言ったように、内的な人間関係という部分でハンデイが存在します。
現在、大学の邦楽サークルの尺八では女性が多数派になりました。大学時代は性欲が最も高まっている時ですし、日本では99,9パーセント独身ですが、大学という別空間で、日本にあっても、それはそれなりにザックバランな関係を持てます。ダイイチ楽器は何であれ関係有りません。
だけど、たとえば若い女性が尺八教室を開くとします。いくら今は尺八界に女性が多くなったとは言え、教習希望者のほとんどは、まだ男性です。年配の男が若い女性に「先生よろしくお願いします」と言うことには抵抗が有りますし、熱心に稽古に通うとイヤな事も言われかねません。
だけど、だけど、だけど、女性尺八家の皆さん、今が踏ん張りどころと頑張ってください。今のように優れた技量を持った女性が輩出した以上、もう「女性は尺八という楽器には向かない」と言う人は嗤われる時代になりました。貴方達こそ間違いなく後世にパイオニアの評価を得る人達です。
30年間で女性尺八家は十倍にも増えたと思います。師匠のもとで尺八を新たに始める人は絶対数としては激減していますが、女性だけに限ると大きく増えています。もう少し、もう少しで尺八を習う女性の数が産業レベルに入ります。弟子とザックバランな関係を築ずける時代はもうそこに来ていますよ。
そのJさんとよく電話で話すのですが、京都に住んでいて、外国人で、しかも尺八を吹いているので、しょっちゅうテレビや新聞、雑誌に追いかけられて正直迷惑だと言います。でも、それは日本に住んでいる限り、ある意味やむおえない事ですし、私の立場で言えば、何にしろ尺八が話題になることは歓迎です。
Jさんが10日ほど前に電話してきて、尺八活動をする上で、日本人との間で、自分が女性であるが為にいらぬ誤解をされると嘆いていました。
言うまでもなく尺八は長く女性を阻んできました。
「シャクハチって言葉、初めてその裏の意味を知った時は屈辱でしたよ」これは横山勝也先生の言葉です。20年くらい前ですと、これだけで女性の腰が引けました。
「トルコ風呂がソープランドになったように政治に働きかけたらどうだ」と言う人もいましたが、それは無駄。
「女性が尺八を吹いたって何もハンデイなんて無いんだよ、女性だと尺八という楽器の演奏がどうのって言うヤツがいるけど、分かっていない」これは青木鈴慕先生の言です。笛やフルートでは女性のプロなんて珍しくありません。「女性は男より肺活量が少ない」 バカか・・・。
それでは現在は女性が尺八を吹いてハンデイは無いのかと言えば、まだ有ります。流石に今の女性は「シャクハチ」とからかわれたぐらいでタジログ人は少数です。相手の知的レベルを軽蔑しこそすれ、それでヤメはしないでしょうよ。でもJさんが言ったように、内的な人間関係という部分でハンデイが存在します。
現在、大学の邦楽サークルの尺八では女性が多数派になりました。大学時代は性欲が最も高まっている時ですし、日本では99,9パーセント独身ですが、大学という別空間で、日本にあっても、それはそれなりにザックバランな関係を持てます。ダイイチ楽器は何であれ関係有りません。
だけど、たとえば若い女性が尺八教室を開くとします。いくら今は尺八界に女性が多くなったとは言え、教習希望者のほとんどは、まだ男性です。年配の男が若い女性に「先生よろしくお願いします」と言うことには抵抗が有りますし、熱心に稽古に通うとイヤな事も言われかねません。
だけど、だけど、だけど、女性尺八家の皆さん、今が踏ん張りどころと頑張ってください。今のように優れた技量を持った女性が輩出した以上、もう「女性は尺八という楽器には向かない」と言う人は嗤われる時代になりました。貴方達こそ間違いなく後世にパイオニアの評価を得る人達です。
30年間で女性尺八家は十倍にも増えたと思います。師匠のもとで尺八を新たに始める人は絶対数としては激減していますが、女性だけに限ると大きく増えています。もう少し、もう少しで尺八を習う女性の数が産業レベルに入ります。弟子とザックバランな関係を築ずける時代はもうそこに来ていますよ。
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