黒いハガキ
- 2015/10/07
- 17:31
「不幸のハガキ」。貰ったこと有りませんか? 誰か分からない者から突然舞い込むハガキで、私の子供の頃は横行していました。
文面は、このハガキを受け取ってから1週間以内に同一文面で5人の人間に出さないと、トンデモナイ不幸に見舞われる、そういうモノでしたわ。怖いのう・・・。
受け取った人ですが、どのくらいの確率で出していたんですかね?このハガキのミソは、5人に出すか無視するかです。「コドモでお金が無いから1通でユルシテ」とはいかないのです。ですから5人中ゼロだったら無くなるし、一人でも信じる人間がいて初めて成立する。5人中2人が実行すると原理的に半年かからず全人類が不幸のハガキを受け取ることになりますかいの・・・。
つまり、横行しているとは言え、それほどでもないのは子供でもコンナモン信じなかったからですし、そうかと言って完全には無くならなかったのは、そこそこ気味が悪いと思う人がいたんでしょうよ。
私のところにも来ましたよ、小学校時代に。
ウッ、バカヤロ、誰だ、こんなモノよこしやがったのは。それからマズやることは犯人探しですが、子供ゆえ、これがナカナカ分からない。それでもダイブたって見当が付きました。そこで復讐です。こういうハガキに怯えて5人に出す様なヤツですから、こういうモノを信じるに違いない。そこで数倍、数値化するなら5倍コワイ文面を新たに作り、そいつに出しました。今度は5通ではなく倍の10通出さないと駄目。1枚5円ですから50円。ザマアミロ、出しても多いなる不幸だい。当時のコドモにとって50円は大金。それにハガキ10枚分の書道。書き取りだって、そんなにやってないだろう。
濡れ衣だったらどうするって、別にかまいやしねえ。
案の定、また私の処に来ました。もう間違いない。さらなる復讐を考えたはずですが、何となくそのままになったようです。よく憶えていません。
「マルチ商法」の説明をしばしば聞きましたが、結局のところ根底にこの倍々計算が有ります。ですからオシナベテ切ってしまえます。インチキ。初期会員が会員の払った金を山分けする仕組みですもん。
ネズミサマに引っかかる人は、1ミリの紙も38回折れば月に届くという自明のことを頭では分かってはいるのでしょうが、説得に丸め込まれるのでしょうね。
尺八も一人の師範が二人の弟子に教えれば原理的に爆発的に増えますわな。けど現実はそうならない。一人の師範が一人の師範すら再生産出来ないのが現状です。
それが倍々、短期的にはそれに近い現象が起きたことが有ります。大正後期から昭和18年くらいまでの都山流もそうですし、民謡ブームの時もそうです。
私が直接御本人に確認したケース
米谷威和男 昭和60年ころで米谷流の尺八を吹く人は約千人いました。その10年前は10人。
松本晁章 昭和60年ころで小路流の尺八を吹く人は八百から千人です。昭和36年ころで十数人。
今現在、生き残っている製管工房の八割以上は昭和40年から50年代半ばまでの15年くらいの間に出来ました。民謡ブームによって身を起こした所が多いですね。
さて、今からは東京オリンピックまでの五年間に起こる事態が勝負です。
文面は、このハガキを受け取ってから1週間以内に同一文面で5人の人間に出さないと、トンデモナイ不幸に見舞われる、そういうモノでしたわ。怖いのう・・・。
受け取った人ですが、どのくらいの確率で出していたんですかね?このハガキのミソは、5人に出すか無視するかです。「コドモでお金が無いから1通でユルシテ」とはいかないのです。ですから5人中ゼロだったら無くなるし、一人でも信じる人間がいて初めて成立する。5人中2人が実行すると原理的に半年かからず全人類が不幸のハガキを受け取ることになりますかいの・・・。
つまり、横行しているとは言え、それほどでもないのは子供でもコンナモン信じなかったからですし、そうかと言って完全には無くならなかったのは、そこそこ気味が悪いと思う人がいたんでしょうよ。
私のところにも来ましたよ、小学校時代に。
ウッ、バカヤロ、誰だ、こんなモノよこしやがったのは。それからマズやることは犯人探しですが、子供ゆえ、これがナカナカ分からない。それでもダイブたって見当が付きました。そこで復讐です。こういうハガキに怯えて5人に出す様なヤツですから、こういうモノを信じるに違いない。そこで数倍、数値化するなら5倍コワイ文面を新たに作り、そいつに出しました。今度は5通ではなく倍の10通出さないと駄目。1枚5円ですから50円。ザマアミロ、出しても多いなる不幸だい。当時のコドモにとって50円は大金。それにハガキ10枚分の書道。書き取りだって、そんなにやってないだろう。
濡れ衣だったらどうするって、別にかまいやしねえ。
案の定、また私の処に来ました。もう間違いない。さらなる復讐を考えたはずですが、何となくそのままになったようです。よく憶えていません。
「マルチ商法」の説明をしばしば聞きましたが、結局のところ根底にこの倍々計算が有ります。ですからオシナベテ切ってしまえます。インチキ。初期会員が会員の払った金を山分けする仕組みですもん。
ネズミサマに引っかかる人は、1ミリの紙も38回折れば月に届くという自明のことを頭では分かってはいるのでしょうが、説得に丸め込まれるのでしょうね。
尺八も一人の師範が二人の弟子に教えれば原理的に爆発的に増えますわな。けど現実はそうならない。一人の師範が一人の師範すら再生産出来ないのが現状です。
それが倍々、短期的にはそれに近い現象が起きたことが有ります。大正後期から昭和18年くらいまでの都山流もそうですし、民謡ブームの時もそうです。
私が直接御本人に確認したケース
米谷威和男 昭和60年ころで米谷流の尺八を吹く人は約千人いました。その10年前は10人。
松本晁章 昭和60年ころで小路流の尺八を吹く人は八百から千人です。昭和36年ころで十数人。
今現在、生き残っている製管工房の八割以上は昭和40年から50年代半ばまでの15年くらいの間に出来ました。民謡ブームによって身を起こした所が多いですね。
さて、今からは東京オリンピックまでの五年間に起こる事態が勝負です。
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