尺八の鳴りの原理
- 2015/08/19
- 22:11
尺八の鳴りの秘密について、物理学が未発達の時代にはいろいろな事が言われていました。
一番先きに誰もが思いつくのは、歌口が息で振動して管の中の空気が振動するというものでしょう。ただ、常識で考えても息が当たって歌口が振動するとは考えずらいですよね。
二番目に考えつくのは、息の風が管内でビュービュー鳴る。 歌口で強まるというの?
三番目か四番目かは知りませんが、以下、紙を吹くみたいに振動する。 何が? サア、中の空気でしょう。
電線が風で鳴るのと同じ。瓶を吹くのと同じ。 ほほう。でも残念、エウルスやキャビティは物理的には別の現象ですけどね。
歌口が振動して竹が共振する。 ホントそうだったらノーベル賞ですよね。「エネルギー保存の法則」や「熱力学第一法則」が否定される「世紀の大発見」。尺八演奏会の狭い控室なんぞで語らせているのは惜しい。
今では「鳴り」を可視化できますからね。歌口で別れた息が、歌口を境に高気圧域と低気圧域を造り出し、高から低へ空気が移動して高が低に、低が高に変わる、これが一秒間に何百回と起こり、ハイ、空気振動になります。
この空気振動は非常な高音で耳に聞こえませんが、管の中の空気を共振させて、メデタク耳に聞こえる音となります。
「こういうのは知ったところで尺八が上手くなるわけじゃない」という意見が有りますが、いいえ、ウマくなるそうです。山形大学工学部で教鞭をとっていた高橋欽山先生によると、「コアンダ効果」という現象、「息のからみつき」が発音の時におき、それがため、唇のどちらかが上下ズレていると鳴りやすい、この通りやると初心者でもスグ音が出ると言います。
科学の軽視は、たとえどんな分野であっても発展を阻むでしょう。製管にしても科学が入ったのは、ホンのこの30年なのです。有名な寺田寅彦に尺八に関する記述が有りますが、あれは「随筆」として読んだ方が良いと思います。
何せ、まだ製管師でも「竹と音とは何の関係項も存在しない」という基本にすら首を捻る方がいますもんね。でも、そういう人が結構立派な仕事をするから厄介です。
「科学で製管が上手くなるわけじゃない」という意見が有りますが、いいえ、ウマくなります。市場というモノは正直で残酷です。尺八の時間の進み方は他の世界に比べてユックリですが、それでも確実に淘汰が進みます。
一番先きに誰もが思いつくのは、歌口が息で振動して管の中の空気が振動するというものでしょう。ただ、常識で考えても息が当たって歌口が振動するとは考えずらいですよね。
二番目に考えつくのは、息の風が管内でビュービュー鳴る。 歌口で強まるというの?
三番目か四番目かは知りませんが、以下、紙を吹くみたいに振動する。 何が? サア、中の空気でしょう。
電線が風で鳴るのと同じ。瓶を吹くのと同じ。 ほほう。でも残念、エウルスやキャビティは物理的には別の現象ですけどね。
歌口が振動して竹が共振する。 ホントそうだったらノーベル賞ですよね。「エネルギー保存の法則」や「熱力学第一法則」が否定される「世紀の大発見」。尺八演奏会の狭い控室なんぞで語らせているのは惜しい。
今では「鳴り」を可視化できますからね。歌口で別れた息が、歌口を境に高気圧域と低気圧域を造り出し、高から低へ空気が移動して高が低に、低が高に変わる、これが一秒間に何百回と起こり、ハイ、空気振動になります。
この空気振動は非常な高音で耳に聞こえませんが、管の中の空気を共振させて、メデタク耳に聞こえる音となります。
「こういうのは知ったところで尺八が上手くなるわけじゃない」という意見が有りますが、いいえ、ウマくなるそうです。山形大学工学部で教鞭をとっていた高橋欽山先生によると、「コアンダ効果」という現象、「息のからみつき」が発音の時におき、それがため、唇のどちらかが上下ズレていると鳴りやすい、この通りやると初心者でもスグ音が出ると言います。
科学の軽視は、たとえどんな分野であっても発展を阻むでしょう。製管にしても科学が入ったのは、ホンのこの30年なのです。有名な寺田寅彦に尺八に関する記述が有りますが、あれは「随筆」として読んだ方が良いと思います。
何せ、まだ製管師でも「竹と音とは何の関係項も存在しない」という基本にすら首を捻る方がいますもんね。でも、そういう人が結構立派な仕事をするから厄介です。
「科学で製管が上手くなるわけじゃない」という意見が有りますが、いいえ、ウマくなります。市場というモノは正直で残酷です。尺八の時間の進み方は他の世界に比べてユックリですが、それでも確実に淘汰が進みます。
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