プロの収入
- 2015/07/28
- 21:31
昭和44年の3月、プロレスラーの駒さんが「高校の卒業祝い」をしてくれました。渋谷の中華料理店で食事した後、とあるビルの中のスナックに入りました。15人も入ったら満席の小さなスナックで、その時は他に客はいなかったと思います。
そこで驚きました。スナックというモノに、ではないですよ。来月から大学生ですし、スナックそのものは高校2年の時から出入りしていました。
そこのスナックでマスター兼ギターの弾き語りをやっていた人が、駒さんと知り合いだった漫才師の青空あきおだったからです。
青空あきおは去年83才で亡くなりましたが、その頃は全盛期で、テレビの連ドラでも主役を務めていました。日本人の中で、知らない人より知っている人の方が多かったと思います。
私はそれまで有名な人が普通人のすぐ側で別の仕事をしているとは思わなかったのです。それも一般人と変わらない感じで。
それからは行動範囲が拡がり、東京ですから名の知られた人が別の仕事をしているのを何度も見ました。飯田橋のトンカツ屋で野菜を刻んでいる具志堅用高とか洋風居酒屋での宇崎竜童とか、その他少し顔が知られている程度の芸能人なら他の仕事をしている姿を何度も見ています。
邦楽界でも「あの人、どうして生活してるんだろう?」と言われる人がタクサンいます。親の代からの資産家、収入の有る配偶者がいる、ほかに仕事を持っている、そんなところが考えられますね。私は尺八ではダイタイのところは知っていますが、こういう事は本人達はあまり言いたがりません。
「尺八だけで喰えないのかよ」と言われることが愉快ではないからでしょうが、他に生活の手段が有ることは少しも不名誉なことではありません。
昔、大学教授は給料の大半が資料購入とかに消えますから、金持ちの娘を嫁にしないと生活するのが大変だと言われていたそうです。資産家のほうも何人かいる娘のうち一人ぐらいを学者に嫁がせて、身内に大学教授を持つというのがステータスになりますから、双方にとって良いことでした。
だいたいプロのうちで尺八だけで家族まで養えるだけの稼ぎが有る人なんて、本当はほとんどいません。尺八を唯一の生活手段に出来るなんて、それこそが奇跡なんですよ。
外国のプロ尺八家は当然の様に複数の楽器で生活を立てています。日本の尺八家も堂々と複数の収入の道を探せば良いんですよ。初めから、その上に立ってプロ尺八家としての生涯設計をしたら良いと思います。
学者や芸術家の値打ちを決めるモノは、それで幾ら稼げたかではないです。
そこで驚きました。スナックというモノに、ではないですよ。来月から大学生ですし、スナックそのものは高校2年の時から出入りしていました。
そこのスナックでマスター兼ギターの弾き語りをやっていた人が、駒さんと知り合いだった漫才師の青空あきおだったからです。
青空あきおは去年83才で亡くなりましたが、その頃は全盛期で、テレビの連ドラでも主役を務めていました。日本人の中で、知らない人より知っている人の方が多かったと思います。
私はそれまで有名な人が普通人のすぐ側で別の仕事をしているとは思わなかったのです。それも一般人と変わらない感じで。
それからは行動範囲が拡がり、東京ですから名の知られた人が別の仕事をしているのを何度も見ました。飯田橋のトンカツ屋で野菜を刻んでいる具志堅用高とか洋風居酒屋での宇崎竜童とか、その他少し顔が知られている程度の芸能人なら他の仕事をしている姿を何度も見ています。
邦楽界でも「あの人、どうして生活してるんだろう?」と言われる人がタクサンいます。親の代からの資産家、収入の有る配偶者がいる、ほかに仕事を持っている、そんなところが考えられますね。私は尺八ではダイタイのところは知っていますが、こういう事は本人達はあまり言いたがりません。
「尺八だけで喰えないのかよ」と言われることが愉快ではないからでしょうが、他に生活の手段が有ることは少しも不名誉なことではありません。
昔、大学教授は給料の大半が資料購入とかに消えますから、金持ちの娘を嫁にしないと生活するのが大変だと言われていたそうです。資産家のほうも何人かいる娘のうち一人ぐらいを学者に嫁がせて、身内に大学教授を持つというのがステータスになりますから、双方にとって良いことでした。
だいたいプロのうちで尺八だけで家族まで養えるだけの稼ぎが有る人なんて、本当はほとんどいません。尺八を唯一の生活手段に出来るなんて、それこそが奇跡なんですよ。
外国のプロ尺八家は当然の様に複数の楽器で生活を立てています。日本の尺八家も堂々と複数の収入の道を探せば良いんですよ。初めから、その上に立ってプロ尺八家としての生涯設計をしたら良いと思います。
学者や芸術家の値打ちを決めるモノは、それで幾ら稼げたかではないです。
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