西部劇
- 2015/09/30
- 21:42
昭和30年代のテレビは、かなりの番組をアメリカから買ってきて放映していました。スーパーマン、医者のベン・ケーシー、ラッシーとかリンチンチンの名犬モノ。ラッシーなんかクラスの半分の者は「オイラより利口だぜ」と尊敬していました。
中でも子供に特に人気が有ったのが西部劇でした。まあアメリカ人の時代劇、チャンバラと同じ様なもんでしたわ。ワイアット・アープ、バット・マスターソン、ドク・ホリデイ、悪人ながら人気の有ったビリー・ザ・キッド、ジェーシー・ジェームス等の実在の人物以外に、ロ―ハイド、ボナンザ、ローンレンジャーなんかも皆が見ていましたな。ララミー牧場で人気をはくしたロバート・フラーなんか、来日した時に時の首相、池田隼人に招かれたんですぜ。ビートルズ以上、芸能人としては空前絶後の厚遇ぶりです。
そんな時代ですから、男の子はほとんど全員がオモチャのピストルを持って、指でクルクル回したり、早打ちの練習をしたりしていました。そのホンの十数年前まで日本でも拳銃所持は普通の人にも認められていましたし、親の世代は鉄砲を持って実際に戦場に行っていましたから、子供のこういう遊びにも特に注意をはらいませんでしたね。
ところで1960年代に「マカロニウエスタン」と呼ばれるイタリア版の西部劇が流行ったのを憶えている人も多いでしょう。こういう様に自在に国を動けるのが欧米の映画の強みですね。欧米人同士なら、どの人種を演じても不自然ではないですからね。
アジアだと、強いて挙げると今は中国ですかね。日本を除く東アジアのどの国を舞台にしてもマアマア不自然でないのは。
昔、日本のものは日本だけで、日本と共産圏を除いた東アジア、東南アジアは共通の映画を楽しんでいました。日本は圧倒的な経済力を持っていましたが、文化的には孤立していましたね。私も大学時代に韓国に行って、当時の日本文化は日本だけのモノと初めて認識しました。韓国人に「誰それはアジア最高」とか言われても、その多くは「香港ムービー」のスター達で、ブルース・リー以前ですから名前も知りませんでしたよ。
例外的に日本人が中国を舞台にしたものは、戦後としては昭和48年に日本テレビが開局20年の記念番組として作った「水滸伝」くらいでしょう。豪華な俳優を集めましたが、内容的には子供でも見るにたえない不出来な番組で、多分、脚本は大学生でも書けるレベルのものでした。あの内容で半年も続けられたのは当時だからですね。
小説の「水滸伝」では主人公の宋江は、テレビでは大林丈史さんが演じました。彼は青木鈴慕門下です。青木先生の芸術院賞受賞のパーティーではオバサン達が騒いでいましたがね。それが私に「ネエ、あの人 格さんじゃない?」と聞いてくるんですよ。どうも横内正と混同していたようです。似てないことも無いですがね。
かりにも兄弟子ですから大林さんを貶めるつもりは有りませんが、それにしても、あの水滸伝は酷かった。日本の文化って、これまでは最初から日本人にしか相手されないことを前提にしていました。
アニメですって、ホウ。出てくる人物が西洋人の顔なので、欧米の会社で作ってると思っていました。
その典型の尺八でも、このところ世界的な広がりを見せてきています。言うまでも無くインターネットの普及です。芸術には国境は有るけどユーチューブには国境は無い。
「クールジャパン」は日本人の思う現実の日本文化とは違いますが、それでも今なら、かつて小林旭が演じた「無国籍ウエスタン」みたいな見ている方が恥ずかしくなるようなものには成らないでしょう。
尺八だって和楽器バンドでいっぺんに火が着きます。そう思ったら、この歳、65でもワクワクしてきた。
中でも子供に特に人気が有ったのが西部劇でした。まあアメリカ人の時代劇、チャンバラと同じ様なもんでしたわ。ワイアット・アープ、バット・マスターソン、ドク・ホリデイ、悪人ながら人気の有ったビリー・ザ・キッド、ジェーシー・ジェームス等の実在の人物以外に、ロ―ハイド、ボナンザ、ローンレンジャーなんかも皆が見ていましたな。ララミー牧場で人気をはくしたロバート・フラーなんか、来日した時に時の首相、池田隼人に招かれたんですぜ。ビートルズ以上、芸能人としては空前絶後の厚遇ぶりです。
そんな時代ですから、男の子はほとんど全員がオモチャのピストルを持って、指でクルクル回したり、早打ちの練習をしたりしていました。そのホンの十数年前まで日本でも拳銃所持は普通の人にも認められていましたし、親の世代は鉄砲を持って実際に戦場に行っていましたから、子供のこういう遊びにも特に注意をはらいませんでしたね。
ところで1960年代に「マカロニウエスタン」と呼ばれるイタリア版の西部劇が流行ったのを憶えている人も多いでしょう。こういう様に自在に国を動けるのが欧米の映画の強みですね。欧米人同士なら、どの人種を演じても不自然ではないですからね。
アジアだと、強いて挙げると今は中国ですかね。日本を除く東アジアのどの国を舞台にしてもマアマア不自然でないのは。
昔、日本のものは日本だけで、日本と共産圏を除いた東アジア、東南アジアは共通の映画を楽しんでいました。日本は圧倒的な経済力を持っていましたが、文化的には孤立していましたね。私も大学時代に韓国に行って、当時の日本文化は日本だけのモノと初めて認識しました。韓国人に「誰それはアジア最高」とか言われても、その多くは「香港ムービー」のスター達で、ブルース・リー以前ですから名前も知りませんでしたよ。
例外的に日本人が中国を舞台にしたものは、戦後としては昭和48年に日本テレビが開局20年の記念番組として作った「水滸伝」くらいでしょう。豪華な俳優を集めましたが、内容的には子供でも見るにたえない不出来な番組で、多分、脚本は大学生でも書けるレベルのものでした。あの内容で半年も続けられたのは当時だからですね。
小説の「水滸伝」では主人公の宋江は、テレビでは大林丈史さんが演じました。彼は青木鈴慕門下です。青木先生の芸術院賞受賞のパーティーではオバサン達が騒いでいましたがね。それが私に「ネエ、あの人 格さんじゃない?」と聞いてくるんですよ。どうも横内正と混同していたようです。似てないことも無いですがね。
かりにも兄弟子ですから大林さんを貶めるつもりは有りませんが、それにしても、あの水滸伝は酷かった。日本の文化って、これまでは最初から日本人にしか相手されないことを前提にしていました。
アニメですって、ホウ。出てくる人物が西洋人の顔なので、欧米の会社で作ってると思っていました。
その典型の尺八でも、このところ世界的な広がりを見せてきています。言うまでも無くインターネットの普及です。芸術には国境は有るけどユーチューブには国境は無い。
「クールジャパン」は日本人の思う現実の日本文化とは違いますが、それでも今なら、かつて小林旭が演じた「無国籍ウエスタン」みたいな見ている方が恥ずかしくなるようなものには成らないでしょう。
尺八だって和楽器バンドでいっぺんに火が着きます。そう思ったら、この歳、65でもワクワクしてきた。
スポンサーサイト