香水
- 2015/09/29
- 22:29
もう40年近く前になりますが、妹と家庭内で「香水研究会」を創りました。目的は?、香水をききわけられる様になることです。パーティに行きますな。そこで女性が着飾って来る、「おや、お嬢さん、お使いの香水は良い香りですな。これはニナリッチ、そうレールデュタン。うっとりします」。 カッコイイ~。自分の愛用は夜間飛行。カッコイイ~、自分にもウットリしちゃう。どんな女もイチコロだい。 エッ、ゲランですよ、サン=テグジュペリじゃねえっての。
幸い20代は頻繁に韓国に出ていましたので、その都度、二分の一オンスの香水瓶を免税範囲の4本買って帰りました。
それでどうなったって。代表的な銘柄は嗅ぎ分けられるようにはなりましたがね、結局自分には才能が無いということだけ分かりました。妹の義兄さんは調香の専門家ですが、訓練とセンスが必要なのでしょう。私には両方無い。
瓶にはシャレタ物が多いので今も持ってます。
40年前は日本人に一番有名だったのはシャネルのナンバー5でしたでしょう。マリリン・モンローの名文句「眠る時に着るのはシャネルのナンバー5だけよ」のせいでしょうな。
その頃、韓国からの帰りの機内でのこと。「オイオイ、ネエサン。ゴバンをくれ」50過ぎのオッサンが機内販売員を呼び止めて言ってるんですがね。韓国人のスチュワーデスに日本語で「ゴバン、ゴバン」って言ったって通じませんわ。しばらくやっていましたがね、親切者の私が通訳をかってでました。シャネルのナンバー5が欲しいんでしょう。
その人、茨城の土地成金。いたって気の良い人でしてね。その旅行も闇で200万円持ち出してウォーカーヒルでスッカラカンになったそうですが、ケロっとしていました。 (オジサン、この機会にお友達になりましょう)
「オレはこう見えたって世界に行ってんだ。この次はよ、花の都パリに渡米するんだがね、土産に買ってくるには何が良いんだね?なにシャネルのナンバー19?それって一升いくらだね?」あの、その前に香水なんですが・・・。
「それならブランデー?ナルホドな。アカとシロとどっちが良いんだね?」 万事がこの調子です。別にバカにしてないですよ、尊敬はモチロンしてないけど。私も自慢じゃないが今だってロックやファッションでトンチンカンな事を言って、いつも工房で若い者達に笑われています。けど知らない事は聞くのが一番。聞くは一時の恥、聞かぬは相手が忘れてくれるまでの恥。
尺八で30年前までは面食らう事が多々有りました。知らないなら知らないで良いんですがね、かつての日本人はメンツが何より大事で、年をくって、なまじ大師範だの支部長なんかの肩書がつくと、あくまで自分の意見を押し通す人がいましたね。
正寸正律の違いが分からない。説明する。「分かってる」。 そしてトラブル。「オレは大師範だ。尺八を吹いて30年だ。理屈を言うんじゃない」
「送ってきた尺八な、音が合ってない。チを442にしてくれ」 その尺八って1尺3寸なんですよ。「君も分からない人ですね。チは442だよ」 言ってる意味は見当がつきますがね。念の為、合ってないのはアンタのせい。
「音は高いのが好きだ。1オクターブを1億1千万ターブで作ってくれ」 あの、これは本当に意味が分かりません。見当すらつきません。
「演歌を吹ける尺八を作ってくれ」 意味不明だけど答はハイハイ。
それで説明すると逆切れする人が昔は多かった。今は隔世の感が有る。良い時代になりましたよ。
それで、ホンの少しは根気良く説明し続けた私達製管師も評価してくださいね。
幸い20代は頻繁に韓国に出ていましたので、その都度、二分の一オンスの香水瓶を免税範囲の4本買って帰りました。
それでどうなったって。代表的な銘柄は嗅ぎ分けられるようにはなりましたがね、結局自分には才能が無いということだけ分かりました。妹の義兄さんは調香の専門家ですが、訓練とセンスが必要なのでしょう。私には両方無い。
瓶にはシャレタ物が多いので今も持ってます。
40年前は日本人に一番有名だったのはシャネルのナンバー5でしたでしょう。マリリン・モンローの名文句「眠る時に着るのはシャネルのナンバー5だけよ」のせいでしょうな。
その頃、韓国からの帰りの機内でのこと。「オイオイ、ネエサン。ゴバンをくれ」50過ぎのオッサンが機内販売員を呼び止めて言ってるんですがね。韓国人のスチュワーデスに日本語で「ゴバン、ゴバン」って言ったって通じませんわ。しばらくやっていましたがね、親切者の私が通訳をかってでました。シャネルのナンバー5が欲しいんでしょう。
その人、茨城の土地成金。いたって気の良い人でしてね。その旅行も闇で200万円持ち出してウォーカーヒルでスッカラカンになったそうですが、ケロっとしていました。 (オジサン、この機会にお友達になりましょう)
「オレはこう見えたって世界に行ってんだ。この次はよ、花の都パリに渡米するんだがね、土産に買ってくるには何が良いんだね?なにシャネルのナンバー19?それって一升いくらだね?」あの、その前に香水なんですが・・・。
「それならブランデー?ナルホドな。アカとシロとどっちが良いんだね?」 万事がこの調子です。別にバカにしてないですよ、尊敬はモチロンしてないけど。私も自慢じゃないが今だってロックやファッションでトンチンカンな事を言って、いつも工房で若い者達に笑われています。けど知らない事は聞くのが一番。聞くは一時の恥、聞かぬは相手が忘れてくれるまでの恥。
尺八で30年前までは面食らう事が多々有りました。知らないなら知らないで良いんですがね、かつての日本人はメンツが何より大事で、年をくって、なまじ大師範だの支部長なんかの肩書がつくと、あくまで自分の意見を押し通す人がいましたね。
正寸正律の違いが分からない。説明する。「分かってる」。 そしてトラブル。「オレは大師範だ。尺八を吹いて30年だ。理屈を言うんじゃない」
「送ってきた尺八な、音が合ってない。チを442にしてくれ」 その尺八って1尺3寸なんですよ。「君も分からない人ですね。チは442だよ」 言ってる意味は見当がつきますがね。念の為、合ってないのはアンタのせい。
「音は高いのが好きだ。1オクターブを1億1千万ターブで作ってくれ」 あの、これは本当に意味が分かりません。見当すらつきません。
「演歌を吹ける尺八を作ってくれ」 意味不明だけど答はハイハイ。
それで説明すると逆切れする人が昔は多かった。今は隔世の感が有る。良い時代になりましたよ。
それで、ホンの少しは根気良く説明し続けた私達製管師も評価してくださいね。
スポンサーサイト