子供のすごさ
- 2015/08/15
- 07:10
箏、三弦にはホント化け物みたいな人がいます。90前後の老婆で何百という古曲を憶えている。それも、すぐ暗譜で弾けるから凄い。尺八にあまりいないのは幼児期の訓練精度の違いだと思います。箏の会には小学生くらいの子がいますが、その子達のうち上手な子は段々に選別されて上に上がり、ついには芸大とかいう事になるのでしょう。
尺八の場合、これまで男が対象でしたから、あまり熱心にやると途中で親が心配します。まだまだ日本では「芸事なんかで生活できるわけが無い」というのが人の親の気持ちですな。
その事は本人達も高校くらいで自覚して、以後は熱意が冷めます。女の子の場合は親に「どうせ駄目でも嫁に行けば良いんだから」という気楽さが有ります。
この幼児期に訓練でブチコンダというのが決定的な差になります。「絶対音感」も、ある年齢を過ぎると、いくら訓練しても形成されないと言われます。
言葉だってそうでしょう。長く日本にいてスゴク達者な外国人でも、発音とか言い回しとかで分かりますよ。電話で話すと全然分からないという人は、日本で幼児期をすごした人を別にすれば、私の知ってる範囲ではデビット・ウィラーさんくらいですね。
今のプロ尺八家の人は芸大卒が多くなりました。20年前には「アイツ、若いくせにヤケにヘタだな、ひょっとして芸大じゃないか?」と本当に言われていたのです。でも芸大に入るという事は、すくなくとも将来を決める高校2年くらいで、その地域ではバツグンの演奏技量を持っていたはずですし、しかも今はプロ尺八家の子女が多くなったので、どうしたって今後のプロは圧倒的に芸大卒になると思います。他の楽器の人達との人脈も芸大卒は豊富に持っています。
エッ、「オレは芸大卒だけど持っていない」って、それはオメエがボケナスだからだ。喰えないのもアタリメエだ。まったく、何のため芸大に行ったんだよ・・・。
一般大学生の場合、大学のクラブである程度の技量が身に付いたとしても、それで生涯の仕事に尺八を選ぶかと言えば、ナカナカ・・・。どう考えても、スタートが19,20というのは楽器のプロになるには遅いですわ。
私の出身母体である法政大学三曲会は歴史は長いのに尺八のプロ演奏家はいません。それ以前にプロになろうとした者がいないのです。私の一年先輩にプロを希望して「卒業後の一年間仕送りしてくれ」と親に言った者はいます。「ナニ夢みたいなことを言ってるんだ」でオシマイですわ、ネッ、そうだったですよね、ゴリラさん。
三塚泉州さんの場合には親御さんが一年間の仕送り続行に応じてくれました。けど普通はそうは行きませんわ。
家元制度にも良ところが多いですが、中でも、ある程度の生活基盤がすでに有って、少年期からブチコメルというのは長所の一番の点です。幼児少年期の芸事修行が大切なのですが、もう尺八の場合、家元制は次の代には存続しないので、家元やプロ尺八家の子弟もそれぞれガチで勝負です。でも、親から「尺八なんぞで生活できないぞ」と言われることは有りませんね。それだけでも恵まれていますよ。
それに家元と違って、親がプロ演奏家の場合、その子がプロとして通用するかどうか、正しく判定してくれます。
尺八の場合、これまで男が対象でしたから、あまり熱心にやると途中で親が心配します。まだまだ日本では「芸事なんかで生活できるわけが無い」というのが人の親の気持ちですな。
その事は本人達も高校くらいで自覚して、以後は熱意が冷めます。女の子の場合は親に「どうせ駄目でも嫁に行けば良いんだから」という気楽さが有ります。
この幼児期に訓練でブチコンダというのが決定的な差になります。「絶対音感」も、ある年齢を過ぎると、いくら訓練しても形成されないと言われます。
言葉だってそうでしょう。長く日本にいてスゴク達者な外国人でも、発音とか言い回しとかで分かりますよ。電話で話すと全然分からないという人は、日本で幼児期をすごした人を別にすれば、私の知ってる範囲ではデビット・ウィラーさんくらいですね。
今のプロ尺八家の人は芸大卒が多くなりました。20年前には「アイツ、若いくせにヤケにヘタだな、ひょっとして芸大じゃないか?」と本当に言われていたのです。でも芸大に入るという事は、すくなくとも将来を決める高校2年くらいで、その地域ではバツグンの演奏技量を持っていたはずですし、しかも今はプロ尺八家の子女が多くなったので、どうしたって今後のプロは圧倒的に芸大卒になると思います。他の楽器の人達との人脈も芸大卒は豊富に持っています。
エッ、「オレは芸大卒だけど持っていない」って、それはオメエがボケナスだからだ。喰えないのもアタリメエだ。まったく、何のため芸大に行ったんだよ・・・。
一般大学生の場合、大学のクラブである程度の技量が身に付いたとしても、それで生涯の仕事に尺八を選ぶかと言えば、ナカナカ・・・。どう考えても、スタートが19,20というのは楽器のプロになるには遅いですわ。
私の出身母体である法政大学三曲会は歴史は長いのに尺八のプロ演奏家はいません。それ以前にプロになろうとした者がいないのです。私の一年先輩にプロを希望して「卒業後の一年間仕送りしてくれ」と親に言った者はいます。「ナニ夢みたいなことを言ってるんだ」でオシマイですわ、ネッ、そうだったですよね、ゴリラさん。
三塚泉州さんの場合には親御さんが一年間の仕送り続行に応じてくれました。けど普通はそうは行きませんわ。
家元制度にも良ところが多いですが、中でも、ある程度の生活基盤がすでに有って、少年期からブチコメルというのは長所の一番の点です。幼児少年期の芸事修行が大切なのですが、もう尺八の場合、家元制は次の代には存続しないので、家元やプロ尺八家の子弟もそれぞれガチで勝負です。でも、親から「尺八なんぞで生活できないぞ」と言われることは有りませんね。それだけでも恵まれていますよ。
それに家元と違って、親がプロ演奏家の場合、その子がプロとして通用するかどうか、正しく判定してくれます。
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